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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「黒い雨訴訟、国が控訴する意味」

2020-08-12 23:58:08 | 反戦平和
 
 
8月6日の平和祈念式での挨拶の中で安倍首相は、このように述べました。
「今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。」
「被爆者の方々に対しましては、保険、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、原爆症の認定について、できる限り迅速な審査を行うなど、
高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも総合的な援護施策を推進してまいります。」
 
「今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、
 
心からお見舞いを申し上げ」つつ、
 
高齢化が進んでいる被爆者「黒い雨」原告団に対しては
 
容赦なく「控訴」をする安倍首相。
 
今なお被爆の後遺症に苦しむ人々に
 
「できるだけ迅速に原爆症認定の審査を行う」どころか、
 
控訴することで認定の引き延ばしを図るその政治手法は、
 
沖縄県民や福島原発被害者への態度と同じ、
 
ひたすら棄民政策です。
 
広島と長崎の首相挨拶が93%同じという失礼さにもそれは表れています。
 
(長崎なんか広島の焼き直しで十分だ)
 
もし長崎の原爆投下が先で広島が後だったら、
 
(広島なんか長崎の焼き直しで十分だ)
 
と思ったでしょう。
 
どちらの街の特徴も独自性も双方の違いも調べようともしない
 
超無責任な態度。
 
こんなのがまだ首相をやっているのですからねえ
 
とほほ・・・・・・
 
国など控訴「思い踏みにじる」黒い雨訴訟、原告らが会見          2020年8月12日 17時59分 (共同通信)
「黒い雨」訴訟で原告全員を被爆者と認めた広島地裁判決に国と広島県、広島市が控訴したことを受け、原告や弁護団が12日、広島市で記者会見し「原告らが原爆の影響で健康を害したのは明らか。科学的知見を口実にした政治判断による控訴は、高齢化が進む黒い雨を浴びた人たちの思いを踏みにじるものだ」と厳しく批判した。
 高野正明原告団長(82)は「国は司法の判断に難癖を付けている。控訴は大変残念だが、勝訴に向かってまい進していきたい」と力を込めた。
 弁護団は会見で声明を発表し「被爆者援護行政の転換がなされ、全ての黒い雨を浴びた人たちが救済されるよう闘い抜く」と述べた。
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