酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

西尾アナのランナーズ・ハイ

2010年02月28日 | テレビ
東京マラソンが、時折り小雪が混じる悪条件の中で行われた。

私はテレビをずっと通して見ていた訳ではないので、見落としもあると思うが

感想を述べてみたい。


まず男子。

先頭集団が互いに牽制し過ぎた為か、意外に詰まらないレースになった。


40キロの給水地点で藤原正和が飛び出して、そのまま逃げ切った。

佐藤敦之は相変わらずの決め手不足で3位。

それよりも、アフリカを中心とした外国勢が寒さの影響か不振だったのが

意外だった。


次は女子。

ロシアの選手が独走して優勝したのはともかくとして、

日本人選手の情報が極めて少なかったのは極めて遺憾である。

私などは現時点でも、誰が日本人トップでゴールしたかを知らない。

(大会HPには繋がらないし、番組も午後からは、芸能人その他の情報ばかりで

ある。)

途中で日本人トップに立った選手を少し映していたが、名前も確認しないうちに

画面は変わっていた。

また、これがラストランとなる尾崎朱美が、度々立ち止まる姿を見て私は

ずいぶん心配していたが、その後の情報を私は得られていない。

(尾崎は途中で、大会運営者から競走中止=棄権を打診されたようだが

それに対して首を振って拒否していた姿が何とも印象的だった。

これにはちょっと涙が出た。)


さてここで遅ればせながら、タイトルの「西尾アナ・・・」について触れる。


今日の東京マラソンのテレビ中継は午後に入ってからは、殆ど「芸能部」という

世界に入っていた。


その中で私が驚いたのは二つあった。

一つは、猫ひろしの爆走!

彼は2時間55分45秒で走ったというから、これはもはや「芸能人の記録」

を超えているのではないか。


そしてもう一つが西尾由佳理アナである。


彼女については、番組の中で久本雅美がしきりに「かわいい」と言っていたが

本当に普段よりはるかにキレイだと私も思った。


西尾アナは走っているのにもかかわらず、(特に終盤は)終始笑顔だったことも

好印象を与えていた理由だと思う。


ゴール後に彼女は自ら「ハイな気分」になっていたと語っていた。


いつもコンビを組んでいる羽鳥アナが「こんな笑顔は見たことない」

と言っていたのも、印象的だった。


要するに西尾アナ自身も気付かない一種のオーラが、彼女から出ていた

と思われる。


まさにランナーズ・ハイだろう。(Wikiのエンドルフィンを参照)


俗に「脳内麻薬物質」と呼ばれる快感物質が、彼女をキレイにしていた

のではないかと私は思っている。


しかし時間は残酷なものである。

あんなにキレイに見えた彼女が、ゴール後時間が経つにつれて

元の彼女に少しづつ戻って行くのである。


まさに「ランナーズ・ハイ」(走者の高揚感)なのであろう。





























 

久馬萌(福岡クロカン結果)

2010年02月27日 | 陸上
今日の福岡クロスカントリーの模様をTBS系列で放送してくれたのには

驚いたし感謝もした。(但し録画編集)

私はクロスカントリーを見るのは初めてで、あんなに狭くて曲がりくねった

コースを走るなんて思いもよらなかった。(1周2キロ)

「カントリー」というから、もっとだだっ広い野原を想像していたのだ。


それはさておき、レースである。

「ジュニア女子6キロ」の部では、私のお目当ての久馬萌は15人位の先頭集団

の後方に位置して(姉の久馬悠も)、大体の動きは見ることが出来て

その点では満足だった。


途中で解説の増田明美さんが「久馬さんは筋肉が付いてきた」

と言っていたので、よく見ると確かに、ガリガリだった以前の体付きとは

少し変わっていた。(特に悠の太ももの変化が目立った。さすがに専門家は

見る目が違う。)


しかし1月の都道府県対抗女子駅伝の時には、私はそんなことには

全然気が付かなかった。(いくらなんでも、この1ヶ月で急激に変化した

ということはないだろう。)

とはいうものの、先頭集団を引っ張っている他の選手たちと比べれば

まだまだ痩せぎすの部類である。


ゴール少し前で先頭がスパートを掛けた時には、久馬姉妹が付いて行けるか

心配したが、なんとか付いて行き、結果は(こちら

  1位 伊澤菜々花(愛知・豊川高) 19:50
   ・
   ・
   ・
  5位 久馬悠 (京都・綾部高)  19:54
   ・
  7位 久馬萌 (京都・綾部高)  19:54


まずまずの成績だと私は思う。(19:54というタイムは、シニアでは10位に

相当する。)


そして「シニア女子6キロ」。

終盤トップに立って、そのまま逃げ切るかに思われたイギリスの選手を

小島一恵(立命館大)が追い上げ、ついには抜き去った。

そしてそのままゴール。(結果


小島の根性というか粘り強さは、1月の都道府県対抗女子駅伝での彼女の

執念の追い上げを知る者にとっては、さして驚くことではないとはいうものの

彼女の実力を遺憾なく発揮してくれたものだった。


そして新谷仁美(豊田自動織機)は3位。(最近イマイチのような気がする。)
































女子団体追い抜き(スケート)でメダルか?

2010年02月27日 | スポーツ
五輪も最後の最後になって、思わぬ朗報が聞けるかもしれないようだ。


スピードスケートの女子団体追い抜きで、日本が準決勝に進出した。

元々出場チームが8チームのため、1回戦が準々決勝なのだが

今日韓国に勝って、明日の準決勝・ポーランド戦でメダルを賭けた戦いとなる。


しかも今大会は、世界ランク1位のカナダと2位のロシアが既に敗れており

明日の相手・ポーランドは世界ランク9位(日本は3位)だから

有望視されているようだ。(ランクはあまり当てに出来ないが・・・。)


しかし解説者によると、今日の準決勝で日本は大差で勝ったために

終盤も無理しないですんだのに比べて、他のチームはいずれも接戦のため

かなり体力を消耗しているという。


でも明日は準決勝と決勝(3位決定戦)の2試合があるから

体力勝負では、正直言って不安も感じざるをえない。


そうは言うものの、最後に一花咲かせて欲しいものだ。

そして高木美帆(控え)に、4年後のためにいい勉強をさせて欲しい。








浅田真央が大人になる日

2010年02月26日 | スポーツ
浅田真央のミスにより、フィギュアはあっけないほどに残念な結果に終わった。


実は今日のテレビ中継を見ていて、私には気になったことが一つあった。


それはキム・ヨナの演技終了直後の浅田の姿だった。

キム・ヨナへの大歓声が会場内に沸き起こる中で、浅田は(音楽を聞いていた

と思われる)イヤフォンを両手で耳に押し付けていた。


これは出番寸前の行為としては、私には異様に映った。

こんなにギリギリの時間まで音楽を聞いているのか。

それはむしろ私には、キム・ヨナに対する観客の大歓声を、浅田が必死になって

聞こえないようにしているように見えた。

そして私は、浅田のその行為に潜む精神力の弱さが気になった。


しかしもう出番である。

私は、それが杞憂に終わることを願って浅田を見続けた。


だが、万事休す。

結果はあっけないほどに悪い方に出た。


浅田真央には、しばらくはゆっくりとさせてあげたい。

まだ19歳なのだから、いい勉強をしたと思えばいいのではないか。

キム・ヨナとの比較も不要である。

元々、目指すスタイルが違うのだから、我が道を行けばいいのだ。


次期冬季五輪のソチ大会までの4年間は決して短くはない。

しかし多くの浅田ファンは待っていると思う。




















浅田×キム・ヨナ論争

2010年02月25日 | スポーツ
フィギュア女子は、まだショート・プログラムが終わったところなのに

もうこの騒ぎである。


今日などは民放では朝から、昨日の採点の内訳やそれに対する専門家の感想

及び日韓の一般人の感想、さらにはそれぞれのコーチの問題など

各局とも殆ど同じ内容のオンパレードでさすがにうんざりした。


視聴率を稼げるようなネタは滅多にないから、一箇所に集中するのも

ある程度止むを得ない部分もあるが、それは2~3日前に各局がこぞって

カーリングのルール説明に走ったのと同じ構図である。


それはさておき、昨日の採点はずいぶん話題を呼んだようだ。

確かにあんなに差が付くのは、納得がいかない気はする。


しかしビデオで良く見ると、全体の”見た目”(点差は別問題)では確かに

キム・ヨナが上だと私も思う。


テレビで韓国の若い女の子が「浅田はもっと優雅に演技しないと・・・」

と言っていたのを聞いて、私は思わず笑ってしまった。


私としては、そういうことはタラソワ・コーチに言ってくれと言いたいところ

である。


しかしこれは、今回の男子フィギュアの採点問題とも関わってくることで

結構厄介な問題を含んでいる。

要するに、極めて単純化して言えば、「芸術か、スポーツか」

という(ある意味では永遠に決着の付かない)問題である。


要は、相手にケチを付けられないような圧倒的な勝ち方をすればいいのだが

言うまでもなくそれは至難の業である。


それはむしろ、実際には転倒など相手の失敗に依存する部分が大きいのだが

勝負である以上それも止むを得ないだろう。


ところで、今更言うまでもなく私は浅田を応援している。

応援のきっかけはもちろん、日本人だからということだったが、

今では、目指すものが異なる二人を見るにつれ、審査への”適応性”を重視する

キム・ヨナよりも、浅田の一途な”青臭さ”を愛する者である。


ところで今日テレビで伝えられた浅田真央の「前日練習」の内容は

これまでは順調と伝えられていたのに、午後になって一転、ジャンプを失敗する

など不調が報じられた。


突如として不安の種が出現したわけだが、苦しいスランプを漸く抜け出した

浅田真央には、今では”勢い”という味方がある。


後はただ、浅田真央の健闘を祈るのみである。





















ありがとう チーム青森

2010年02月24日 | スポーツ
カーリングのチーム青森のバンクーバー五輪が終わった。


最終結果は不本意なものに終わったが、途中まで我々を楽しませてくれた

ことに感謝したい。

私を含めて、この五輪でカーリングの面白さに目覚めた人も多いことだろう。


ただ、ルールは概ね理解できても、具体的な戦法というか作戦は素人には

甚だ難解だ。

従ってテレビ中継の解説も言葉だけの説明ではなく、画面で図説するように

してもらいたいものだ。

各チームの狙いが分かれば、面白さも倍増する。


また、ピンマイクで拾った選手の声を放映することは、

今回から導入したらしいが、これは大成功だった。

実に生々しくて、まさに臨場感あふれるものだった。


さらに、外国の選手には中年女性が結構いたことにも驚いた。

また強豪チームのスキップ(主将)は、憎たらしいほど冷静で正確なショットを

決めて来たことも印象深かった。


そしてチーム青森の選手も、決して落ち込む必要などはない。

今回は日本にカーリングを広める役割を果たしただけで良しとして

これからに期待したいと思う。








既得権保護という老害

2010年02月23日 | 社会
まずはこれを読んで頂きたい。
(2/23 毎日新聞


要するに、新規参入の小売業者(しまむら)が県に店舗の増床を申請した

ことに対して、危機感を抱いた地元の既存業者の要請を受けた市側が

新規に条例を制定して規制に乗り出したという、いかにも日本的な、

嘘のような(本当の)話である。


要するに、増床申請時には何の問題もなかったのにも拘わらず

申請後に成立した条例によって突如「違法」とされたという

トンデモ案件の話である。


この例でも見られるように、常識では考えられないような

とんでもなく低レベルの話が、ここ日本ではしばしば行われているということに

げんなりしている人も少なくないのではないかと私は思う。













石原都知事の五輪発言

2010年02月21日 | スポーツ
石原東京都知事が「今回の五輪での日本人選手の不振は

(選手が)国家という重いものを背負っていないからであり、

責任や義務などについての教育を幼児の頃からして来ないからダメ。」

と概略語ったそうである。(2/19 毎日新聞・東京版


しかし、スポーツ選手に「国家」を背負わせて戦わせるなんて

まるで、石原知事が忌み嫌っている中国や北朝鮮と同じレベルではないか。


私はこんな独裁者的発想には大反対である。

彼のような人間は、他人を抑圧することを何とも思っていないから

平気でこんなことを言えるのであろう。

(余談になるが、石原知事の息子たちが、未だに父を恐れているように

見えるのは情けない話である。)


アスリートを強権で押さえつけたところで、単に萎縮してしまうか

または反発を招くだけではないか。


北京五輪での野球の失敗は、それを教えてくれたのではなかったか。

選手があそこまで萎縮してしまうのは尋常ではないだろう。

星野流・強圧指導には大いなる欠陥があるというのが私の考えだ。


選手を心身両面で鍛え上げる必要があるのは言うまでもないことだが

強権を持って押さえつけなければ、それが出来ないというのは

少し違うように私には思われる。


話が少しそれたが、石原知事がバンクーバー五輪での日本勢の不振に対して

機嫌が悪かったのは、彼が日本勢の活躍を、2020年五輪の東京招致に

結び付けようと考えていたからではないか。(1/18 産経新聞

要するに、目論見通りに行かなかったから機嫌を損ねるという

誠に幼児的(権力者的)発想だろう。












高木美帆、恐るべし

2010年02月20日 | スポーツ
昨日テレビでスケートの高木美帆がこんなことを言っていた。


「五輪を(他の大会と比べて)特別に意識しないようにと思ったが

そう思うこと自体意識していることだから・・・」


これが中学生の発言だろうか、と私は驚いた。


もちろん五輪レベルの選手なら、メンタル・トレーニングも受けているだろうが

それにしても、この意識のレベルの高さには恐れ入った。


先日も書いたように、高木美帆には精神面での心配は無用に見える。

出来れば浅田真央に、この精神の強さを身に付けてもらいたいものだ。


能力があるのにも関わらず、それを発揮できないのは(体調に問題がなければ)

精神面での問題が大きいように私は思っている。


話は飛ぶが、北京五輪・柔道の金メダリスト石井慧も精神力の強さでは

群を抜いていたように思う。


それはともかく、高木美帆には27日の女子団体パシュート(追い抜き)では

ぜひとも一矢報いて欲しいものだ。







カーリングに開眼(英国戦を見て)

2010年02月20日 | スポーツ
今日のカーリング女子・日本対英国戦は抜群の面白さだった。。

手に汗握るというか、息詰まるというか、まさに固唾を呑んで見守っていた。

先日アメリカに辛勝した時に、解説者が「胃が痛くなる」と言っていたが

その気持ちも分かろうというものだ。


しかしそれにしても今日の試合はすごかった。

特に英国のスキップ(主将)がスーパーショットを連発して度肝を抜かれた。

まだ19歳だそうだが、父親がカーリングの金メダリストだったらしい。

さすがはカーリング発祥の地(スコットランド)の選手だけある。

聞くところによると、彼女は世界トップクラスの選手だそうだ。


試合の話に戻ると、6-4の日本リードで迎えた第9エンド(第10エンドで

試合終了)のスキップ対決は、それは凄まじいものだった。

このエンド、後攻の日本のスキップ・目黒が第7投でナイスショットを決めて

有利に立ったと思ったのも束の間、英国のスキップが第8投でそれを上回る

ものすごいショットを決めて来た。


止む無く日本は、この第9エンドは相手の得点を最小の1点(スコア6-5)

にすることによって、最終の第10エンドで圧倒的に有利な後攻を取るという

選択をしたかに見えた。


ところが目黒が投じた最終第8投は、驚天動地のミラクルショットであった。

なんと5点をもぎ取るウルトラショットで試合は突然終了した。

(英国は最終第10エンドだけでは、11-4のスコアを逆転できないから

ギブアップして試合終了となったのだ。)


このあたりでは解説者もずいぶん興奮していて、それも面白かった。


実はこの試合の前までは、私は「惜しい試合」と言い続けて負け続けるという

悪いパターンを心配していたのだった。


う~ん、カーリング恐るべし。














高木美帆の笑顔は金メダル

2010年02月19日 | スポーツ
高木美帆の五輪緒戦は残念な結果に終わったが、

スタート前のあの笑顔(恐らく観客の応援に対する反応だと思う)は

可愛いいことはいうまでもないが、彼女の神経の図太さを感じさせて

将来がますます楽しみになって来た。


4年後もしくは8年後は大いに期待できるだろう。


いや、せっかちな私はそこまで待てないから、22日の1500mに少しでも期待

したいと思っている。

さらには27日の団体追い抜き。


今回何かと話題になったスノーボードの国母だって、前回のトリノでは

予選落ちしている。

五輪をステップにして大きく羽ばたいて欲しいものだ。


幸い彼女の心臓には毛が生えているようなので、

精神面での心配は無用と思われる点も心強い。


今朝のテレビ「とくダネ」で小倉智昭氏が言っていたが

彼女は夏の五輪は「なでしこジャパン」(女子サッカー)で出るというのも

いいアイデアだと思った。








国母和宏の精神力の強さ

2010年02月18日 | スポーツ
スノーボードの国母選手は残念な結果に終わってしまった。


しかし私は今日、彼に対して非常に良い印象を抱いた。


スノーボードをしっかり見たのは今日が初めてだが

彼に才能があることは素人の私にも分かる気がした。

また試合後のインタビューでの彼の態度は、潔さが感じられて好感が持てた。


さらには果敢にチャレンジして行くという自分のスタイルを貫く姿勢には

清々しさを感じた。


それにしても事前にあれだけ叩かれたのにも拘らず、我が道を行くという

精神力は見上げたものである。


彼は「応援してくれた人には感謝する。」と言っている。

これは、彼を批判した人には関心がない、そんな人は相手にしない

ということではないか。

こういう考え方は精神衛生の為には良いことだと思う。


しかしいずれにしても、今回の騒ぎのおかげでスノーボードの注目度は

断然上がった。

その意味では彼はこの世界に充分貢献したと言える。






















「カーリング・バナナ」(五輪・雑感)

2010年02月17日 | スポーツ

まずはカーリング。

今日のアメリカ戦の最終場面では計測器などというものを初めて見た。

カーリングでは、投入したストーンが中心点に近い方が勝つのだが

目測では判別しがたいので計測器の登場となったのである。


いかにも”優雅な遊び”らしくて面白かった。


ところで今見たテレビが伝えたところによると、

青森県では何と「カーリング・バナナ」なる物を売っているそうだ。

これは何かと言えば、売り上げの1%をカーリングに寄付するというバナナ

のことである。バナナ以外にもネクタイ(5%)などがあるという。

さすがは「チーム青森」の県である。

こういうアイデアは素晴らしいと思う。



次はスピード・スケート。

NHKの「バンクーバー五輪・ベストセレクション」(午後7:30~8:45)

に大菅小百合(元?スケート選手)が出ていて、彼女の話がなかなか面白かった。


彼女は日本人選手のみならず、金メダルの韓国選手と銀メダルのドイツ選手とも

親交があり、彼女たちにメールを送ったら返事が来たと言って内容を

紹介していた。


それらはまさに選手たちの肉声であり、会見での言葉とは意味合いが違うだけに

貴重であるし、興味深くもあった。


しかし、ドイツの選手が「現在同棲していて近々結婚予定」などということを

テレビで明かしてしまっていいのかと心配にもなった。


恐らく誰かから注意されると思われるが、ゲストとして他局から

引っ張り凧になる可能性もあるだろう。





















国母選手とトヨタの共通点

2010年02月15日 | 社会
スノーボードの国保選手の問題が世間を騒がせているが

私の感想を書いてみたい。


まず問題の発端となった服装についてであるが、私はあの程度なら

別に大騒ぎすることはないと思っている。


むしろあの程度のことを、わざわざ国会で取り上げる議員がいたことには

呆れたが、それに対して「日本代表の服装として不適切」「極めて遺憾」

などと答える川端文部科学大臣には愛想を尽かした。

(そもそも川端大臣は、昨年11月末のドバイショックの時に

堂々と「ドバイショックは、リーマンショックなんかより遥かに大きい。」

などとのたまわったので、私はびっくりした記憶がある。)



話を元に戻すと、服装についてはかまわないと思うのだが、

あの謝罪会見は頂けない。

私もあの会見での国保選手の態度を見た時は、思わず頭に血が上った。


あの態度は誰が見ても謝罪になっていない。

元々、本人に謝る気持ちが全くないのだから無理もない。

(私はトヨタのリコール問題で、最初に会見に出た技術担当の常務が

「お客様の感覚の問題」と言っていたのを思い出した。)


本来謝る必要がないのに、関係者から無理やり強制させられた謝罪会見だから

ああいう態度が出たことはわかる。

しかしそれなら、いっそのこと謝罪を拒否したらいいじゃないか

と言いたくなる。


五輪に出たいからこそ、関係者の説得に応じたのだろうが、

会見に出た以上はきちんと謝罪するべきで、あれでは監督や団長の顔に

泥を塗っただけである。

社会経験がまるでできていないから、あんなガキのような態度を取るのである。


あの「謝罪」の不謹慎な態度がなければ、服装問題だけではこんな騒動

にはなってはいなかっただろう。

(事後の対応のまずさがなければ、車の不具合だけではこんなに大きな問題に

なっていなかっただろうという点でも、トヨタのリコール問題と似ている。)


後はお詫びの代わりに、少しでも良い成績を上げることだ。

幸いと言うべきか、今日の練習時の彼はケロッとしていたから

その点は大丈夫だろう。




丹野麻美は長距離型?

2010年02月14日 | 陸上
昨夜のNHK「追跡!A to Z」は、スポーツ選手の遺伝子に関する話題で

この種の番組としては出色のおもしろさだった。


恐らくは、スポーツ関係者の関心も高かったのではないだろうか。


その今回の特集のタイトルは「金メダル遺伝子を探せ」。


始めに概略を言ってしまうと、運動能力に関係する遺伝子の型には

瞬発力に関わるものと持久力に関わるものがあり、その存在の違いは

甚大であるということだ。


それはATCN3という遺伝子で、瞬発力を生み出す筋肉の「構造を強める」

働きをするタンパク質を保有しているタイプ(CC型=瞬発力型)と

保有していないタイプ(TT型=持久力型)

さらにそれらの中間タイプ(CT型。)があるという。

(CT型は、両親の一方からCを、もう片方からTを受け継いだタイプ

というが、このタイプは問題のタンパク質を保有しているのかどうか

私には分からない。)


ちなみに、一般の日本人はTT型(持久力型)が 22%

            CC型(瞬発力型)が    18%

            CT型(中間型) が    60%

そしてジャマイカ人は  TT型が         2%

            CC型が          75%
      
            CT型が          23%  だという。


このデータを見ると、ジャマイカ人の型の分布の偏りの大きさに驚くが

彼らが短距離に抜群に強いのも肯けようというものだ。


そして遺伝子には、筋肉の再生を促すもの、筋肉の萎縮を抑制するもの等があり

それらを指数化したところ、平均11(22が満点)に対して

朝原宣治・元選手は18だったという。


さらには、福島大学陸上部の川本監督はこの分野に関心が高く

遺伝子型により渡辺真弓選手の練習メニューを瞬発力重視型に変えたところ

効果が現れたそうだ。

また400Mの日本記録を持っている丹野麻美選手の遺伝子型は

実は持久力型だそうで、800Mも試験的に始めていると聞いて驚いた。


この遺伝子検査は、すでにオーストラリアではビジネスになっていて

1件16000円で受け付けているという。


ただ現役の選手には微妙な問題もあると思われる。

それは言うまでもなく、現在の種目と違う遺伝子型と判明した時の問題だ。


これについてはゲスト出演の朝原氏も指摘していた。

現にテレビでは、重量挙げの練習をしているアメリカの少年の遺伝子型が

中間型(球技等の適性)というので、親から(半ば冗談で)

野球を勧められていた。


それにしても恐るべき科学の力である。