札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽の建築探訪 59-海陽亭 ~ 66-罐友クラブ

2021-04-03 18:01:48 | 小樽市

 

 

「海陽亭」 旧魁陽亭      
       
 
所在地 住吉町4-7
建築年 明治29(1896)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 休業中
休館日 同上
入館料 同上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
海陽亭は現在休業中のため長いアプローチの下から眺めるしかない
その建物はたくさんの木々に阻まれて全容を見ることは出来ない
冬でさえもこの状態だ。
 
だが小山の頂上にあるため海を望む部屋からの眺望は素晴らしに違いない。
 
旧魁陽亭は格式高い料亭
歴史として明治39年に日露国境画定会議の祝宴を2階大広間で催している
最盛期には伊藤博文や團琢磨、岩崎小弥太などの財界人も多数利用された。
 
2階への広々とした階段、大広間の意匠など見るべきものがたくさんある
海陽亭が復活したら一度は利用したい店である。
 
 
2020年9月、12月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「齋田産業(株)小樽縫製工場」 旧神野兄弟合名会社      
       
 
所在地 住吉町6-1
建築年 昭和7(1932)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
齋田産業がある南小樽地区は今も昔も繊維の街
かつては樺太の繊維卸業の拠点でもあった。
 
この建物はその中でも最大級の大きさで
創業者の神野氏が着工から2年の歳月を経て完成させたもの
地上3階、地下1階、別館は4階建てである。
 
その別館との廊下は高低差を利用しているとのことで傾斜があるのだろうか階段だろうか
継ぎ目の丸窓などなんとも言えない雰囲気を出している。
 
神野商店は昭和50年閉業し、建物は齋田産業が取得した。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「水天宮本殿・拝殿」       
       
 
所在地 相生町3-1
建築年 大正8(1919)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水天宮は位置的にも多くの市民が参拝する神社で桜の名所でもあり
建物より参拝、眺望が目当ての神社である。
拝殿の正面は真南を向いており鳥居前からの道路は小樽公園と一直線で繋がっています。
 
境内が高台にあるので眺めは抜群です。
眺望の写真は港に接岸しているフェリー
堺町と入船町が交わるメルヘン交差点が見える。
木々だらけの小山は「海陽亭」でその下の建物は「小樽オルゴール堂」である。
 
港に向かって降りる石段の坂は、その昔外国人の居住地があったので通称「外人坂」と呼ばれる。
 
 
2020年8月、9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「学校法人専門学校国際インテリアアカデミー」 旧寿原産業鳳星寮       
       
 
所在地 相生町7-10
建築年 昭和9(1934)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10月に初めて見た時は、絡まるツタを見て秋になったら凄いことになりそうだなと思って
11月の頭に行って見たら本当にすごいことになっていた。
 
法面に鉄筋造りの地下を造成し、木造2階建が乗っている洋風建築である。

元々は寿原産業の社員のための寮として建てられ、戦中戦後は陸軍と進駐軍が使用する。
その後、会社の寮および倉庫になり、昭和60年インテリアを教える専門学校となった。
(学校はすでに閉校されています)
 
現在は未使用のまま次の再利用を待っている。
 
 
 
2020年10月、11月撮影
 
 
 
 
 
 

 

 

「旧板谷邸」       
       
 
所在地 東雲町1-19
建築年 大正15~昭和2(1926~1927)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
*現在は「小樽 海宝樓クラブ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
板谷氏は貴族院議員、小樽名誉市長を務め長橋中学校を寄贈するなど小樽の発展に寄与した人物。
旧板谷邸は和風の母屋と洋館、そして石蔵が連なっている
高台にあるため海への展望は申し分ないだろう。
 
迎賓用の洋館は以前は商業用としてレストランに再利用されていたが
現在は隣接している海宝棲クラブの宿泊者用の朝食会場となっている。
 
つまり邸の内部を見れるのは現在では宿泊することだ
日帰りの入浴プランもあるようなので食事が洋館で出来たらいいな
 
おそらく竣工時のままの門があり、その道路向かいに駐車場があるが邸の敷地内はマンションの駐車場も兼ねている?
今回はその体で中から撮影をしてみた。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
「小樽聖公会」       
       
 
所在地 東雲町10-5
建築年 明治40(1907)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 礼拝 日曜日 午前10時30分~(約1時間前後)
休館日 無料
入館料 礼拝時の ※献金と金額は自由です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
聖公会はキリスト教の教派の一つで
西方教会におけるカトリック教会とプロテスタントの中間と位置付けている。
 
一部の改修はしているがほとんど当時の原型をとどめているらしい。
 
水天宮の入口階段横にあるため、すでに小高い場所に建っている
鳥居をくぐってから、まさかキリスト教の教会があるとは思わないのでは?
 
 
2020年9月、21年3月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧寿原邸」 旧高橋邸       
       
 
所在地 東雲町8-1
建築年 大正1(1912)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 2020年は6/6~10/10までの、土日祝で一般公開あり
休館日 2020年は10:30~16:00
入館料 2020年は無料
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
板谷邸と同じく、母屋、洋館、蔵からなっている。
場所は水天宮のすぐ下で小樽聖公会への階段を降りずにそのまま堺小学校のほうに少しだけ下ると
旧寿原邸がある。
 
元は高橋氏が施主として建設し昭和9年に寿原氏所有になっている
昭和51年に市に寄贈された。
 
坂道にあるため蔵や洋館への高低がある作り方になっている
中庭は広く趣きがありツタが這う洋館を見上げる
昔のお屋敷らしく女中部屋もあった。
 
洋室ではマントルピースやドイツ製のピアノがあり
この部屋は中山美穂主演の映画「Love Letter」のロケ地として使用され
見晴町の「坂邸」とともに今もファンが訪れているという。
 
昨年は関係者の修復の努力で中を見ることが出来た
もし今年も見れるようだったら行って募金をしたい。
 
 
 
2020年9月、10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「罐友クラブ」 旧光亭       
       
 
所在地 東雲町3-8
建築年 昭和12(1937)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
旧光亭は小樽に残る数少ない数寄屋作りの料亭建築
東京信濃町にある料亭「光亭」の小樽店だった。
 
現在は北海製罐が所有し、同じ信濃町にあった同社倶楽部とこの建物を交換して
「罐友クラブ」となった。
なので北海製罐の関係者しか利用できないようだ。
 
主屋の一部に茶室を設け、2階には大広間があり芸妓が舞うヒノキの板の間もあるらしい
塀があり全容は見えなく、やはり内部を見てみたいものだ。
 
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿