東京東京マラソンが終わった。
私は男子マラソンにはあまり興味がないので、男子はろくに見ていなかった
から感想もあまりないのだが、実業団に所属していない市民ランナーの
川内優輝選手(23歳)が2時間8分37秒で日本勢最高の3位に入り、
世界陸上の代表に内定したということには随分驚いた。
調べてみると、彼は去年の東京マラソンでも4位に入っているということ
だし、大学時代(学習院)は学連選抜として箱根駅伝に2回出場している
そうで、実力はそこそこあったようで一部では知られたランナーらしい。
彼は定時制高校の事務職員で、通勤時には駅までスーツ姿で走っている
そうだし、昼に練習して夜仕事をしているようだ。
ところで、優勝候補に挙げられていた藤原新は何と2.29.21で57位
だという。
(これは後述する日本人女子1位の樋口紀子より遅い)
ところで問題の女子だが、レースの性格上女子の先頭集団を映すのが
第3中継車になる(第2中継車は男子の第2集団を映す)ためか、
映る場面が少ないのが不満だった。
それはともかく、今回初マラソンの勝又美咲(第一生命)が
先頭集団にいたので、勝又と同郷の私は期待していた。
そしてしばらくすると、最大の注目の的の渋井陽子(三井住友海上)が
遅れだす。
しかし27km付近で渋井が勝又を追い抜く。
(テレビでは、「渋井がペースを上げたというより勝又のペースが落ちた」
と言っていた)
そしてゲストの小倉智昭(優勝賞金に関する渋井の発言を紹介していた)
を始めとして多くの人が渋井の優勝を予想していたであろうと思われる
ゴール間近の何kmかの地点で、あっと驚く逆転劇が起きた。
いつのまにか追い上げて来ていたロシアのアリャソワが、猛烈な勢いで
渋井を抜き去ったのである。
確かに渋井の脚は「止まってしまっていた」のだろう。
(彼女は事前の取材で「50%の出来」と語っていた)
そしてそんな渋井を次に抜いたのは、何と樋口紀子(ワコール・25歳)
だった。
私は樋口の立命館大学時代は少しだけ知っているが、卒業後の印象は薄かった。
先日の大阪国際女子マラソンでペースメーカーを勤めたのを見て、何とも
懐かしかったものだ。
ところで今更ではあるが、今回のテレビ中継は女子の実況に関しては
極めて不十分なものであった。
後続の情報を伝えないから、先程述べたアリャソワもそうだったが、樋口も
”いきなりの登場”なのだ。
これはひどい。見ていて「エーっ!!」となってしまった。
ところで結局渋井は、もう一人(ロシア選手)に抜かれて4位(2.29.03)
だった。
しかし私は、ゴール後の渋井が笑顔を見せていたのを忘れない。
これは彼女のこれまでの失速時にはなかったことだ。
これは明らかに彼女の精神的な成長を現しているのだと思う。
渋井陽子はレース前にこう言っている。
「自分に期待しなくなったら楽になった」
これとは別に、彼女は絶不調時のことをこうも言っている。
「頑張れと言われることが嫌だった」
(これについては後日書くことがあるかもしれない。)
最後に中継を担当したフジテレビについて一言。
まず、番組途中で2回も突然泣き出すような情緒不安定なアナウンサー
(平井理央)は鬱陶しいから出すべきではない。
また、息子の石原良純が出場していたからとはいえ、石原都知事が頻繁に
顔を出し過ぎだった。
さらには、終盤の関門のタイムリミットを報じる場面で、女性アナウンサーが
西洋貴族のような衣装を着て人力車に乗って出て来たのは一体何なのだろう
と思わざるを得なかった。
私は男子マラソンにはあまり興味がないので、男子はろくに見ていなかった
から感想もあまりないのだが、実業団に所属していない市民ランナーの
川内優輝選手(23歳)が2時間8分37秒で日本勢最高の3位に入り、
世界陸上の代表に内定したということには随分驚いた。
調べてみると、彼は去年の東京マラソンでも4位に入っているということ
だし、大学時代(学習院)は学連選抜として箱根駅伝に2回出場している
そうで、実力はそこそこあったようで一部では知られたランナーらしい。
彼は定時制高校の事務職員で、通勤時には駅までスーツ姿で走っている
そうだし、昼に練習して夜仕事をしているようだ。
ところで、優勝候補に挙げられていた藤原新は何と2.29.21で57位
だという。
(これは後述する日本人女子1位の樋口紀子より遅い)
ところで問題の女子だが、レースの性格上女子の先頭集団を映すのが
第3中継車になる(第2中継車は男子の第2集団を映す)ためか、
映る場面が少ないのが不満だった。
それはともかく、今回初マラソンの勝又美咲(第一生命)が
先頭集団にいたので、勝又と同郷の私は期待していた。
そしてしばらくすると、最大の注目の的の渋井陽子(三井住友海上)が
遅れだす。
しかし27km付近で渋井が勝又を追い抜く。
(テレビでは、「渋井がペースを上げたというより勝又のペースが落ちた」
と言っていた)
そしてゲストの小倉智昭(優勝賞金に関する渋井の発言を紹介していた)
を始めとして多くの人が渋井の優勝を予想していたであろうと思われる
ゴール間近の何kmかの地点で、あっと驚く逆転劇が起きた。
いつのまにか追い上げて来ていたロシアのアリャソワが、猛烈な勢いで
渋井を抜き去ったのである。
確かに渋井の脚は「止まってしまっていた」のだろう。
(彼女は事前の取材で「50%の出来」と語っていた)
そしてそんな渋井を次に抜いたのは、何と樋口紀子(ワコール・25歳)
だった。
私は樋口の立命館大学時代は少しだけ知っているが、卒業後の印象は薄かった。
先日の大阪国際女子マラソンでペースメーカーを勤めたのを見て、何とも
懐かしかったものだ。
ところで今更ではあるが、今回のテレビ中継は女子の実況に関しては
極めて不十分なものであった。
後続の情報を伝えないから、先程述べたアリャソワもそうだったが、樋口も
”いきなりの登場”なのだ。
これはひどい。見ていて「エーっ!!」となってしまった。
ところで結局渋井は、もう一人(ロシア選手)に抜かれて4位(2.29.03)
だった。
しかし私は、ゴール後の渋井が笑顔を見せていたのを忘れない。
これは彼女のこれまでの失速時にはなかったことだ。
これは明らかに彼女の精神的な成長を現しているのだと思う。
渋井陽子はレース前にこう言っている。
「自分に期待しなくなったら楽になった」
これとは別に、彼女は絶不調時のことをこうも言っている。
「頑張れと言われることが嫌だった」
(これについては後日書くことがあるかもしれない。)
最後に中継を担当したフジテレビについて一言。
まず、番組途中で2回も突然泣き出すような情緒不安定なアナウンサー
(平井理央)は鬱陶しいから出すべきではない。
また、息子の石原良純が出場していたからとはいえ、石原都知事が頻繁に
顔を出し過ぎだった。
さらには、終盤の関門のタイムリミットを報じる場面で、女性アナウンサーが
西洋貴族のような衣装を着て人力車に乗って出て来たのは一体何なのだろう
と思わざるを得なかった。