TS-520のレストアとほぼ併行して入手していたTS-830ですが、基本整備以外の点で逡巡していました。
15年程前に2台のTS830を保有していましたが、この頃はCWフィルターも高価ながらYG-455CもYK-88C共に中古入手が可能でした。
私は500HzのYK-88Cだけを挿入していましたが、特に不満も無く使用していました。まあ、今回も大丈夫だろうと楽観していたのですが・・無いのです・・正確には本日現在、1つだけ出品がありますが、YG-455CとYK-88Cセットで他にオマケがついて25K円を超えています。終了間際には更に高額になると予想されます。
さすがにそこまで高額な物に入札する事は出来ませんので諦めました。e-Bayも調べたのですが、やはり後継機種用のYG-455C-1のみの出品です。TS-520の未使用長期在庫のCWフィルターを購入した長野市内の無線ショップにも電話したのですが、やはりYG-455C-1のみでした。
このYG-455C-1は本体の姿かたちはYG-455Cと変わりありませんが、随分昔のハムジャーナルなどでも両者は中心周波数が相違しており、IFシフトで補正が必要と書かれており、直ぐに飛びつくことが出来ずに逡巡していました。
そんな折、いつも和文CWでラグチュー頂く長野のOMが同様の事情でYG-455C-1をTS-830に挿入したという記事が投稿されましたので興味深く拝見しました。
幸い、YG-455C-1が10K円以下で入手出来たので私も組み込んでみました。TS-830の基盤を外して装着しようとしますが、ピンの穴がハンダで塞がっています(笑)・・ということは、このTS830にはYG-455Cが装着されていたのですがオーナーの手によって取り外されたという事ですね・・そうだよなぁ・・そうするよなぁ・・(笑)
装着後、試験しますとハムジャーナルや海外サイトの記述通りIFシフトを左方向90度回した状態で、正常に機能することが確認できました。IFシフトの可変領域が狭くなりますが、やむを得ないですね。このままYG-455CやYK-88Cの出品を待っていても相当高額でしょうし、最悪YG-455C-1すら入手出来なくなりそうです。
IFシフトを90度左に合わせるのは悔しいですが、やはり500HzのCWフィルタは必要なので、今は納得しています。
それにつけても未だ審査中・・・。はやく旧リグ交信大会をしたいものです。