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虫・1~カシノナガキクイムシ

 小山内裏公園”鮎道”のコナラに小さな穴が開いている。これは「カシノナガキクイムシ(樫の長木食い虫)」(通称カシナガ)が開けたもので直径は4~5ミリ。カシナガは日本を含むアジア圏に生息する体長5ミリほどの黒褐色の甲虫で樹木の幹内に侵入し孔壁に菌(酵母類)を栽培して餌にする特徴を持っており“養菌性キクイムシ”と呼ばれる。6~9月に産卵するために樹木に穴をあけて入り込むが、その際、成虫が保持しているナラ菌に樹木が感染すると樹木は水分を吸い上げる機能を失い枯れてしまう。この“ナラ枯れ”が近年全国各地で報告されており林野庁によると発生都道府県数・被害材積の推移は、
 平成30年度 32府県・44.7千㎡
 令和元年度 39府県・60.5千㎡
 令和2年度(速報値) 42都府県・185.5千㎡
と増え続けている。
 カシナガに侵入された樹をすぐに伐採すると気温が高いうちはカシナガの成虫が更に集まってきたり伐採した木を他所に持ち出すとカシナガの被害を拡げる危険があるので、公園では気温が低くなりカシナガの活動が収まってから伐採するとしている。
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ゴンズイ・1~冬芽

 長池公園で見られる「ゴンズイ(権萃)」の冬芽と葉痕。ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木で春に淡緑色の目立たない花を咲かせ、秋にド派手な果実を稔らせる。名前は魚のゴンズイが由来とする説があり役に立たないことを意味している。冬芽は紫色で葉痕にはすました顔が見えた。
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シロミノアオキ・1~裏高尾

 高尾山で最初に発見された「シロミノアオキ(白実青木)」。アオキ科(ガリア科)(←ミズキ科)アオキ属の常緑低木で写真は裏高尾のもの。普通のアオキの果実は出来始めは緑色で次第に赤く変わっていくが、本種は緑色から白色に変化する。
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