ぶんぶんトークの会 ~横浜市栄区で脱原発に向けてあらゆる方法を勉強し話し合い行動する会~

本郷台の「SAKAESTA」で毎月第3日曜日に定例会を開いてきましたが、都合により当分の間、会合を見合わせています。

2019脱原発に向けて 「嘘」と原発をめぐる最新事情

2019-01-07 13:47:37 | ニュース
2019 岐路に立つ日本 どう進む? 

7日付け朝日新聞朝刊、見開き2ページのどでかい意見広告に度肝を抜かれた読者が多かったのでは? 

右ページは「嘘つきは、戦争の始まり。」という大きな見出しとキャッチコピー、左ページは湾岸戦争
のきっかけとなったという1枚の写真。(注:黒い原油にまみれた水鳥)


 実のサイズは新聞見開き2ページというド迫力!

これは快挙だ、これぞ正論だ、政官界やマスコミのソンタク派への批判だ。
原発問題プロパーではないけれど、いまだに安全神話の上塗りと福島事故の責任回避に汲々とする原発推進論者への批判、新年早々の記事更新第一弾としてそのサワリを紹介します。

嘘つきは、戦争の始まり。  
(略)……今、多くの指導者たちが平然と嘘をついている。この負の連鎖はきっと私たちをとんでもない場所へ連れてゆく。今、人類が戦うべき相手は、原発よりウイルスより温暖化より、嘘である。嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。

トランプ? 習近平? プーチン? 安倍?
……そんな具体的指導者の名前が記されているわけではないけれど、快哉を叫んだ市民は多いのではないでしょうか。
――というわけで早速、宝島社関連のサイトで調べてみると、次のように予告されていました。

ファッション雑誌販売部数トップシェアの株式会社宝島社(代表取締役社長:蓮見清一 本社:東京都千代田区)は、2019年1月7日(月)、企業広告「敵は、嘘。」を読売新聞朝刊と日刊ゲンダイに、「嘘つきは、戦争の始まり。」を朝日新聞朝刊に、合計新聞3紙(全国版)に同時掲載します。

敵は、嘘。 
というわけで早速、同日付け読売新聞の朝刊を開いてみると、同じく見開き2ページですが、「敵は、嘘。」の大見出し。

 

「陰謀も隠蔽も改ざんも粉飾も、つまりは嘘。世界中にこれほど嘘が蔓延した時代があっただろうか。……嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。」とカゲキ。で、なにやら過半の国会のモリカケ問題の論戦や財務省の対応、名門企業をめぐる粉飾決算・データ偽造等々を思わせて意味深なコピーなので判読できるようにぐ~んとアップすると……。
 
 

ところで大見出しのバックの写真はローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の内部にある「真実の口」。
嘘や偽りの心をもつ人間が手を入れると手を噛み切られてしまうという伝説を持つ世界的にも有名な観光スポットですが、ローマの観光地で知名度こそコロッセオに劣らないのではというものの教会の名前ではピンとこない人が多いのでは?

 
 サンタ・マリア・イン・コスメディン教会全景。
 「真実の口」は地下にある。

さて、それとは別に5日の夕、MLを通じて届いた便りもまた原発についての記事の紹介で今後のぼくらの活動にとって参考になるので、思い切って全文転載させていただきます。(東京新聞の小川慎一さん、ありがとう!)

こう動く2019日本> 
(3)原発 東海第二の再稼働、岐路
 
 東京新聞 2019年1月4日朝刊



 東京電力福島第一原発事故による全町避難が続く福島県大熊町で五月にも、除染を終えた一部地区の避難指示が解除される。福島第一がある大熊、双葉の二町では初めて。ただ、事故から八年、避難先で生活基盤を整えた住民の大半は町に戻ることはないだろう。
 原発の稼働は、西日本にある五原発九基の態勢が続き、新たに再稼働する原発はなさそうだ。運転期限四十年を超え最長二十年の延長が認められた関西電力の高浜1号機(福井県)は、八月に事故対策工事を終える。秋以降に地元手続きに入るが、運転再開は二〇二〇年となる可能性が高い。
 福井県内で二原発四基を稼働中の関電は、使用済み核燃料の県外搬出という課題を抱える。一時保管する中間貯蔵施設の建設先を「一八年中に示す」と約束したが「二〇年を念頭」と後退するほどめどが立っていない。西川一誠知事は県外搬出を強く求めるが、春に知事選を控える。結果次第では新知事が県内保管を認める方針転換があり得る。
 運転延長が認められた東海第二(茨城県)は、三十キロ圏六市村の首長が同意しなければ再稼働できない。那珂市の海野徹市長は反対を明言したが二月の市長選には不出馬。他に日立市、水戸市も年内に市長選があり、再稼働の行方を左右する節目となる。
 原子力規制委員会は八原発十二基について新規制基準の審査をしているが、全体的に停滞気味。東日本大震災で津波被害を受けた東北電力女川2号機(宮城県)が年内に、適合と判断される可能性がある。
 事故収束作業中の福島第一原発は三月末、3号機の使用済み核燃料プールから核燃料五百六十六体の取り出しが始まり、六月以降に本格化する。当初は一八年十一月の取り出し開始予定だったが、機器類に不具合が頻発したため延期した。
 二月には、2号機の原子炉格納容器内を再調査。溶け落ちた核燃料(デブリ)に機器を接触させ硬さや動かせるかを把握する。一九年度後半に微量のデブリを採取予定だが、本格的な取り出しへの道は険しい。
 福島事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電旧経営陣の三被告の裁判は三月に東京地裁で結審する。無罪主張の三被告に検察官役の指定弁護士は禁錮五年を求刑した。司法は世界最悪レベルとなった事故の刑事責任をどう判断するか。最大の注目が集まる。 (小川慎一)

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