足元の一歩から
小さなことからコツコツと…がモットーのはずなのですが,実際の毎日は?




雨の日曜日。





悲しい別れがありました。






前日の土曜日,新聞のお悔やみ欄で偶然目に飛び込んできた名前。







名字と年齢(11歳)が一致している。











心臓がバクバクしているのが自分でもわかりました。

そのお子さんには直接会ったことがなかったけれど,親御さんは私たち夫婦の今住んでいる場所を案内してくれた人。

そして本業の傍ら,そのお子さんのことをきっかけに保育業を始められました。




まさかね…名字が同じだけだよね…と思いながらも


確認の電話を彼の会社に入れずにはおられませんでした。



私:「社長はいらっしゃいます?」

受付:「社長はお子様が亡くなられて…… 」



続ける言葉がありませんでした。
たった一人のお子さんでした。







日曜日,久しぶりに会う社長は小さく見えました。
普段は豪快で,どこにいても大きな声が聞こえてくるほどの元気な社長なのに…





それでもしっかりとそしてはっきりした言葉で,参列者に挨拶をされました。



先月の半ば,急だったみたいです。
朝起きてみると子供が息をしていなかった…救急車で病院に搬送して蘇生措置を受けたところ,心肺機能だけは何とか回復したのだそうです。



そこで医師から受けた説明は「脳死」




この現実をどんな思いで受け入れられたのか。。。
何度も何度も脳波を測ったとおしゃっておられました。


聞きながら私は目の前が溢れるもので何も見えなくなりました。






結局,ご両親お二人の判断で蘇生装置を外すことを決意,お子さんを天国へと見送ってあげたのだそうです。





自分がそのような立場になったとき,冷静にそんなことが判断できるのか…






わかりません。






けれど,社長は大きな大きな心でお子さんを旅立たせました。


そして… 彼が11年間で教えてくれた大切なことを,これからほかの子供たちや親たちに伝えていこう。そう決心なさったのだと思います。




少し時間はかかるかもしれないけれど,またスタンドの最前列で大声を張り上げてヴォルティスを応援している…そんな無邪気な社長の姿が見られることを心から願ってやみません。



きっと天国に旅立ったお子さんもそんな社長が大好きなはずですから…

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