今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

新機動戦記ガンダムW OPERATION 1 始動 原作=矢立肇・富野由悠季 著=神代創 1996年7月1日 角川書店(2回目)

2016-12-29 08:11:21 | ガンダムW
じゃすわーびー→1回目



○ここまでのあらすじ
10代の女の子は難解なお年頃




第二章 巡らされる策謀

1 ドーリアン暗殺


「言葉より先に力という、その言動がすべてを象徴しているのがおわかりにならないのですか?」
 ドーリアンは冷静に諭しながら絶望的な思いに目の前が暗くなるのを感じていた。
 地球とコロニーの平和は遠いものだと・・・・・・。
連合基地を攻撃する謎のMSが、
宇宙でしか作れない『ガンダニウム製』という点が問題に。
元々地球連合はコロニーに対して疑心暗鬼なところがあったらしく、
ドーリアン外務次官の軍備縮小論なぞ誰も聞く耳持たず。

『ガンダニウム製』という情報は、OZ総帥トレーズが
軍縮よりむしろ軍拡という流れになると読んだ上で流したもの。
まさに策士。


ドーリアン外務次官は娘リリーナを連れて再びコロニーへ。
リリーナも連合では好戦派が大勢を占めることは理解しています。
 外壁を隔てて、外にあるのは真空の宇宙空間。ささいな事故や宇宙空間を漂う小さな石で外壁が破損する危険性といつも向き合っている。空気のコントロール、水の生産・・・・・・。地球上では自然がしてくれる事をすべて人間がやらなければならない。こんな所で戦いなどできる訳がない。
 地球ではほとんどの紛争が連合の圧倒的な力に抑えつけられてしまう今・・・・・・。戦争なんか誰が望んでいるのかしら?
銃を撃ってくれた方が嬉しい人たちもいましてうわだれだ


「これはあの方の・・・・・・」
 さっきすれ違ったレディ・アンの姿が脳裏をよぎる。
 思ったよりもそそっかしいのかもしれないわ、あの人。
護衛の名目でついてきたOZの二級特佐レディ・アン。
会議室の前にコンパクトを落としていくなんてうっかりさんだね!


心優しいリリーナは、コンパクトを届けてあげたよ!
「すみません! これ、お忘れになりませんでしたか?」
 振り向いたレディ・アンの冷たい顔が一瞬硬直したかと思うと、素早くリリーナからコンパクトを奪い取って二階の窓めがけて投げつけた。
ええーなにこの人メッチャ失礼やわーどんびk


 一瞬後、凄まじい爆発音と共に二階の壁が吹っ飛んだ。
「お父様!」
えっ


「OZに、気を、つけて・・・・・・」
「お父様?」
 ドーリアンは最後の息を弱く吐き出した。
平和のために尽力したドーリアン外務次官。
最期は「娘」のことを何よりも心配していました・・・・・・(´・ω・)
反連合のテロリストの仕業らしいですねユルセナイナ


リリーナはテロリスト扱いされている連中に助け出され、
ドクターJなる人物と歴史のお勉強であります。
 コロニー完成と同じ頃、地球上では国家間の紛争が続発し、対処しきれなくなった各国家は《地球圏統一連合》を成立させ、紛争解決に圧倒的な軍事力を持って当たるようになった。
 確かにこれで紛争は減少していったが、それまで軍備増強をし続けていた連合は組織の維持のために新たな敵を求めなければならなかった。それがコロニーであった。
地球対コロニーの構図が発生した原因。
用が済んだ組織は解体すればええがな、とはいかないんだなぁ。


そんな殺伐とした時代に救世主が!
『コロニー非武装論』をぶち上げたその人こそー
 その名をヒイロ・ユイと言う。
「ヒイロ・ユイ!?」
 思わずリリーナは声を上げた。ドクターJはうなずき、話を続ける。
「我々生活者にとって、その名はすでに伝説となっておる。奴のコードネームもそれにあやかってつけたものじゃ」
少なくとも「火消しの風」よりはよっぽどまともな由来。

『伝説となっておる』のは、志半ばで暗殺されてしまったから。
そして、それをやらかした連中こそOZ!
奴らは連合を乗っ取り地球圏を支配するつもりなのだ!(どーん)
OZの野望を打ち砕くべく、
ドクターJや今のヒイロ・ユイは戦っているのでしたとさ。




2 聖ガブリエル学園での戦い


「リリーナ・・・・・・いえ、リリーナ・ピースクラフト様、あなた様にお話せねばならない事があります。夫から少しは聞かれましたね?」
「お母様・・・・・・」
 母が突然見せた真剣な表情にリリーナは戸惑っていた。
「いえ、私はあなた様の母ではございません。少なくとも、この話を終えるまでは・・・・・・」
リリーナママン・・・・・・(´・ω・)
もろもろの事情で養子を大事にしている家庭もあれば、
もろもろの事情で実子で大事件を起こしている家庭もあるという。
人間て、ヘンな生き物だなー。


 ピースクラフト王家が代々治めてきたサンクキングダムは北欧の小国だった。フィヨルドの湾に面し、厳しい自然環境の中で平和で地道な発展を遂げる王国であり、欧州各国の王族とも関係の深い歴史と格式のある王家であった。
しかし、『最後の国王』が軍備増強待ったなしの連合を批判、
『非武装・非戦を中心とした完全平和主義』を世界に訴えた結果――


 そして、一三年前、連合の攻撃を受けてサンクキングダムは滅ぼされた。国王夫妻は戦火の中で亡くなり、代々元老として王家に仕えてきたドーリアン夫妻が生き残った二歳の王女を連れて脱出した。当時、四歳年上のミリアルドという王子がいたが、混乱の中、今に至るまで生死不明のままである。
 その王女がリリーナであるのだという。
『元老』って国の要人だよね?
「気にいらねー国は滅ぼそう」って連合が見逃したの・・・・・・?
今のドーリアンは偽名ってことか?
細かい事が以下略


「父」の葬儀を終えたリリーナは学園へ。
ヒイロ君は転校するそうですよ。
「また闘いに行くの? 次の任務はどこかしら?」
 ヒイロは弾かれたようにバッグから拳銃を取り出し、リリーナの眉間に突きつける。
出生の秘密に混乱するあまり自殺願望が・・・・・・!?


「せっかくの学園祭ですもの。あなたも楽しんでらして。せめてダンスが終わるまで」
 スカートの裾を持ち上げて、小さく会釈したのである。
「お相手、お願いできますか?」
 そう言って、リリーナはヒイロに向かってニッコリと微笑んだ。
OZのドーリアン外務次官暗殺は、
結果的に怪物を目覚めさせたらしいな


そんな楽しい(?)学園祭に、
例の爆発事件の真相を知るリリーナを始末すべくOZのMS部隊が!
「そう気負うな、レディ。たかが小娘の始末ではないか」
 自らに言い聞かせるように、レディ・アンはつぶやいていた」
レディ・アンも小娘なんだな、これが・・・・・・
だって19歳だよ?29のまちがいじゃ
なおヒイロがウイングガンダムであっさり返り討ちにした模様。


「美しい・・・・・・。この世界をこれ以上汚さぬ手があればよいのだがな・・・・・・」
 トレーズは窓辺に舞い降りてきた小鳥に語りかけるようにつぶやく。
 そこに立つのは軍事的秘密結社OZの総帥などではなく、自然を愛するひとりの若者の姿であった。
トレーズ様が24歳という衝撃。
社会人2~3年目とかねーから!ねーよ!年齢詐称乙!




3 オペレーション・デイブレイク


 ――OZの首脳がニューエドワーズ基地に集結する。
 その情報はすぐさまガンダムのパイロットたちにキャッチされた。
 これを叩けば任務はすべて完了だ。
ヒイロはまず輸送機を手に入れるため沖縄の連合基地を襲撃。
そこへデュオも便乗。
それぞれ単独で行動していても目的は一緒だからね。


「へっ、あいつ、俺の名前覚えてやがった」
 少し嬉しそうに言うと、デュオはタラップを駆け下りていったヒイロの代わりに、操縦席に駆け上がっていった。
はいはいよめよめ


ニューエドワーズ基地にはOZ総帥トレーズ様の他、
連合の首脳陣が集まっていました。
そこで『連合の最高司令官』ノベンタ元帥は連合の軍縮を宣言。
宇宙軍を総べるせプテム将軍は反対するも、
地球軍を総べるベンティ将軍をはじめ他の将軍たちは元帥に賛同。

これは地球とコロニーの平和な関係への一歩だねやったね
「元帥、この基地が攻撃を受けています!!」
そうよ、そのまさかよ!
ガンダム(くうきのよめないバカ)御一行のお通りよ!


今は避難するしかありませぬ。
念のため、ノベンタ元帥とベンティ将軍組、
セプテン将軍とトレーズ様組で別れて脱出しましょう。
『連合のトップ四人』が全員・・・・・・なんてことがあったら困るからね。ね。
「早まるな、若者よ!」
 モビルスーツの振りかざすビームサーベルに向かって、ノベンタ元帥の叫びが虚しく響く。
 そして、ビームサーベルの一振りがすべてを打ち砕いた。
ああっ


 ガンダムのコクピットでヒイロがつぶやく。
「任務――完了」
作ダンッ戦ダンッ
完ダンッ了ダンッ
この時は、そう思っていた。


ニューエドワーズ基地を火の海にした4機のガンダム。
どちらも2機でここに来たため、一緒に来た奴は顔見知りなものの、
初めて見る2機は敵とお互い一触即発。
あわやガンダム対ガンダムという事態を止めたのは――
「わかっているのか!? 貴様たちはまんまとOZの罠に乗せられたのだ!!」
 五飛はいらだたしげに叫びを上げる。
「連合の広報回線を開いてみろ。貴様たちは連合の平和論者を一掃してしまったんだ!」
なん・・・・・・だと・・・・・・?
そこに気づいていたとは流石五飛さんやで!


 トレーズの専用機の後方にある一室で放送を終えたセプテム将軍は力なく肩を落としていた。ついさっきだったのだ、ノベンタ元帥以下各国の将軍を乗せたシャトルが撃墜されたのを見たのは。軍縮には反対だったセプテムだが、元帥を偉大な指導者と仰いでいたのだからショックは当然だった。
意見は合わずとも、尊敬はしていたんじゃよ・・・・・・
そんなセプテム将軍でしたが、
飛行機から落っことされた上、落下中に銃で撃ち殺されました。
ガンダムシリーズの悲惨な死に方で上位確実だと思う。


やらかした重大なミスにヒイロは放心。
そんな時、ニューエドワーズ基地の自爆装置のタイマーが起動!
このままじゃガンダムも連合もこの場の全員オダブツ\(^o^)/
そこで以前入院したヒイロを診た軍医サリィがー
「身勝手なお願いだけど、聞いてちょうだい! 爆発を止めて、ヒイロ!!」
 ヒイロはペダルを踏み込み、操縦桿を前にスライドさせた。ガンダムが両腕を突っ張って巨体を起き上がらせる。
「任務了解」
『任務』を与えることで再起動させるとはなかなかの操縦技術
まぁ今度の任務は成功させたものの・・・・・・(´・ω・)



ニューエドワーズ基地での戦闘開始と同時に、
OZは世界中の連合基地を攻撃していました。
ドクターJが危惧していたことが始まったのです。
 OZによる連合に対するクーデター。
 信じられない状況に、オネゲル准将は基地の防備を強化する事で対処していた。
OZに不信感を持っていたため、連合本部内にOZのスペシャルズは無し。
本部を任されるだけあってオネゲル准将はなかなか優秀な


「確かにこの本部の警戒は完璧です。ですが、それを使う人物に隙があればいうれその城も落ちるでしょう」
もろもろを「使う」のは誰だって話ですお
ゼクスは仕事と「私事」を片付けました。



五飛さんは全てを仕組んだ黒幕・トレーズ様を発見!
サーベルを構える姿を見て、自らもガンダムを降り青龍刀で挑むも、
負け・・・・・・圧倒的負けっ・・・・・・!
でもトレーズ様は見逃しました。
ガンダムを降りた五飛さんのことを気にいったご様子。
「トレーズ様・・・・・・」
 戦う事を心底楽しんでいるように話すトレーズの横顔をレディ・アンは呆然とながめるしかできなかった。
この時点では五飛さんの方がトレーズ様を理解してるんだよね。
理解した上でぶっ殺しにかかる。
レディ・アンはトレーズ様を崇拝してるけど、まだ理解できてない。



 混迷する歴史はガンダムのパイロットたちを挫折に追い込み、さらなる試練を与えようとしていた。
盛大にやらかしたヒイロたち4人。
正々堂々挑んだ決闘に負けた五飛さん。
彼らは再び立ち上がることができるのでしょうか。



なんかスイスイ読める。
挿絵代わりにキャラ紹介や機体紹介が入るからかも。


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