最近少し感心があるのが、マルチバンドのワイヤーアンテナです。
この手のアンテナは歴史が古く、過去のワイヤー系アンテナの書籍にしっかり紹介されているものです。海外では結構根強い人気があるようです。
ダイポールに複数のエレメントを付けたものとか、トラップコイルで高周波的に切断したものではありません。
給電点をオフセンターにしていくと、いくつかのバンドでSWRがスッと落ちるとか、チューナーは前提だけどある長さで作ると幾つかのバンドで実用的に使えるとか、そういうアンテナです。
オフセンターダイポール、G5RV、ウィンドムアンテナ、などなど。
いずれもモノバンドのダイポールに勝ることはまれですが、フルサイズバージョンのG5RVは特に14MHzの飛びが秀でていて、相手からどんなビームだ、とか何ワットで送信しているのか、と聞かれるほどだ、とも書かれていたりします。
例えばオフセンターダイポールではこんな製品があります。
http://hamcall.net/7bandocf.html
片側28m、もう片側が14mのバージョンは見事です。3.5,7,14,18,24,28,50MHzで使用できますが、50MHz以外はSWRが際立って低いです。チューナー不要で使えるアンテナですね。
これらのアンテナの秘密はその寸法にあります。
コイルで短縮したりするとバランスが崩れ、うまく動かないので大抵のアンテナは原理通りフルサイズ。巨大で全長40mというのが普通だったりします。アパマンの私には無理。河原での移動運用なら可能かも知れませんが、この長さのアンテナはあまり地上に近いとうまく動作しないでしょうからマストの長さも必要で、なかなかハードルが高いです。でもうまく設置できれば便利この上ないアンテナです。
今日はHRO(ハムラジオアウトレット)のサイトを見ていて、G5RV-lite というアンテナを見つけました。G5RVはフルサイズが基本で、半分のサイズのジュニアがあるのですが、このLiteはフルサイズをコイルで短縮したもので、大きさはジュニアに近いのですが理論的にはフルサイズの動作をするようです。全長約20mですからこれなら移動運用での設営も難しく有りません。3.5~50MHzまでオールバンドで(但しチューナー必須)運用可能です。
メーカーサイトはこちら http://shop.radiowavz.com/G5RV-Lite-80m-6m-G5RVLITE.htm
うまく使いこなせるかどうか、出番があるかどうかは??ですが、ちょっとクリックしてみました。無事届くでしょうか。お楽しみです。