清水町には「道東の建築探訪」(2007年発行、北海道新聞社)において
4軒の掲載がある
そのうち2軒は十勝の重要な農作物である甜菜(ビート)の工場と施設
あと2軒は木造小学校である。
「日本甜菜製糖(株)清水工場」 道東の建築探訪 NO87
所在地:清水町南5条1丁目
建設年:大正10(1921)年
指定等:なし
甜菜とは、ビート、砂糖大根のことで砂糖の原材料としてはサトウキビと並ぶ重要な農作物である。
日本甜菜製糖は大正9年に創業し、翌年清水町に工場を作った
その工場が正面に見える建物であろう。
敷地は広大で工場、事務所、社宅、集会場や運動場など福利厚生施設も設けられるぐらい
従業員の多い工場だったのでは。
現在は「バイオ工場」「紙筒工場」として稼働している
背後はペケレベツ川が面しており、工場内には関係者しか入れないから
工場の全貌は航空写真でしか分からない。
2024年3月撮影
「日本甜菜製糖(株)清水事業所集会所・社宅」 道東の建築探訪 NO88
所在地:清水町南5条1丁目
建設年:大正12(1923)年
指定等:なし
上記の甜菜工場とはすぐ近くだが敷地外にあるので撮影が出来た
この周辺は社宅やグラウンドなど福利厚生施設があった場所。
現在は社宅は解体され、この集会場だけが残っている
外観は塗装がきれいで定期的に管理補修をしているようだ。
屋根の換気塔、縦長の上げ下げ窓、入り口屋根の持ち送りなどが印象的だ。
2024年3月撮影
「旧上羽帯小学校」 道東の建築探訪 NO89
所在地:清水町羽帯南10線94
建設年:昭和7(1932)年
指定等:
未訪問
「旧上旭小学校」 道東の建築探訪 NO90
所在地:清水町字旭山118
建設年:昭和8(1933)年
指定等:なし
解体
「清水印刷」 旧北海道銀行清水出張所
所在地:清水町本通4丁目
建設年:昭和11(1936)年
指定等:なし
ネットで清水町のレトロ建物を探していたら辿り着き行ってみた。
建物は大きくないがとても素敵な建物だ
現役の会社のため中の様子などはかり知ることも出来ないが
住宅街の中でひと際目立つ存在感を出していた。
アーチ型を正面玄関と両翼に配し、左右の壁にも3連のアーチ型窓があった
いったいいつ頃建てられたものなのだろう → 昭和11年
※旧北海道銀行は戦前の銀行で現在の北海道銀行とは違う
2024年3月撮影