御岳（王滝頂上）/山スキー

2007年3月4日　御岳山（王滝頂上）

土曜の夜22時。突然ハートに火がついて山行準備。
23時前に出発し、おんたけスキー場に到着したのは3時だった…

8時頃まで熟睡して車内で朝食。目の前の中央アルプスは雲の中。頭上の雲はねずみ色。
天気予報は晴れのはずなのに…今日はハズレかも。

9時15分。おんたけスキー場ゴンドラ山頂駅。
御岳山頂に陰気な雲がかかっているのを見て意気消沈。
とりあえず田の原に回る。

9時20分。田の原。
シールの準備をする。
今日は敗退覚悟で行ける所まで行ってみよう。



歩き始めて5分。早くも空腹を感じて休憩、おにぎりを頬張る。
昨夜の夕食は自宅で寂しくおでんの残りものだった。おでん一皿ではどうもパワーが出ないようだ…

10時00分。もう上から滑り降りてくる二人組さん。
昨夜テント泊だそうです。
上部は霧で風弱しの情報をいただく。

森林限界を越えると、時折霧に包まれて視界が無くなるようになった。
雪は暖気で緩んでいた。



そのうち完全にガスの中での行動になる。それ程濃いガスではなく、水分も少ないので鬱陶しくはなかった。
今日はどこまで行こうかと、頭の隅で考えながら黙々と足を動かす。

10時15分。
８合目あたりでスキーが横滑りするようになってきたのでクトーを装着。

10時50分。
標高2600ｍあたりでホワイトアウト。雪面はアイスバーンに変化してきて不安な気持ち。
それにしても今日はお腹が空いて仕方がない。ゼリーを２パック程注入するも回復せず。
もう少し行動してみて状況が悪くなったら引きかえそうか。

11時07分。標高2750ｍ。
ここまで来たら王滝頂上も間近なはず。
上部は更に氷が固くなるかもしれないのでスキーは諦めてアイゼン・ピッケルに変更。


スキーを脱いで見るとシールはこんなことになっていた…

11時40分。王滝頂上。
雪に埋もれひっそりとした神社にお参り。




狛犬さん、耐える。

さて、ここまで来ると剣ヶ峰も気になるが…
神社を回り込んで剣ヶ峰へのルートに出ると少し風が強かった。
無理したところで今日は景色は望めないので、やはり諦めて神社に戻る。

この日の王滝頂上は季節外れの暖かさ。手元の温度計で+２度。空気がぬる～い。


ピッケルを抜くと白い雪はロマンチックなブルーに変わる

12時15分。
簡単に食事を済ませて滑走開始。

上部はアイスバーン時折ザラメ。霧のなかでシュカブラの凹凸が確認できず、うまく滑れない。

少し下ると突然視界が開けて田の原までの斜面が見渡せた。

標高2750ｍまで滑ったところで大休止。
またお腹が空いてきたのでゼリーとカロリーメイト注入。しかしハンガーノック気味なので何を食べても効き目がない…

気を取り直して滑走再開。ここからしばらく快適斜面。
下るにつれてコンディションは悪くなり、中盤からは斜面全体がウネウネの巨大洗濯板に。
斜め４５度に溝が走っていて思うように滑らせてくれない。
このあたり、滑りは楽しくないが、雲間から時折陽が射すようになったので景色を楽しむことができた。


雪面の光の変化が面白い。

樹林帯に戻るとあとは田の原までダラダラ滑り。


振り返り、振り返り。

13時07分。スキー場トップ。ここまでの登り返しが空腹に堪えた。
多分、ゲレンデで滑るのも今シーズンこれが最後なのでコブ斜面を攻めてみるが、敢え無く跳ね返される。

13時22分。駐車場に無事下山。
あと片付けをしていると、くしゃみが？？
御岳でも既にスギ花粉が舞っているみたい。
あ～憂鬱だぁ。