いよいよ2020年オリンピックの開催都市が8日(日)には決まるようです。
でも東京開催に疑問を投げかける声が国の内外で広がっているようで、その結果が注目されます。
ところで5日(木)の夜8時から放映されたNHKのBS歴史館「関東大震災90年~“防災”に賭けた二人の男~」
は迫力ありましたね。そしてグッドタイミング……。
死者およそ10万人、「史上最悪の都市災害」とされた関東大震災の生々しい映像とともに、地震を予知した
今村明恒そして寺田寅彦という二人の科学者の活躍を描いたものですが、今に残る寺田の「天災は忘れた頃に
やってくる」という警句をあらためて想起せざるをえない状況であるだけに、見逃した方は必見!?
13日(金)の朝8時から再放送されるようです。
番組では寺田の「日本人の健忘症」についてふれた言葉も紹介しています。
東日本大震災からわずか2年半。五輪招致委における東京五輪招致委の関係者や政府・東京都、またその動き
を報じるマスメディアの対応を見るにつけ、日本人の「健忘症」あるいは「忘れたふり」について考えざるを
えません。
実は8月26日から28日にかけて、私たち「ぶんぶんトークの会」の有志メンバー5人が南相馬市、飯館村、伊達市
はじめ東日本大震災&福島原発による被災各地を訪れ、27日には津波に加え放射能禍により壊滅的な
被害を受けた浪江町の請戸地区(福島第一原発から10キロ圏内。今も避難指示解除準備区域で無人)に入り、
まさにゴーストタウンと化したその惨状を目の当たりにしてきたのですが、被災者の方々との交流を通して、
被災地は今なお忘れようにも忘れられない苛酷な状況にあることを実感してきたというのですね。(簡単な報
告会が15日のぶんぶん例会で予定されています)
*浪江町請戸地区=東日本大震災の津波による死者、行方不明者が双葉郡で最も多い約120人に上った。
直後に起きた福島第1原発事故で捜索活動が遮られたこともあり、今も遺体が見つかっていない犠牲者も
少なくないという。