酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

東電の根強い隠蔽体質

2011年05月30日 | 社会
福島第一原発・5号機で5/28午後9時ごろ冷却用ポンプが停止したトラブルで、

東電がこのトラブルを発表したのは翌日の5/29の朝だった。

このことを伝えるテレビのニュースで、公表が遅れた理由を東電側が

「トラブル収束のメドが付いてから発表した」という意味のことを言っていた

ように記憶しているが、残念ながら今現在ソースが不明だ。

(たぶんCS放送の「TBSニュースバード」だったと思う)


しかしこの東電の姿勢を監督官庁であるはずの原子力安全・保安院が

「事態にふさわしい公表をするのがよく、現時点ではこういう扱いでよかった

と思う」(共同通信)と述べたというから、もはや言葉を失う他ない。

しかも東電は「国や県などには28日夜に報告しているが、公表せず配慮が足

りなかった」と一応謝罪しているようだ。

それなのに保安院が「こういう扱いでよかった」とは一体何事か。


これは常識的に考えれば、東電の報告に対して保安院がトラブル発生時に

は「公表の必要なし」と指示していたということだろう。


まさに同じ穴の狢(むじな)と言う他ない。

先日の中部電力・浜岡原発5号機の海水流入トラブルの公表遅れも同様で、

5/16の当ブログ

日本の原発業界の腐敗ぶりは深刻である。

















テレビが東電批判をするようになった理由

2011年05月26日 | テレビ
このところ民放テレビで東電批判をするのを目にするようになって来た。

震災発生からしばらくの間は、原発事故を取り上げても東電自体を批判する

論調はまるでなかったことを思うと、異様なほどである。

フジテレビの「とくダネ」で小倉智昭は、強烈に東電を批判し、

露骨な嫌味を言ったりしていた。

(先頃は、原発のコストが従来言われて来たように、他の方式と比べても

決して安くはないことが説明されているし、最近では送配電分離が話題になっ

てもいる。)

いずれも、以前なら民間放送では決して放送されなかったことだろう。


現にジャーナリストの上杉隆氏は、事故発生後のテレビ局の

「東電批判回避」の姿勢を、TBSラジオのレギュラー番組(「小島慶子

キラキラ」)で批判したところ、その番組を降板させられたらしい。


最近のこの潮流の変化には言うまでもなく、1~3号機全てでメルトダウンが

起きていたことが発生後2ヶ月経ってようやく明らかにされたことで、

東電の隠蔽体質に対する批判が高まって来たことが影響していると思われる。


しかしそれよりも何よりも、テレビ局の変貌振りの最大の原因は

私は東電の(賠償費用捻出の為の)経費削減方針にあると思う。

(現に東電は先頃、広告費削減を表明していた。)


東電の年間広告費は95億円とされているが、一説によると

電事連(電気事業連合会:各電力会社合同のPR団体)等の関連分を含めると

200億円という説もある。


マスメディアが大広告主に配慮して報道を控えるというのは、日本では常識

である。

昨年のトヨタのアメリカでのブレーキ不具合問題に関する民間放送の”自粛”

ぶりは痛ましいほどだった。

(NHKはさすがに報じていたが)


要するに、大広告主が広告費を削って来たので、広告主に”配慮”する必要が

少なくなったということなのだろう。

しかもこの広告費削減は当分の間継続されることはほぼ間違いないだろう。

となれば、テレビ局が手のひらを返す行為に出ても何の不思議もない。






























大阪市はモンドセレクションという神話を利用

2011年05月25日 | 社会
大阪市が販売するペットボトル入り水道水「ほんまや」が

「モンドセレクション金賞」を受賞したことが一部で報じられている。(朝日

「モンドセレクション」という神話が未だに強烈な影響力を持っていることに

むしろ私は驚いた。



この「モンドセレクション」なるものがそもそも眉唾物であることについては、

かつて当ブログ(2010年5月22日「モンドセレクション受賞という錯覚」でも

述べたことがある。(Wikiの説明)


Wikiから引用する。

「国際的にはほとんど無名である一方、日本国内で近年急激に知名度が

上がったため審査対象品の5割が日本からの出品という状態にある。

さらに、日本から出品した食品の8割が入賞している」


ついでに、当ブログ(2010・5・22「モンドセレクション受賞という錯覚」)

からも引用する。


「モンドセレクションのHPによると、その中身は驚くべきものである。

2010年の受賞結果は、出品数 約2,500(棒グラフから推計)に対して

最高金賞 407   金賞 933   銀賞 586  銅賞 204  で

受賞総数 は2,130 にも上り、実に85%が受賞している。」


さらに付け足すならば、出品した物の過半数(53%)は金賞か最高金賞を受賞

しているというのだから、これは究極のお手盛りである。


しかし以前に比べれば随分美味くなったと言われることの多い水道水ではあるが、

食品メーカーにとっては、たかが水道水如きが金賞を受賞したということは、

むしろ賞の価値を下げるもので、イメージダウンにすらなりかねないだろう。







謝罪会見を訓練(足立区)

2011年05月24日 | 社会
まぁよくもこういうアホな事を思いつくものだなと呆れたものだ。(読売


東京都足立区が、不祥事を起こした際の記者会見(での謝罪の仕方)の訓練を、

2008年から外部の機関に依頼して行なって来たそうだ。

対象者は課長級以上の160人で、2年に1度の参加を義務づけているという。


もちろん金額的には大した額ではないだろうが、こういう所に税金を使うという

発想自体が信じられない。

これが民間企業なら、企業イメージを損なえば売り上げに直結するから

理解も出来るが、、元々役所のイメージは一般的に言って芳しいものではない。

この程度の謝罪も満足に出来ないというのは、情けない話ではないか。

それこそ区民の理解も得にくいだろう。












街頭は真っ暗→都知事効果?

2011年05月19日 | 感想
しばらく前のことだが、夜に近くのスーパーに出掛けた時のことだ。

何だかやけに街並みが暗い。

コンビニや飲食店が看板を消しているのは、今に始まったことではなく

あれは震災直後からのことだったように思う。

その頃よりも一段と暗く感じたのだ。


間もなく暗い原因に気が付いた。

自販機の蛍光灯が消されているのだ。

(照明用の蛍光灯は消されているが、稼動はさせており停止させている

わけではない)

私が利用するその道はそこそこの街道なので、自販機の設置台数も

かなり多い。

しかし自販機の照明が街を明るくしていたとは・・・。

首都圏では節電対策で街頭が暗くなったことに比例して、ひったくり等の

犯罪が増えて来たという。

さもありなん。


う~ん石原都知事の自販機バッシング恐るべし。







基準値超えたら発表しない?!(小金井市)

2011年05月18日 | 原発事故
いやはや小金井市の対応には驚くばかりである。(こちら

食品に含まれる放射能測定結果一覧表の下部の注意書きが凄いものだ。

「* 国の基準値(500ベクレル)を超えたため市との協定に基づき

測定結果は公表できません。市・経済課にお問い合わせください。 」


要するに4/8に測定したブロッコリー(茨城県産)は、基準値超えの為、

数値を公表できないと言うのだ。

これではパニックを恐れる余りに、不信を招くだけではないか。

いかにも役所のやりそうなことだ。


そもそもこの測定は「小金井市では、『市民団体小金井市放射能測定器運営連

絡協議会』が、市が維持管理する放射能測定器を使って食品に含まれる放射能

の測定をしています。」というものらしい。


しかし今時こんな対応が許されるはずはなく、早晩改められることと思う。







原発事故の隠蔽体質

2011年05月16日 | 原発事故
ここに来て原発関連のニュースがいくつか出て来て、我々を驚かせている。

我々が驚くのは、関係当局のその余りの隠蔽体質についてだ。


2ヶ月も経ってから今頃、実は1号機は地震発生翌日にはメルトダウンしていた

とか、先日は、原発トラブルによる放射性物質の汚染が予測された地域が

あったのにもかかわらず、「パニックを懸念して」発表しなかった(朝日

とか・・・。

一方、浜岡原発でも停止作業中の5号機で海水が混入したために、冷却作業を

一時中断し、そのため温度が上昇したようだが、何とか冷温停止にこぎつけた

という。(NHK

しかしその発表は1日近く経った昨日の昼のことである。

中部電力によれば、報告が遅れたのは法令上の報告義務のある事態では

なかったと言うのだが、こういう体質には危ういものを感じてしまう。



さらに昨日見たNHK教育テレビの「ETV特集・ネットワークでつくる

放射能汚染地図」でも少々驚くことがあった。

厚労省に務める放射線衛生学の研究者・木村真三氏は、職場の幹部から

「自発的調査をしないように」と言われて辞職して、仲間の研究者たちと

現地調査を続けているというのだ。

さらには、文科省では福島県内を測定しても高濃度汚染地域はその地名を

「風評を恐れて」公表しなかったという。

しかしその地域には前述の木村氏が調査で入っており、集会所に避難して

いた住民は彼から、(高濃度汚染で知られる)飯舘村の3倍の放射線汚染

と言われていたらしい。

そして彼らは2日後には、集会所を去ったという。

だが文科省は相変わらず住民には何の説明もしない。


その文科省がついにデータを公表したのは住民避難後の12日後だという。



住民が「木村さんに言われなければ、(避難せずに)ずっと住んでいた」

と感謝の言葉を語るのを聞くと、情けないやら悲しいやらで本当に嫌になる。


「風評を恐れて」「パニックを懸念して」という関係者の言葉は、

一見もっともらしいが、何のことはない、彼らは問題が起きた時の自らの保身

を考えているだけである。

彼らが住民のことなど眼中にないことは明白である。

これは言うまでもなく役人だけではなく、菅首相や枝野官房長官も同様だ。


日本に明るい兆しなど何もないと思うしかないのだろう。














浜岡原発停止は米国の為?

2011年05月11日 | 原発事故
大震災後何かと”後追い”姿勢を批判されて来た菅首相が、珍しく早めに

(というか、むしろ唐突に)打ち出した浜岡原発停止”要請”。


しかしその際に使われた「東海地震は30年以内に87%の確率」という論拠

そのものが、かなり危ういもののようだ。(池田信夫氏のブログ


要するに「東海地震」はおろか「地震予知」そのものが信頼性に欠けるという

のである。


実はこの件に関しては当ブログでも先日報告した。


しかし今回特に驚いたのは、今年1月1日時点の想定で、福島第一原発の

地震予想が「0%」だったことだ。

要するに「地震予知」なるものは、それくらい当てにならないものだ

ということ。

だがそれを無視して「浜岡原発停止」に猪突猛進する菅首相の背景には、

(浜岡原発事故時の)米軍横須賀基地への影響回避を図る米国による

圧力説、さらには浜岡原発問題を突破口に菅内閣打倒を図ろうとしていた

とされる小沢派の機先を制する為とする説など諸説が飛び交っている。


しかも片山さつき議員によれば、今回福島第一・第二のデータは

なぜか資料から抜け落ちていたそうだ。

要は、浜岡原発の30年以内の地震予想が84%(先日の発表では87%)

だからという理由で運転停止を要請したというのに、

実際に地震が起きた福島の事前予想が0%では信憑性に欠けると判断して

除外したのだろう。

まぁ、いかにも政府関係者のしそうな小細工である。











陸上・福島千里の天国と地獄

2011年05月08日 | 陸上
今日の陸上「ゴールデングランプリ・川崎」は想像以上に楽しめた。


何と言っても感動的だったのは、女子4x100mリレーだった。

特に第3走者の福島の伸びがすごい。

確かバトンを受け取った時は2位だったはずだが、アンカーに渡す時は

先頭だったように思う。

しかも第3走者だから殆どがコーナー部分である。


そしてバトンを引き継いだアンカーの市川も、一度は外国勢に抜かれるかなと

心配させられたものの、最近注目の選手だけあって、見事トップで押し切った。

日本新記録の更新だ。

今回からバトントスを手の下から渡すアンダーハンド・パス

(北京五輪銅メダルの男子400mリレーチームと同様)に変えたようだ。


一般的にはアンダーハンド・パスのほうが、スピード面でのロスが少ない利点

があるようだが、その反面、技術的にはむつかしいとされているようだ。

いずれにしてもこれは快挙ではないか。


だがしかし好事魔多し。


この大会最大の注目の女子100m。

福島千里は好ダッシュを見せて、後は記録だけを気にしていたら

なんとゴール寸前に異変を見せる。

ビデオを見ると彼女はその瞬間大きく口を開けている。

この異変が何なのかは現時点では分らないが、レース直後の彼女は

そんなに重大な怪我のようには見えない歩き方をしていたし、

またインタビューに応じていたことも考えれば、

さほど心配は要らないのかもしれない。


怪我のことを聞かれた彼女は一瞬間を置いた後、「大丈夫です」と言っていた。

しかしそうは言うものの、彼女は4/29の織田記念陸上の100m決勝でも

直前のアップ時のふくらはぎの痙攣で棄権している。


先々のことを思うと、筋肉面での不安は今後も拭えない。

適切な言い方ではないかもしれないが、北京五輪の時の女子マラソンの

野口みずき選手のことを思い浮かべてしまう。


聞く所によると、福島は高校時代に随分と怪我に悩まされて来たらしい。

スポーツ選手の中には「古傷」を抱えた選手も結構いる。

彼女はそこから這い上がって来たのだから、この困難も是非とも克服して

もらいたいとは思うものの、やはり不安は拭い切れない。


最後に蛇足ながら一言。

福島千里はただのトップクラスの女性アスリートではないのだ。

彼女がトップアスリートでありながら、”天然”ぶりを維持している

ということ。

これはある意味でかなり凄いことだと私は思っている。


世間ではよく「空気を読め」などという恫喝的な言い方がなされるが、

それはただ単に強制を迫る全体主義にすぎないのではないか、という感触を

抱くことが私は多い。


特にアスリートは”空気”から無縁であるべきだと私は思う。

しかし世間はそんなことは容赦しない。





















”正義の国”アメリカのすること

2011年05月05日 | 社会
これはテレビ等では殆ど報じられていないように思うニュースだ。

NHK

沖縄で起きた強盗事件の犯人と目される米軍関係者の息子の少年に対する

身柄引き渡し請求に、米軍が応じないというものだ。

これが”正義”の名の下に堂々と殺人をして、それを指示した大統領が

会見で得意げに発表し、それを聞いた市民が歓喜の声を上げて喜ぶ国のすること

なのか。


こんな屈辱的なことが起きても、殆ど報道されないという異常な国・日本。

アメリカという長いものに巻かれることで利益を享受する人の多い国・日本。


そろそろ脱皮を図るべき頃ではないのか。






焼き肉屋にも劣る東電

2011年05月04日 | 感想
今回の生肉の食中毒騒ぎには正直言って驚いた。

それと言うのも、私自身かつてはよくユッケ、レバ刺しを好んで

食べていたからだ。

当時は飲んだ後はユッケ、レバ刺しは定番だったほどだ。

(私は刺身に目がなく、生ものと聞くと試したくなる癖があったのだ。)


しかし多少思い出話はある。


一つは、ある時会社の先輩・同僚と飲みに行き焼肉店に入った時のことである。

先輩が「エーイ、焼いちゃえ」と言ってレバ刺しを焼いて食べるのを見た時に

私は不思議なことをする人だなと思って見ていた。

しかし後日明らかになったことでは、その先輩はそのレバ刺しを「危ない」と

感じて、焼いて食べたというのである。

「そういうことはその場で言ってよ」と言いたくなったが後の祭りである。

だがそうは言うものの、私の体はその後も何の異変もなかった。


そして私はそれ以後「あいつは何を食べても当たらない」という

些か不名誉な評価を受けることになった。

(念の為に弁明して置くと、私は過去に生カキで2度当たったことがある)


もう一つはこれは豚のレバーの話だが、かなり前に住んでいたある町の

「焼きトン」(「焼き鳥」ならぬ豚の内臓を含む肉を串焼きにして出す店)

の店で豚のレバ刺しを食べた。

ところが翌日、過去に経験したことのない差し込むような腹痛と、

下痢に見舞われた。

幸い症状は2日後には収まったが、原因はほとんど明確だった。


最後に中には良心的な店もあることを述べたいと思う。


これも随分昔の話だが、当時週に1回は行っていた地元の焼肉屋が

あったのだが、その店で私はいつも着席すると同時に定番のように、

ビールとユッケとレバ刺しを頼んでいた。

ところがある時、いつものようにオーダーしたところ、

レバ刺しは「今日は良い物がない」と言われたことがあった。

その時点では特に何とも思わなかったのだが、今にしてみると

本当に良心的な店だったなと思う。


結局この感覚・判断が重要なのではないかと思う。

露骨に言えば、カネか安全かを選択する理性。


しかしこの「カネか安全か」という問題は、

どこかで聞いたことがある問題だ。

言うまでもなくそれは東京電力の問題である。


な~んだ、東京電力は街の良心的な焼肉屋にも劣る企業だったのか。

私が「倫理」の不在を嘆く所以である。


市場原理主義もグローバリズムも経済効率の観点から主張するのは

いいけれど、それらは倫理を忘れた地点で成立するものではないのかと

言いたい。


























大量殺人犯・オバマの新たな殺人

2011年05月03日 | 政治
今回のビン・ラディン殺害報道を見ていると、アメリカは完全に病んでいると

言わざるを得ない。


9・11テロを指示したとされるビン・ラディンを、堂々と”正義”の名の下に

殺すという蛮行。

さらに、その殺害作戦の実行シーンを「衛星生中継」(実行犯の特殊部隊の

ヘルメットにカメラを付けていたようだ)で見ていたオバマ大統領と

クリントン国務長官その他閣僚。

しかも御丁寧なことに、彼らが見ていたその様子の写真までもが公開されている

という異常事態。


この病的なまでの怨恨感情。

まるでストーカー並みだし、ドラマじみていて気持ちが悪い。

ここにはまともな理性などありはしない。

これでは(私のような頭の悪い人間には)、まるでアメリカの衰退振りを

世界に示しているようにしか見えない。


ビン・ラディンが大量殺人の首謀者なら、アメリカのブッシュ、オバマの

2人の大統領も立派な大量殺人の首謀者ではないのか。


要するに今回のビン・ラディン殺害は、テロの大量殺人犯と目される男を、

別の大量殺人犯人が殺したということではないのか。


まさか瞬時に殺すのはいけないが、じわじわ殺すのは許される

ということはないだろうな。


私には何とも不愉快な出来事であった。