どんなところで食事をしたか、食卓の上に何度、涙したかで男の味覚は決まるのだ――たいくつな人生を輝かせる手づくりのマスタードから、新聞紙にくるまれた油ギトギトのフィッシュ・アンド・チップス、夕暮れの広場で傾ける一杯のワインまで。カメラマンであり料理人でもある著者が、レシピも交えながら豪快かつ優美に官能的に「食の情景」を綴った個性溢れる名エッセイ。◎解説=堀部篤史裏表紙より。
またしても意味不明なタイトルだけ見て購入。
ノリス・パッカード大佐の本かと思って買ったのは内緒だ!
『「食の情景」を綴った』そうですよ。
元の本は1988年10月・・・・・・えっ、26年経っての文庫化なの?
1 「マスタードをお取りねがえますか」オッス、オラごくう!マスタード取ってくれねぇか?
イギリスのコールマンズ社は、世にも奇妙な、しかも、とてつもなく気のながいキャンペーンをはじめた。
3 ウスターソースは罪深き娼婦のようにヨーロッパで断トツにまずいもの扱いされるイギリス料理。
かくしてイギリス料理は、ひたすら直線的に、そして線の太い料理になっていったというわけだ。何度もいうようだが、テーブルの上にウスターソースをならべたばかりに――。
そのゲンインの一端が明かされる(?)。
18 ステーキを焼ける男のいる街「火を恐れるな!」
あるとき、腕のいいコックと話をすることがあった。
「肉を焼く」ということについて聞いてみた。その人の話をまとめてみる。
「火を支配するのだ~~ッ!!」
何事も『カン』『天分』が要求されちゃう部分はあるんだよねぇ・・・・・・。
33 男は旨いものを食う必要がある。しかし――だいわゆる「美食家気取り」が完全に忘れている点をガツンと。
食べ物というものはそういうものなのである。
黙れ!そして食え!
世界各地の様々な料理・習慣。
時に紹介した料理のレシピあり。
こういうの読むと「ほんやくコンニャク」が欲しくなる。
あとがきサウイフモノニ
むしろ旨いものを食べるよりも、まずいものでも美味とおもって食べられる男になりたいとおもっている。まずいものを食ってこそ、美味いものの味がわかる。
ワタシハナリタイ
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