ローバンドの国内通信は近距離の電離層反射が主体です。スキップ前後に国内遠距離が開け、スキップ中は海外DXタイムになります。
海外からの電波はほぼ水平線くらいの低い角度で飛んできます。
F層反射の場合、電離層が結構高い位置にあるので近距離国内の電波はかなり上から降ってきます。
45度、いやそれ以上上だったりします。真上に打ち上げてもいいくらい。
モービルアンテナは殆どの場合垂直系のアンテナです。垂直アンテナは真上方向はヌル点になって最も弱い方向になってしまいます。反対に横に飛ばすのが得意なので無指向性でゲインが低い割にDXとの交信が出来ちゃったりします。
城山湖で出会ったOMさんは、モービルアンテナも自作していて3.5MHzの運用が大好き。全高60センチくらいのアンテナで3.5MHzを楽しまれていました。アンテナの胴体はほぼコイルで、頂点がキャパシティハット。マッチングはコイルを用いタップを立てて状況に応じて可変できるようになっていました。
このアンテナ、長さは短いけど余裕で交信できちゃうそうです。2.1mクラスのセンターローディングモービルホイップよりも俄然強いそう。
その秘密はキャパシティハットなのだそう。全長に比べてかなり比率の高い長さのキャパシティハットが6本、うち一本はロッド式で最終調整用だそうです。
これで打ち上げ角の高いアンテナになるそうです。
日中の7MHzも、夕方から夜の3.5MHzも、国内交信なら打ち上げ角が高いほうが有利。
まさにそれを狙ったアンテナなのだそうです。
これは真似してみる価値ありです。
3.5MHzのアンテナ。図式求みます。