酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

東日本女子駅伝・雑感

2011年11月13日 | 陸上
ものすごい駅伝で実にたまげた。

特にアンカーの神奈川・吉川美香と長野・小田切亜希のデッドヒートは、

文字通り死闘と呼びたくなるほどのものであり、これほどのものは

なかなか見られないだろう。


長野と神奈川は6区あたりから首位を激しく争っていた。

特に中学生や高校生が非常な頑張りを見せて、抜きつ抜かれつを繰り返して

いて目が離せない展開だった。

中継所近くになると俄然闘志が湧くのだろうと思われる。


アンカー区間の9区(10km)でスタートと同時に吉川が小田切を引き離す

と、やがて少し差が広がる場面もあり、地力の差を見せ付けられた気がしていた。

8秒差・およそ40mとアナウンサーは言っていた。


ただ、比較的早い段階から吉川が時折苦しげな表情を見せることがあり、

それが気掛かりではあった。

でもまさか、小田切が吉川を抜き去るとは到底思えなかった。

そしてその差が少しづつ開いていくように感じられた。

吉川の表情が非常に苦しそうだったのが印象的だった。

ゴールの競技場に入る頃には、これはもう抜き返せないなと思われた。

トラックに入ってからは残り500m。


トラックを半周余りした時点で、それまで先頭を走る長野の小田切を映して

いたカメラが、突然ロングショットに切り替わり神奈川の吉川との距離を

映し出す。

それでもまだ距離は結構離れているなと思ったその次の瞬間、

吉川が俄然ペースを上げる。

見る見る差が縮まって行く。

何しろストライドの幅がまるで違う。

吉川は一気に小田切を抜き去って大会新記録で神奈川の優勝。


インタビューによると、吉川はトラックに入ったら追い抜こうと考えていた

ようだ。

それにしても凄まじいレースだった。

先日の東日本実業団女子駅伝で逆転優勝した第一生命の尾崎好美の追い上げも

感動的だったが(当ブログ)、今日の吉川の逆転も見事だった。

駅伝はこれだから病み付きになる。


(11/14追記 長野・小田切と神奈川・吉川のタイム差・距離差についての
記述で誤りがあったので修正しました)