毎年登っている富士山、今年は7月19日(金)に行って来ました。
金曜日に山頂に着くプランは今回が初めて。世界文化遺産登録で混んでいるような噂があったので平日登山としました。
弾丸登山はやめましょう、ということでもありましたし、夜明け前くらいからの早朝登山がいいですよ、という話もあったので早朝登山を計画しました。(日帰りだから弾丸登山には違いないんですけど)
木曜日の仕事を終えて自宅に戻って夕食、お風呂に入ったらすぐに出発~、水ヶ塚公園Pで午前3時半まで寝て、タクシーで五合目に上がって、徐々に明るくなる中登って行こうと思っていましたが~、
前日にスマホを新しくしてそのセットアップで忙しく(笑)、前日に登山の準備をしなかったので、当日に準備、荷造りをして、風呂に入ってから出発。実際に家を出たのが0時半頃だったと思います。
相模原市に新しく出来た圏央道のインターチェンジから東名高速御殿場インターへ。とっても便利ですごく近くなりました。
途中案の定眠くなってパーキングで一休みを数回。足柄SAで朝4時近くまで過ごしてしまい、水ヶ塚公園駐車場に着いたのは4時半くらいでした。
その間、徹夜勤務を終えたシズオカAE86さんから無線でお呼びいただき、ほぼ到着まで無線でお話させていただきました。ありがとうございました。
丁度富士山頂に朝日が当たり始めるところでした。その様子を下から見るのもいいですね。
予定より寝る時間も取れず、時間も遅れての開始になりましたが、富士宮口の登山時間は5時間とも書いてあるので、頂上に12時頃に着けば十分と余裕こいていましたし、昨年御殿場口を制覇し、標高差1000mもアドバンテージのある登山でもありますし。
でもいつものノロノロマイペースで登っていると・・・時間がかかるかかる。基礎体力の無さと荷物の重さにペースを上げることも出来ず、実質8時間以上かかってしまいました~。
前の日に勤め先でみんなに住所を書いてもらったハガキを預っているんです。山頂の日付印の入ったハガキがいわば富士登山土産、郵便局は午後2時で閉まります。9合5勺で午後1時半くらい。やばい、この脚力では間に合わない!!。
この頃にはルート上で休憩で前後する皆さんとも顔見知りになり、僕が2時までに郵便局を目指していることや頂上で無線をやるのが楽しみなことは皆さん知っているので、頂上がまだ結構上に見えるところでは、休んでいる方から「あと15分!」と声援も飛んできました。
山頂付近は最も疲れていて脚も上がらないのですが、日の出が間近だとか、何か締め切りがあると今まで以上のパワーが出て、気力だけでスピートアップ。なんと5分前に登頂です。
しかし郵便局が今年は移設。すぐ近くとはいえそっちに向かわないといけません。
ルートを間違え一旦これまでの郵便局の裏に行ってしまいました。これだけで2分はロスしたでしょう。すぐに戻って小走りで向かいます。
郵便局が見えた頃、扉を閉める準備が、さあ閉めますよ~というところに「郵便だしま~す」と滑り込みました~。
ギリギリセーフ。
預かったハガキに自由に押せるスタンプを押して、全部押したところでお礼を言って渡して来ました。
一つ大きな任務を果たしました。
という訳でコース頂上付近の写真は取る余裕が無くて撮っていません。
火口の写真以降は郵便を出した後の写真です。
無線の方はずっとワッチしていたのですが、富士宮口方向は関東平野から見えないせいか、静かなものでした。
8合目辺りで2mのメインで東京のローカルを呼んでみたのですが・・・届かず。
ブログを読んでいただいている方でしょうか、当局を呼ぶ声が、メインで待機していただいてサブチャンネルを探します。ところがどこもかしこも埋まっています。誰も聞こえないところを見つけても交信が聞こえてきたり、チェックを入れてみると2~3局から別々の場所から使ってま~すと言われてしまいます。これが富士山。もう下界では想像もつかない状況なのです。
とうとう見つからず、メインに戻って「すみませ~ん、どこも空いてないので、430でもいいですか」「このまま御待機ください」と430でサブを見つけて144のメインで告げると、うだうだうだうだ言っている局が出て来ました。「430のサブを探すなら一旦430のメインに行け」と。そんな余裕も時間も無いんですよ、登山中で、しかもサブ探しで何分もかかっているんですから。それに常習者ってわけじゃないんだし。こっちもイライラしていたので、「つまんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!」って独り言を送信してからQSYしました。そのおっさん、結構怒ってましたが無視無視。
という訳でお声がけ頂いた方はなんと八丈島からでした。交信ありがとうございました。
郵便局でハガキを出した後、東側が見えるところへ移動しました。実は頂上に着くと冷たい風がとても強くて、登山道ではちょうど風下だったのか殆ど風を感じず、薄着で全然大丈夫だったのですが、ここは一気に真冬。風の当たらない場所でないと設営も不可能なくらいでした。
そんなわけで風が避けられる位置で東の開けた登山道脇に腰を据えて運用しました。
ちょうどその頃、早朝に交信していただいたAE86さんからお声がけがあり、またもやサブチャンネル探しに苦労しましたがなんとか一箇所見つけてしばし交信。ありがとうございました。その後その周波数でお稼ぎしようかと思いましたが、おもむろにその周波数を占有しているであろう常駐局の交信が始まり、2mは撤退。平日の日中は厳しいです。
使ってまーす、すみませ~ん、はいありがとうございまーす、はーい富士山頂ハンディでした~、え~富士山頂~?58でしたよ~なんておまけ交信も付けました。半分ヤケです。
午後3時半にもなっており、せいぜい頑張っても4時過ぎまででしょうから、設営も簡単な50MHzオンリーで運用しました。リグはKX3、アンテナはMP1です。SWRがストンと落ちなかったのでKX3のチューナーでごまかして運用開始。スイッチを入れると・・・無線機壊れてんの?というくらいとっても静か。前にも書きましたが富士山頂にはノイズがない。プリアンプ入れてもシーンとしているんです。
まずは城山湖でお馴染みの方と交信していただいて、その後呼ばれる限り交信を続けました。平日ということもあってなのでしょうがきりなく呼ばれ続けるほどではありませんでしたが、30分で12交信。その間冷たい風に耐え、鼻水垂らしながら交信してました。真夏に凍えるのはなんとも贅沢。撤収している時が一番寒いですね~。
交信中は登山道でお話した人がお鉢巡りで通りかかって、電波飛んでますか~と話しかけられたりました。
さて下山開始は夕方5時。最終のシャトルバスは午後10時。間に合うでしょうと思いつつ、両膝に秘密兵器のサポーターを巻き、下山を開始します。最初は寒かったのですがこのルート、この日は風が弱くて快適な状態、すぐに薄着にしました。楽勝と思っていた下山でしたが~、なんと大変なことか。他のルートにはスイスイと降りられるサービスステージがかなり長距離あるのであれよあれよと下山できるのですが、ここは登った一歩一歩分、一歩一歩降りないといけません。カモシカのようにピョンピョンと降りられる人ならいけるのでしょうが、僕の脚力ではとても無理。登りで使いきった体力はすでに尽き、気力だけで脚を進めている状態、標準タイムではとてもとても降りられませんでした。登りと同様次の山小屋までが遠いこと遠いこと。午後10時に間に合わせたく頑張ったのですが、途中で諦めることに・・・。結局五合目に着いたのは午後11時半。
ガビーン!!。6時間半もかかってしまいました。辛かった~~。
18時間も連続で登下山してしまい、結局弾丸登山ですね~ (^^ゞ
下山中、夜になると深夜登山の人がそこそこ登ってくるようになりすれ違いで待つことも多くなります。特に海兵隊の皆さんがた~くさん賑やかに登って行きました。「Konbanwa!」と声かけられます。夜に下山している人は私一人。だ~れも居ませんからみんな不思議そう。私ももっと早く降りているつもりでしから~~。
タクシー深夜料金で水ヶ塚公園に。0時も回っていたので一旦一眠りして帰ることにしました。
エンジンを切って寝ていましたが、マイクロフリースを着たままでしたが決して寒くなること無くぐっすり寝ました。朝4時半頃出発。家にはノンストップで午前6時に到着しました。
今回、日中登山ということもあってまた平日で混んでいないので登山者同士の交流がとても良かったです。登山中はとっても明るく快活な素敵な人達にたくさん会いました。一言二言交わす会話が楽しかったです。上に行くほど付近を歩く人の顔ぶれが安定(同じペースの人がふるいにかけれて絞られてくる)し顔見知りが増えます。登山は明るい時間がいいですね。
しかしまぁ、一番楽とも一番つらいとも言われている富士宮口、自分には一番つらい、という体験記でした。御殿場口下山のほうが2倍楽な感じです。
実は水ヶ塚公園へは今年から御殿場口からバスが通っています。この時間に合わせていけば御殿場口への下山ルートもOKですし、タクシーでも1800円くらいだそうです。
富士宮口を登り、御殿場口に降りる、結構おすすめコースです。時間帯を選べば御殿場口に車を置いて富士宮口に周ってスタートすることも出来ますね。
来年は足腰鍛えて、頂上で数時間運用できるようなプランで臨みたいと思います。
あ、新しいスマホは家を出るときに電池を満タンにして、家に帰っても22%の電池が残っていました。電波OFFモードにはしていません。IGZO恐るべし!!。