まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「鹿の王 水底の橋」上橋菜穂子

2019-06-15 17:01:27 | 読書のすすめ
今日も冷たい雨でしたね。☔️
皆さま 風邪などお召しになっていらっしゃいませんか。
どうか 睡眠をたっぷりお取りください。


さて 上橋菜穂子の鹿の王続編「水底の橋」を読みました。

鹿の王 水底の橋
上橋 菜穂子
KADOKAWA


本書の元「鹿の王」は 児童書であるにも関わらず
2015年度本屋大賞を受賞しております。

この本屋大賞の受賞は
上橋さんが 文句なしの素晴らしい作品を次々書かれているのに
長編であるがゆえ またジャンルが児童書ファンタジーであるため
なかなか本屋大賞にノミネート出来なかった皆様の苦悩が感じられました。

で 本書。

「鹿の王」のホッサルとミラルが登場します。
二人は 次期皇帝をめぐり不穏な雰囲気である
東乎瑠璃(ツォル)帝国へ招かれます。

二人はオタワルの医術を用いる医師です。
彼らは 東乎瑠璃(ツォル)帝国で
彼らが用いる清心教医術について知り
さらに そこに秘められた歴史を知ることになります。
二人を待ち受けていたものは。。。。


帝位争いに巻き込まれながらも
前向きな二人の姿に励まされる。

ホッサルは所謂 貴人の孫で
妻のように大切に思っている恋人ミラルと
結婚することを諦めている。
ミラルもそのことを知りながら
ホッサルの側に寄り添う。
(まあ寄り添うってタイプの女性じゃないですが
でもだからこそ 二人が一緒になれない理由が強く伝わるなあ)

話の途中で 二人が 殺されるか 東乎瑠璃(ツォル)帝国を追い出されるか
という時 ホッサルは
「追い出されてもいい。二人で何処か行って暮らそう。」
みたいなことを言うのですが
多分 ミラルは嬉しかったろうなあ。

巻末に 上橋さんの作品に対するスタンスが書いてある後書きあり。
いろいろ大変な時期を乗り越えられての本作品であると分かると同時に
稀有なファンタジーを書かれる上橋さんは。。。。
と言うことを知ることができ嬉しい。

話は変わるが 前に出川の充電バイクの旅で
「沈下橋」と言うのが出てきて
綺麗なんだけど 欄干ないと怖い!今時何故この形?
と思っていたら その謎も本書で判明しました。

「水底の橋」文句なしにおススメです。
ジャンルは医療ファンタジー!?
影山徹さんの表紙は 素晴らしい。

是非 ご一読を!

いがぐりおは 沈下橋渡った事ある?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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