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チャボタイゲキ・1~花

 トウダイグサ科トウダイグサ属の「チャボタイゲキ(矮鶏大戟)」。地中海沿岸原産の一年草で日本では1784年に長崎で帰化が確認されている。“大戟”とはタカトウダイの根を乾燥した漢方薬で一般的にトウダイグサの仲間もそう呼ぶが、本種は草丈15~20センチでトウダイグサよりは小振りなので“チャボ”の名を付けられている。花期は7~9月でトウダイグサと同じように総苞に包まれた杯状花序となり1個の雌花と数個の雄花がある。写真左の花序では大きな子房が下を向き黄色い葯の雄蕊とツノ状の付属体を付けた腺体が見える。写真の右側の花では子房の先端に2裂した柱頭が3つ見える。子房の長さは1.5~2ミリで付属体のツノの幅は1ミリに満たない。これは日野市多摩平の道路脇のもの。
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サワギク・4~日影沢林道

 キク科サワギク属の「サワギク(沢菊)」。名前の通り山地の沢沿いなどで良く見掛ける。花期は4~6月で茎の上部に直径1~1.5センチの可愛い頭花をたくさん付ける。果実は冠毛の付いた痩果になるがこの様子をボロ布に見立てて「ボロギク(襤褸菊)」の名もある。可哀相な名前ではあるが確かに良い得て妙ではある。
 さてここは奥高尾“日影林道日影キャンプ場”の少し南(上流)から分岐する道で道端に“昭和55年度日影沢林道新設工事起点”の道路標がある。“日影林道(正しくは林道日影線)”は日影沢に沿って小仏城山方向に登っていくが、この“日影沢林道”は日影沢とは全く違う方向に向かっている。キャンプ場上の分岐点から東北、東南と進み小屋を過ぎて小さな沢を越えて北上すると“いろはの森コース”と交差する。その後、ほとんど高低差が無い等高線上を東の蛇滝口方面に向かう。林道は蛇滝口直前で途絶える。その先はおそらく道無き道を200~300メートル進めば蛇滝道に辿り着くのだろう。
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キバナミソハギ・2~ふきつけ公園

 ふきつけ公園付近の道端に生えている「キバナミソハギ(黄花禊萩)」。ミソハギ科キバナミソハギ属の落葉小低木で南アメリカ原産。背丈は50~60センチで草本のようだが茎が木質化している。花期は6~7月で花径は1.5~2センチ。花弁は6枚でそれぞれ少し離れて付いている。
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