日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

教えその43 「スタミナをつける」

2015-05-15 04:43:23 | Weblog

練習にあたって最も大切にしている原則です。

スタミナをつけることを第一に考えて練習を作成し、取り組むということです。

スタミナという言葉は最近あまり使われないかもしれませんが、ここでいうスタミナとは持久力はもちろんですが、体力全般を指します。

積極的なレースをして前半からリードしても、最後まで粘れる体力です。

「体力」・「技術」・「精神力」を組み合わせてレースを展開するわけですが、この3つでどれが一番重要か、という質問を生徒にすると、たいてい「技術」か「精神力」という答えをします。

根本的な体力がなければ、良いフォームという技術だけでは強くなれません。

まして、体力も技術もないのに精神力だけでどうにかなるものでもありません。

やはり、根本的な体力がなければ戦えません。

その点、日本人は外国人に比べて不利な立場にあります。

そのため体力を養ったうえで、技術を磨く必要があるのです。

体力をつける練習というのは大変厳しいものです。

長い期間にわたる日々の積み重ねを必要とします。

体力は何もしなければ落ちますので、常に継続していかなければなりません。

後半の粘り強さを発揮するには、下半身の強さが生かされます。

そのため、KICKの強化はかかせません。

最後までもつ持久力と強いKICKがあれば、自信を持って前半から積極的なレースをすることができます。

アテネオリンピックの女子800m自由形で金メダルを獲得した柴田亜衣選手の高校時代までの指導者は、豊山水泳部OBである徳島県の阿部英則コーチです。

阿部コーチが柴田選手に課していた朝練習は、毎日1500m自由形を6本というものでした。

これがどれほど厳しい練習であるかということは、水泳に関わったことのある人であればお分かりになるものと思います。

柴田選手は高校時代までに身につけた強靭なる体力を基礎として、大学時代にそれが磨かれて世界一の座につくことができたのは間違いありません。

並の選手であれば、それほど過酷な練習に耐えることはできません。

そのような厳しい練習を課すことのできるコーチとそれを受け止める選手の関係というのも特筆すべきことです。

スタミナとは「活力そのもの」ともいえます。

私たちも阿部コーチを見習い、誰にも負けないスタミナを持つ選手を育成したいと考えています。

竹村知洋

 

 

 

 

 

 

 

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