酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

プロ野球の営業の模範(日ハムの事例)

2011年11月18日 | 野球
子供の頃からこれまでずっと応援して来た中日ドラゴンズの営業部門が、

どうしようもないほどに無能だということは、今回の落合退任騒動で初めて

知らされた。

結構ショックではあった。

これまで球団そのものについて考えたことなど私は一度もなかった。

まさか中日球団及び親会社の中日新聞社が、これほどまでに腐敗した体質とは

想像も出来なかった。


だが私には巨人の”内紛”も根本的には同種の問題だと思われる。

(実際、巨人の清武代表は経済界のオリンパス問題や大王製紙問題にも

言及しているようだ。これまでナベツネの横暴に耐え難きを耐えて来た

ということなのだろう)


そんな旧態依然な体質の球団とは遠く掛け離れた所にいる球団がある。

日本ハムである。

日本ハムに関しては、数年前からその独特の地域密着型営業がテレビなどでも

取り上げられることはあった。

実際テレビ中継で、中年の女性が日本ハムのユニフォームを着て応援している

のを見て驚かされたことがある。


しかし経済誌「ダイヤモンド」のオンライン版を見れば、さらに驚くことになる。

そこには、前・日本ハム社長の記事が掲載されている。


それによると、日本ハムは入場者の55%が女性だという。

(相当の営業努力がないと、こうはいかないはずだ)

また、日替わりで(地域を代えて)地域優待チケットを販売しているそうだ。

(要するに、今日はこの地域の人は割安で見られますというサービスだ。

こうやって客層を拡大していくのは良いアイデアだと思う)

さらに、「715チケット」なるものがあるらしい。

これは午後7時15分以降のチケット料金が半額になるというもの。

元々は7時30分以降に設定していたらしいが、これだとダルビッシュ

の投げる日のように試合展開の早い日には、残り時間がわずかになってしまう

ということから時間を早めたようだ。

こういう臨機応変な対応もすばらしい。


やれば出来るし、やっている球団もあるということを忘れてはならない。

今回の落合退任騒動でその無能ぶりが露見してしまった中日球団も、

その気があるならやってみろ。

(そんな気がないことは分ってはいるが、言ってみただけ・・・。)

























完敗(日本シリーズ⑤)

2011年11月17日 | 野球
ここまでの5戦で最悪の負け方だった。

試合内容はともかく、チェンを先発させて勝ちに行って負けたことが

最大の悔いの残る点だった。

チェンは中4日にしてはよく投げたと思う。

しかしチェンを引っ張りすぎた感は否めない。

また8回無死満塁で河原を出したことにも疑問を抱いた。

第3戦では何とか抑えたものの、今年の河原は信頼性に欠ける。

しかも死球で押し出し点を与えた河原を代えないことにも苛立ちを覚えた。

それならいっそ、第2戦で好投した平井に賭けてみる手もあったのではないか

と思われた。


当ブログに書いたように私は今日は捨て試合にして、6戦・チェン、7戦・吉見で勝ちに行く作戦を

提唱した。

だが今日、中4日でチェンがそこそこ好投した以上、そのこと自体は

問題ではない。

しかし微かに光明が見えるのは、昨日2イニングを好投した山井が今日

ベンチに入っていなかったことである。

山井を第7戦に先発させるつもりなのだと思われる。

ソフトバンクは第6戦・和田、第7戦・杉内と想定されるから、苦戦は必至だが

第6戦を吉見で勝てば、何とかなる可能性は十分あると思われる。

第1戦・2戦も和田・杉内に勝ったのだ。


マスメディアではソフトバンクが王手を掛けたと騒ぐが、

王手はあくまでもあと一歩ということに過ぎない。

中日が残り試合を連勝して日本一になる確率は計算上25%あるのだ。

(2分の1x2分の1=0.25)






















今日も敗戦(日本シリーズ④)

2011年11月16日 | 野球
先発は大方の予想通り川井。

でも予想通りではなかったのは川井の出来。

今日は、最近ずっと調子が良かった川井の出来ではなかった。

これまでなら何とか切り抜けて来たピンチを抜け出せないで失点した。

結局、日本シリーズ初出場という重圧が災いをしたのか。


昨日負けているだけに私はかなりショックを受けた。

これで”流れ”は完全にソフトバンクに行ってしまった。


今日の感想。


今日痛かった場面。

5回裏1死1・2塁で井端が三振ゲッツー。(2塁走者小山が3塁でアウト)

森野・ブランコの連続ヒットで作った6回裏無死2・3塁の場面で

和田に四球を出したところで、ソフトバンクはホールトンから森福に交替。

この森福に中日の小池・平田・谷繁が凡退して万事休す。


ソフトバンクの秋山監督は、ピンチでは顔に心理状態が結構出るものの、

巨人の原監督ほどにはジタバタしない点は評価できる。


でも私は今は、よその監督のことを気にしている余裕はない。

明日負けたらかなり危険だ。

そうは言っても明日は先発はソトか久本あたりだと思う。

なぜなら、常に全体を見通そうとする落合監督なら、3敗は覚悟の上で

無理はしないと思われるからだ。




























サッカー、男女の違い

2011年11月16日 | スポーツ
始めに断っておくが、私はサッカーについてはズブの素人である。

戦術的なことはもちろん、技術的なことも殆ど分らない。

男子のサッカーは国際Aマッチをたまに見る程度である。

今回のW杯アジア3次予選も、試合開始から終了まで見たのは昨日の北朝鮮戦

が初めてである。

そういう私が昨日感じたことを簡単に書いてみる。


まず第一に感じたことは、ファールの多さだった。

そのために試合がひっきりなしに中断されてしまう。

こんなに頻繁に試合が中断されるスポーツも珍しいのではないか。

まぁ、中断されてもリスタートが早いからさほど気にはならなかったが、

ファールそのものに寛大になれない部分が私にはあるのだ。


その点、夏に見た女子のW杯はファールが少ないので好感が持てたものだ。

私は女子サッカーを見るのは初めてだったが、この点には驚いたし、

感心させらもした。

確かに男子は女子に比べてスピードが速いから、相手の行動を阻止する為には

ファールも止むを得ない部分があるのだろうが、相手のユニフォームを

掴んで引っ張るなどの行為は、ボールを目掛けてのプレイでないだけに

許容し難いのだ。


ところで昨日の試合は、圧倒的に攻められっ放しで呆れてしまった。

でも少なくとも同点には出来たはずなのに・・・。






流れの変化?(日本シリーズ③)

2011年11月16日 | 野球
あまり感心しない負け方である。

もちろん「感心した負け方」などあろうはずもないが、出来れば納得のいく

負け方にして欲しかった。


ソフトバンクに12安打も打たれたのはいただけない。

特にこれまで”寝ていた”多村に本塁打を含む3安打されたのは、今後の不安

材料だ。

キャッチャーの細川も同様。

8回表に細川に大事な場面で本塁打された鈴木は、猛省すべし。

その鈴木が9回も続投したのは、今後を見据えた(使えるかどうかの)

テストなのだろう。

(テストと言う意味では、7回表に登板した河原も同じだと思う)


また今日は盗塁されすぎた。

投手がネルソン、鈴木とクイックを苦手とすることも大いに関係あるだろう。

(緒戦のチェンも左投手でありながら2盗塁されている。第2戦の吉見が

盗塁0に抑えたことを考えれば、その差は歴然としている)


また今日は谷繁が3三振とブレーキになった。

谷繁はCSから30打席ノーヒットらしい。

まぁ短期決戦での捕手の役割はとてつもなく大きいから責めるつもりはないが、

打順は下げたほうがいいと思った。


今後打者で期待したいのは、平田、大島の二人。

森野も和田も、今日は守備及び打撃において良いところがなかった。

(第1戦・2戦では活躍したが)

はっきり言ってこれでは困る。


だが今日は浅尾と岩瀬の登板なしで済んだという意味では、わずかな救いも

あったのではないかと思う。

その他では個人的に好きなブランコだが、打席では少し力が入りすぎている

印象を受けることが多いし、7回裏の暴走もどきの走塁は相手のミスに救われ

ただけだった。

守備も第2戦は素晴らしかったが、今日はイマイチだった。

(但し2回表の摂津のバントを処理して併殺にしたのは良かった)

そうは言うものの、彼が落合監督に対してお礼の意味を込めて必死に

なっているのは十二分に分るので、何とかして活躍してもらいたいのだ。


緒戦から連勝したとはいえ、第3・4戦と連敗したら”流れ”から言えば

むしろ完全に不利になる。

これだけは避けなければならない。

かくして第4戦はまさにこの日本シリーズの分岐点となる、非常に大切な試合

となった。



























風習という名の児童虐待

2011年11月15日 | 社会
今朝のNHKテレビで島根県松江市の「ガッチ祭り」という年中行事を

取り上げていた。

(「ガッチ祭り」についての松江市島根町のサイト


要するに、酒を飲んだ20~30人の大人が面をかぶって、しめ縄で子供を叩い

て廻り、逃げ回る子供を追い掛け回すといういささか乱暴な祭りのようだ。

テレビで見た範囲では、幼児は部屋の中で恐怖のあまり泣きじゃくっているが、

小学生くらいになると外に出て逃げ回りつつも、笑っている子も多い。

この点が、一見同様な祭りに見える「なまはげ」とは大いに異なるところのようだ。

このくらいの年齢になると、ある程度祭りの理解が出来るのだろう。


しかしやはり問題なのは幼児である。

彼らが抱く恐怖感について、大人は考えたことがあるのだろうか。

いかに無病息災を願う風習とはいえ、恐怖感から泣きじゃくる幼児を見て

笑っている大人というのは、無神経すぎないか。

この種の風習を見るたびに私はいつも腹が立つ。(過去の当ブログ

そして世間の反応にいつも落胆して来た。

そこでネットで少し調べたら、わずかに二人だけ私と同様な意見を見つける

ことが出来た。(ヤフー知恵袋


しかしこのヤフー知恵袋の中でも、無神経な人が多くて嫌になった。

問題なのはこの種の風習の目的ではなく、幼児を恐怖の底に突き落とす

という行為の是非である。


まさかこんな所で、「目的は手段を浄化する」なんて言わないよね?







駅伝・福島・余話

2011年11月14日 | 社会
始めに断っておくが、これは駅伝そのものに直接関係のある話ではない。


昨日福島で開催された「東日本女子駅伝」に関連して、発着場になった

「信夫ヶ丘競技場」の位置を再確認しようとした時にネットで見つけた

ある地図が私を極めて不愉快にさせたのである。

まずその地図を見ていただきたい。


この地図をぱっと見て、問題の信夫ヶ丘競技場はどこにあると思うだろうか。

冷静に見れば、左中ほどの「」と思うことも可能ではあろうが、

ちょっと見には海岸沿いの「」と思う人も結構いるのではないだろうか。


第一、場所を示す「」よりもはるかに目立つ大きな「」を書き加えた意味が分らない。


そそっかしい私は、こんなに海岸沿いではなかったはずだと思い、

改めて地図を調べてみた。

当然のことではあるが、信夫ヶ丘競技場は「

の位置である。

この地図を掲載した元記事を見てみると、

そこにはこう書かれていた。

「文部科学省の汚染地図に『赤×や赤矢印、女子駅伝 信夫ヶ丘競技場』の説明を僕が加えました。」


私がこの地図を見て不愉快になった理由は明らかである。

それは「赤×や赤矢印、女子駅伝 信夫ヶ丘競技場」の説明を加えた作者の

意図に不透明なものを感じたからである。

本来必要のないはずの「」を加えた理由は

一体何かと邪推すると、競技場が福島第一原発及び高線量地域に近いことを

主張したい意図があったのではないのかと私には思われた。


元記事『放射線管理区域相当エリア、福島で東日本駅伝大会をやった、滅び行

くキチガイ国家、キチガイ国民』を読めば分るように、この記事は今回の

東北女子駅伝の実施に反対する立場から書かれている。

反対すること自体は自由だが、このような誤認を誘うような作り方には

大いに違和感を抱かざるを得ない。














中日連勝(日本シリーズ②)

2011年11月13日 | 野球
まさかの連勝だ。

実は昨日のブログに書いたように、

昨日は本来はソフトバンクの先発・和田に対して、エース・吉見をぶつけること

を避けた”捨て試合”のはずであり、望外の一勝だった。

それに対して今日は、相手が杉内なら吉見で勝てるはずという”勝ち試合”の

はずだったのだ。

ところが吉見の出来が予想外でイマイチだった。

最近の吉見にしては悪い部類の出来だった。

これには先日のクライマックス・シリーズで中3日で登板した影響が

あったように思えた。

そしてソフトバンクも昨日よりは打つようになって来た。

先制点こそ取ったものの、すぐさま同点にされて流れは良くなかった。

そして昨日に引き続き延長へ。


10回表の攻撃は見事だった。

2死から荒木が内野安打で出塁し、続く井端が四球で1・2塁。

ここで森野がレフト前にヒットを放つも、少々浅めだったので

得点できるか心配された。

だが荒木はいつものように美しいフォームで3塁を廻り、

本塁に駆け込みヘッドスライディングを決めて、リードする。

私は今日改めて感じたのだが、荒木が3塁を廻って本塁に向かう時の

ランニングフォームは実に美しい。

また彼のヘッドスライディングもなんとも見事でこれまた美しいものだ。


さらに守護神・岩瀬がなんと日本シリーズ18試合連続無失点だという。


ところでソフトバンクのファルケンボーグ、あれはとてもじゃないが

打てる気がしない。

(もっとも交流戦では平田が本塁打を打ってはいるが・・・)











東日本女子駅伝・雑感

2011年11月13日 | 陸上
ものすごい駅伝で実にたまげた。

特にアンカーの神奈川・吉川美香と長野・小田切亜希のデッドヒートは、

文字通り死闘と呼びたくなるほどのものであり、これほどのものは

なかなか見られないだろう。


長野と神奈川は6区あたりから首位を激しく争っていた。

特に中学生や高校生が非常な頑張りを見せて、抜きつ抜かれつを繰り返して

いて目が離せない展開だった。

中継所近くになると俄然闘志が湧くのだろうと思われる。


アンカー区間の9区(10km)でスタートと同時に吉川が小田切を引き離す

と、やがて少し差が広がる場面もあり、地力の差を見せ付けられた気がしていた。

8秒差・およそ40mとアナウンサーは言っていた。


ただ、比較的早い段階から吉川が時折苦しげな表情を見せることがあり、

それが気掛かりではあった。

でもまさか、小田切が吉川を抜き去るとは到底思えなかった。

そしてその差が少しづつ開いていくように感じられた。

吉川の表情が非常に苦しそうだったのが印象的だった。

ゴールの競技場に入る頃には、これはもう抜き返せないなと思われた。

トラックに入ってからは残り500m。


トラックを半周余りした時点で、それまで先頭を走る長野の小田切を映して

いたカメラが、突然ロングショットに切り替わり神奈川の吉川との距離を

映し出す。

それでもまだ距離は結構離れているなと思ったその次の瞬間、

吉川が俄然ペースを上げる。

見る見る差が縮まって行く。

何しろストライドの幅がまるで違う。

吉川は一気に小田切を抜き去って大会新記録で神奈川の優勝。


インタビューによると、吉川はトラックに入ったら追い抜こうと考えていた

ようだ。

それにしても凄まじいレースだった。

先日の東日本実業団女子駅伝で逆転優勝した第一生命の尾崎好美の追い上げも

感動的だったが(当ブログ)、今日の吉川の逆転も見事だった。

駅伝はこれだから病み付きになる。


(11/14追記 長野・小田切と神奈川・吉川のタイム差・距離差についての
記述で誤りがあったので修正しました)

















中日望外の先勝(日本シリーズ①)

2011年11月12日 | 野球
まさか今日勝てるとは思わなかった。

ソフトバンクの先発が和田と想定された今日の初戦は、落合監督は

”捨て試合”にするのではないかと私は思っていた。

従って中日の先発がチェンと聞いても驚きはなかった。

いわゆる相性を考えると、ソフトバンクの和田に吉見をぶつけるのは

得策ではないと思われた。

もし万一、吉見で負けた場合の損失は大きい。

勝負は勝てる可能性の高い方に賭けるべきだ。


ツイッターで興味深い書き込みを見つけた。

それは相手の1番手投手にはこちらの3番手投手、相手の2番手には1番手、

相手の3番手には2番手をぶつけるという戦略である。

これは実に巧みな戦術だと思った。


言うまでもなく、短期決戦では確実に勝つことが求められる。

その意味では初戦にエースをぶつけるのは得策とは言えない。

それでは単なる玉砕戦法になってしまいかねない。

勝てばいいけど負ければ悲惨だ。

勝ちを計算した投手で負けたら、結果はひどいことになるだろう。


要するに相手の1番手の投手が出てくる初戦は”捨て試合”にするのである。

かつて野村克也さんは、日本シリーズの戦略は第1・3・5・7戦を

勝ちに行くことだと言っていた。

これも捨て試合を作ることである。

結局全ての試合に勝てるわけではないので、負けを計算するということは

一見消極的に見えるが、むしろ緻密な計算に基づいている戦略と言うべきだろう。


今日の試合に話を戻す。

私は今日は負けて元々だと思っていた。

従って6回までノーヒットでも焦りは殆どなかった。

ただ、ノーヒット・ノーランだけは避けて欲しかったが・・・。


しかし和田(中日)がホームランを打つことによって同点にして、

一気に流れが変わった。

あれだけ三振を奪取していた和田(ソフトバンク)に急速に勢いが

なくなって来た。

その頃からツイッターでは、これで中日ペースになって来たという書き込みが

増えて来た。

私はまだ半信半疑だったが、ソフトバンクに勢いがなくなったことは

明らかだった。

(ソフトバンクは5回からノーヒット)


そして延長に入った10回表の2アウトで、バッターはこの日DHの和田に

代わってレフトに先発出場の小池。

今更ではあるが、私は一発打つような気がした。

(レギュラーシーズンでもサヨナラホームランを打っていた)

案の定というか、何と言うべきか、小池は本当にホームランを打ってくれた。


ホークスファンには申し訳ないが、あれだけ圧倒的に強かったソフトバンクが

こういう姿を見せるなどということは想像も付かなかった。

適当な例えではないが、俊敏に飛び回っていた蝶が蜘蛛の糸に絡め取られて

悶絶したような印象を受ける。


勝負事恐るべし。




















「中日ファン」とは

2011年11月08日 | 野球
(少々回りくどい説明から始めさせてもらう)

ツイッターには同じジャンルの投稿のキーワードに、ハッシュタグ記号(#)を

付けることによってまとめて検索・閲覧できるという便利な機能がある。

特定のキーワードの情報を集めたい時には極めて有効である。


例えば、プロ野球の中日ドラゴンズ関連の投稿をする時に、「#dragons」と

付記すれば、その投稿は「dragons」関連の投稿として扱われ、同様な投稿と

一緒に閲覧することができる。

従ってその種の投稿は、時として”同好会”的色彩を帯びることも多い。


私がこの#dragonsのタグの投稿を初めて見たのは1年前の夏頃だったと思う。

そこには野球に詳しい方の投稿も結構あるので、情報収集場所としては

貴重であり、尚且つツイッターの特性である速報性に優れているので、

テレビ中継を見ながらよく見るようになっていた。

一つのプレイや采配に対するファンの感想が見られて、興味深いのだ。


ところが先日、この投稿欄に「ドラゴンズファン」ならいいが「中日ファン」

を名乗る奴はバカだ、という投稿があった。

(元々ここでは、ドラゴンズと呼ぶ人が殆どであり、私のように中日と呼ぶ人は

極々少数者である。

彼らにとって、「中日」という言葉は親会社の中日新聞社を連想させるようで、

彼らがそういう使い分けをしていることは、私にもある程度分ってはいた。)


とは言うものの、バカ呼ばわりされてさすがに私も腹が立ったので、

この投稿者に対して、中日=中日新聞社という語法は名古屋圏にのみ通用する

極めて閉鎖的なものであり、全国的には中日=野球チームなのだと

いう指摘をした。

本人から返事がなかったため、彼の投稿を直接見に行ったところ、

( これは#dragons タグを付けない投稿だったので、一部の限られた人しか見

ないはず)、「違いも分らないのか」(別に直接私に宛てた投稿ではない)

と書いていて私を驚かせた。

私は「ドラゴンズ」と「中日」の使い分けの違いが分らないのではなく、

そのような使い分けをする閉鎖性を指摘したのだ。


では閉鎖的であることは、一概に悪いと言えるのか。

もちろんそんなことはない。

これを方言に例えてみれば、方言を使うことが悪いなどとは当然のことながら

言える訳がない。

しかしながら「標準語を使う人はバカだ」という言い方が不適切であることは

言うまでもない。


私は「中日ファン」を名乗る人=中日新聞社の支持者という彼の短絡的な

見方に異議を述べたのだ。


実はこの問題以外にも、 #dragons タグの付いた投稿のタイムライン(一覧)

には独特の傾向というか、均質性及び同調圧力が感じられて違和感を抱く

のだが、その点については後日としたい。


尚、私がこう言うと「そんなに不満があるなら見なければいいではないか」

という意見が寄せられることが想像されるが、特定の意見に対して

異議を申し述べることの必要性をも私は意識しているのだ。

それに何よりも情報源として価値があるから利用しているまでだ。

































野球・雑感

2011年11月07日 | 野球
昨日、中日がヤクルトに勝ち、日本シリーズ進出を決めた。

まずは喜ばしい限りである。

世間では「2年連続・・・」と言う。

だが申し訳ないが、私はなぜか通算記録にはほとんど興味がないのだ。

私が興味ある記録は、ノーヒット・ノーランとか完全試合とか、あるいは

年間の本塁打数や打率、投手の勝利数や防御率などに限定される。



(これは本来ここに書くべきことではないのだが、先日かなり衝撃的なことが

あった。それは400勝で知られる金田正一さんの記録が、実は晩年は

勝ち星狙いでリードした場面で登板していたという情報を聞いたことだった。

<但し、確認したわけではないので真偽の程は不明>


これは既に優勝が決まっていた10/19のヤクルト戦において、

通常先発の中日の吉見投手が4-0とリードしていた場面の5回から

登板したことに関して、最多勝狙いの起用ではないかと論議を呼んだ件に関連

して出て来た情報だった。


そしてそれは吉見と最多勝を争っていた巨人の内海にも波及して行った。

内海の場合は、同点の場面での登板だったが、その後味方が逆転した為に

勝ち星が付き、結局は18勝で吉見と最多勝を分け合うこととなった。


この種のことに対する私の考えは、基本的には寛大なものである。

中には神経質に反応した人もあったが、それはひとえに「勝ち投手」及び

「最多勝利投手」の決め方の規則に不備があるからではないかと私は思った。

(例えば、先発以外は最多勝利の対象にしないという方法もあるという指摘

もあった)


勝ち投手を決める規則は調べると驚くほど複雑なのだ。

私が思い起こすのは、4年も前のことである。(当時の当ブログ

9回表にリードした場面で登板した岩瀬が、打たれて逆転されたのにも

かかわらず、その裏に味方が逆転してサヨナラ勝ちしたおかげで

勝ち投手になったのだ。)




ちょっと話がそれ過ぎたが、野球に関してはまだまだ言いたいことは一杯

あるので今後も書いて行きたい。




























東日本実業団女子駅伝・雑感

2011年11月03日 | 陸上
実におもしろい駅伝だった。

特に積水化学と第一生命のアンカーの首位争いのデッドヒートは、

何ともスリリングで素晴らしかった。

ゴール直前でのデッドヒートは男子のニューイヤー駅伝で見たことがあったが、

じわじわ追い上げて行く面白さはまた格別の味わいがあるものだ。


全体をざっと振り返ってみる。


3区:ヤマダ電機の西原加純、以前と比べてずいぶん痩せた印象を受けた。

中継したTBS(関東ローカル?)では、ヤマダ電機の順位が12チーム中

11位と後方なのにもかかわらず、「スーパールーキー」という触れ込みで

盛んに取り上げていた。

(それならば、注目選手であるはずの三井住友海上・渋井陽子や

ホクレン・赤羽有紀子の順位情報をもう少し流して欲しかった。その為に私は

渋井が結構追い上げているものと勘違いして見ていた)

西原の結果は4人抜いて7位。(区間3位)


また三井住友海上が、最長区間(12.2km)の3区で佐藤絵理を抜擢していた

ことにも驚かされた。

佐藤は途中まで第一生命の勝又美咲にぴったりと付いていたのだが、

結局引き離されて順位を5位から6位に下げた。(区間8位)


勝又は道中じわじわ追い上げて区間新でトップに躍り出た。


5区:中継所に渋井陽子が立つ。

さすがに風格が漂う。

言葉は悪いが「腐っても鯛」である。

道中結構追い上げたと思っていたのだが、結局順位は変わらず。(区間8位)


6区(アンカー区間):尾崎好美と赤羽有紀子が登場。

2位の第一生命はトップの積水化学とは33秒差。

逆転するには微妙な時間差と思われた。

しかしながら積水化学の馬場佐由里(失礼ながら今回初めて名前を知った)と

第一生命の尾崎好美では、明らかな実力差がある。

道中の映像を見ても、これは逆転できるなと思っていた。

ところがゴールの競技場に入った頃から、ひょっとすると抜けないのかな

という気がし始めた。


だがそれは結局杞憂に終わった。

尾崎は確実に首位に立った。

区間新だ。

ゴール後に同僚に囲まれた尾崎が「良かったー」と言っていたのが、

とても印象に残っている。

私の曖昧な記憶では、尾崎は駅伝ではこれまであまりいい成績は残していない

ように思われた。

しかも11/20にロンドン五輪代表選考レースの横浜国際女子マラソン

を控えている。

ここで無理をするわけにはいかない、という事情もあるのではないかと私は

勝手な推測をしていた。

だがしかし・・・。

尾崎は競技場に入ってあと1周という時点で、それまで掛けていたサングラス

を投げ捨てていたようだ。

(これはテレビには映ってはいないが、ツイッターで知ったジャーナリスト

情報)

尾崎に、そこまでの思いがあったということが私にはやや驚きだった。


話は変わるが、来年のロンドン五輪の女子マラソン代表選考は

一体どうなるのかと私は心配している。

候補者を上げただけでも大変である。


赤羽、福士、野口、尾崎、中里、・・・。

(一般的な見方からすれば、中里にやや甘い評価をしているのは、

私の個人的な偏見)

彼女たちがこれから、横浜国際、大阪、名古屋と代表選考レースを闘う

のだから、これはまさに戦場だ。

興味深々な今後のマラソン。





























































テレビという”風評加害者”

2011年11月01日 | テレビ
今日ネットを眺めていたら、「風評加害」という聞き慣れない言葉に出くわした。

社会学者の加藤秀俊氏が産経に寄稿している。

要点をまとめた末尾を引用する。


世に「風評被害」という。モノが売れない。旅行者が減少した。会社が倒産した。
すべて「風評被害」だ、という。たしかにそうだろう。
しかし、「被害者」がいるなら、かならず「加害者」がいるはずである。
某県の農作物がアブナイといったたぐいの「風評」はべつだんふわふわと「風」がはこんできたものではない。
はっきりいって、あの「風評」を「報道」したのはテレビという怪物である。
水がなくなった、とレポーターがいうから大衆はあわてて水を買ったのである。
テレビこそが「風評加害者」なのである。すくなくとも共同正犯なのである。

 それなのに、火元をどこかに吹いている「風」のセイにしてテレビは涼しい顔をしている。
そして毎日アナウンサー、レポーター諸氏が「こちら、ごらんください」といって全国各地、ちょこちょこと走り回って「風評」のタネをバラまいている。
それをみていると、半世紀ちかくたっているのに「テレビ報道」というのはちっとも進歩もせず、懲りもしないものだ、と嘆息してしまうのである。



私も加藤氏の「テレビ報道」に対する感想を基本的に共有するものである。

テレビは常に”正義の味方”の振りをしているが、

その実、立派な加害者なのである。

要するに”正義の味方”を演じている役者に過ぎないということ。


加藤氏が触れている水道水汚染に伴うミネラルウォーターの売り切れの件については、

私も当時当ブログで書いた。


「これはどう考えてもまともなジャーナリズムではない。

これは単なるセンセーショナリズムだ。

視聴者が大騒ぎすることには極めて熱心だが、

冷静に考えようとする姿勢など微塵もない。」

要するに、これがテレビ局の本質なのだ。

私が彼らを「自覚なき犯罪者」と呼ぶ所以である。




落合監督への不満

2011年10月28日 | 野球
落合監督は今年の開幕前に行われた野村克也・元楽天監督との対談で、

マスメディアの記者に多くを語らない点について聞かれて、こう言っていた。

「記者が理解しようとしないから」。


これは違うのではないか、と即座に私は思った。

確かにプロの記者でありながら、ろくに勉強もしないで質問するというのは、

感心出来た話ではない。

しかし相手のレベルが低ければ、相手に分りやすいように易しく話して上げる

のがプロの作法ではないのか。


言うまでもなくプロ野球は興行である。

興行とはファンが見てくれなければ成り立たない商売である。

この商売において、買う側はファンであり、売る側は球団(選手・監督も含む)

である。

売る側が無愛想でいいわけがないだろう。


かつて長嶋茂雄はプロ野球についてこう言った。

 「お客様にいい夢だけを売っていく」。

また王貞治はこう言っている。

 「われわれはファンがいてこそ野球ができていることを忘れちゃいけない。

直接のファンサービスやメディアを通じてファンへメッセージを送ることも

監督の大きな仕事」。


私は以前から落合監督のファン及びマスメディアへの対応を無愛想すぎると

批判して来た。

そこにはプロ野球の本質である興行としての視点が欠落していたからである。

メディアとは文字通り当事者とファンを繋ぐ媒体なのである。


こう言うと必ず、落合監督は理解できる相手にはきちんと話している、

話さないのは相手の姿勢が問題だという反論がなされる。

しかし繰り返しになるが、そういう相手にもソフトに対応すべきだというのが

私の基本的考えである。


今年落合監督がこう言ったことがあった。

 「(9回に浅尾が投げたことについて)みんな(記者)に言う必要はあるのか。

使い方まで説明しないとダメ?」


何も全て正直に言う必要はないのだ。

その辺は適当にあしらえばいいではないか。

嘘でもいいから適当に応対しておいて、その場を収める。

わざわざ好き好んで、場の雰囲気を悪くすることはないだろう。

一見無愛想に見えるヤクルトの小川監督や、ロッテの西村監督だって

別段、記者との間に問題はないと思われる。

私はこういう落合監督の”職人気質”の頑固な点を改めてもらいたいのだ。

落合監督はプロの厳しさを知り抜いている人である。

そこになぜ商売の厳しさを加えられないのか。

商売の世界では職人だって(ファンに)買ってもらう立場なのである。


最後に誤解のないように言っておくが、私は落合監督に続投して

もらいたかったし、彼の監督としての能力も十分に評価している。

しかしそれだけに、画竜点睛を欠く部分に不満が残るのだ。