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ジャニー喜多川の性加害をかばう「デヴィ夫人」の思考

2023-08-11 18:07:24 | 人権

「デヴィ夫人」さんがジャニー喜多川の性犯罪を告発した被害者たちの行為を

ツイッターで次のように非難したのは先月7月18日だった。

 
 
ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取りざたされてもう長い。
被害を訴える7人が『ジャニーズ性加害問題当事者の会』を結成し、
国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会はこの7・8月での訪日を発表。
聞き取り調査を行うそうだ。
日本の、一芸能事務所の問題を国際機関が調査にくるというこの事態、
まったく腑に落ちない。
私はジャニー氏をよく知っている。
事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、
ワゴンにたくさんのお弁当を乗せて、自ら各楽屋に配っていた。
ジャン=コクトーがジャン=マレーを愛したように、
そのような特別な世界、関係性というものはある。
ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、
その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。
昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒とく、日本の恥である。
既に日本中が知っていることをわざわざ世界に知らしめる必要があろうか。
これが旧ユーゴスラビアのセルビアやウクライナに侵攻したロシア兵による
非情な強姦致死であるとか、
ミャンマーのロヒンギャ、チベット・ウイグルの女性が
国軍に凌辱・強姦・乱暴されたというのなら分かる。
ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。
死人に鞭打ちではないか。
本当に嫌な思いをしたのなら、その時、なぜすぐに訴えない。
代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのにこれ以上何を望むのか。
 
東山紀之氏は被害を訴えた元jr.たちの発言を「勇気ある告白」と表現し、
「ジャニーズ」という名前の廃止についても言及した。
その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、
恩を仇で返すとはこのことではないか。
非礼極まる。被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、
日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。
あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい。
 
この「デヴィ夫人」さんは、ジャニー喜多川と仲良しだったそうだ。
友人としてジャニー喜多川をかばい、
被害者の告発を「死者に鞭打ち」「慰霊に対する冒とく」「日本の恥」と罵り、
あまつさえ、ジャニー喜多川による年端も行かぬ子どもへの性加害を
ジャン=コクトーとジャン=マレーの同性愛と同等のものにすり替えている。
彼女には被害に遭った子どもたちに対する想像力も、もちろん気遣いもなく、
長年家族にも言えず、鬱病になるほど苦しんできた被害者に
「嫌だったらなぜすぐに訴えない?」と言う。
「日本の恥」は「デヴィ夫人」である。
どうしようもない思考回路の持ち主(つまり馬鹿)が
日本ではいまだに社交界の花らしいのである。
正確には「日本の恥」ではなく、「日本が恥=恥ずかしい国」なのだ。
それはともかく、
「お弁当配ったのだって、夜の性加害のためのグルーミングだし、
デヴィ夫人さんがジャニーの本当の友達なら
なぜすぐに犯罪行為はやめろと忠告しなかった?」と
被害者の一人、カウアン=オカモトさんは指摘している。被害者は冷静だ。
 
しかし、この「デヴィ夫人」の言い草に
1万3千人もの「いいね」がついているのが今の日本だ。
また、同じツイッターでウェブ意識調査部が
この意見についてどう思うか賛否を問い、69,205票の回答を得たところ、
賛成24.3%、反対75.7%という結果だったそうだ。
すごい国だな、日本。
 

⤴スタジオジブリ『風立ちぬ』から

 

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