にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

翡翠のひと

2007年07月18日 | 日々のこと
さまざまなひとの装いを見るのが好きです。

今日、ホテルに来られた外国の年配の女性が、翡翠色のブラウスに、同じ色の玉とガラスの玉が交互につながった長いネックレスをさらりとつけておられて、それがとても涼しそうで、見とれてしまいました。

自己主張をするためではなく、ただ自分自身が心地よくあるために、生きることの一部として装いをたのしんでおられるように見えて、ほんとうに素敵でした。

劣等感と自意識が強すぎて(たぶん)、長い間お洒落は苦痛だったし、お洒落なひとを見ると攻撃されているように感じてしまって、痛かったから、装うことをこころからたのしめるようになったのは、つい最近のことです。

誰も自分を攻撃しようなどと思ってはいないのだということ。
もしそういうひとがいたとしても、自分が気にしなければそれですむ話なのだということ。

このことに気がついたことは、天動説が地動説にとってかわったくらい、わたしにとっては大事件でした。

とびぬけて洗練されているわけではなくても、最新流行のファッションではなくても、さまざまなひとの装いが発するゆたかなことばが、いまはいとおしいです。