酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

浜松市立高、祝インターハイ・リレー優勝

2010年07月31日 | 陸上
故郷が浜松の私としては、これはテレビで見ていて感動的だった。

インターハイの陸上・女子4×100mリレー決勝で浜松市立高が

優勝したのだ。


まあ、決勝進出タイム等を見れば優位なのは分かってはいたが、

この種のデータは結構”騙し”(データと結果の相違)も多いので

臆病な私は心配が絶えなかったのだ。


しかし私のそんな心配は幸いなことに杞憂に終わった。


彼女たちは実によく走った。

まず一番に取り上げたいのは、第1走者の鈴木海景(1年生)である。

彼女は100mでは予選敗退に終わったが、このレースでは好走して

リードを奪った。


そして第2走者の菅麻衣(3年生)も、リードを少し広げたように見えた。

彼女も400mでは準決勝で敗退しているが、ここでは好走していた。


そしてそのリードを、第3走者と第4走者が守り抜いて勝利に導いた。

完勝と言ってもいいのではないだろうか。


















発言を修整していたメディア

2010年07月30日 | スポーツ
昨日のNHKの「みんなで日本GO」は中々興味深い内容だった。


それは有名人の発言が、いつの間にか本人から離れてしまい、

やがてマスメディアによって”修整”されてしまい、元の言葉とは違った言葉

として流通してしまうという問題である。


番組ではまず、プロ野球の長嶋茂雄の引退時の「巨人軍は○○に不滅です。」

という言葉を取り上げていた。

これは正解(本人の言葉)は「永久」で、「永遠」は後日に広まったものだ

そうだ。

しかしこれなどは、私にはさして大きな違いが感じられないし、

取り立てて問題視するほどのことには思えないのだが、

次に取り上げられたマラソンの有森裕子の場合は、少々事情が異なる。


有森は「自分で自分を褒めてあげたい。」と言ったことで

有名になっていた。(はずだ。)


実際、スポーツ選手でこの言葉を口にする人が一時かなり多くて、私などは

辟易したものだった。


それが実は、本人は「自分で自分を褒めたい。」と言ったというのだ。


言うまでもなく、これでは意味合いがまるで違ってしまう。


私が「自分で自分を褒めてあげたい」という言葉に強い違和感を覚えた理由

そのものが、これでは消えてしまうことになる。


話は変わるが、江本孟紀(元プロ野球選手、先日の参院選で落選)も

「ベンチがアホやから」という有名な言葉で監督批判をしたとされているが、

以前本人が「そうは言っていない。」と発言したことを私は記憶している。


スポーツ紙が、売り上げ目的にセンセーショナルに書くことは

今に始まったことではないし、今更目くじらを立てることでもないとは思う。


しかし1スポーツ紙に留まらず、メディアに都合よくデフォルメ(修整)された

言葉が、圧倒的に広まることの危険性にも注意が必要だろう。












「111歳」は30年前に死んでいた

2010年07月29日 | 社会
今日のニュースで誰しもが驚かされたのは、何といっても

東京都内最高齢の111歳と言われていた男性が実は30年ほど前に亡くなっていた

というニュースだろう。


ところで今晩のNHKの「ニュースウォッチ9」では冒頭で何と川端康成の

映像を流していた。

何事かと思ったら、何のことはない、単に同じ111歳ということで取り上げたに

すぎないのだ。


私はNHKもついにここまで来たのかという感慨を強く持ったが、

まあそんなことはどうでもいい。


要するに、既に死亡した人の年金を遺族が受給し続けていたという

不正の問題である。

これに類する話は過去にもあったが、受給対象者が都内最高齢というのは

注目されやすいだけに、やはり異例の事態と言うべきだろう。


もちろん、遺族が死亡届を出さないということは通常想定できないから

役所の対応にも多少の同情は感じる。

文字通り「想定外」というのは無理もないと思う。


しかしネット上では早くも、今回の事件に関して年金受給該当者に成りすます

”ビジネス”の可能性も取り沙汰されている。

要するに本人が亡くなっても、本人に成りすます”代理”を立てて受給し続ける

のである。


いずれにせよ、今後この種の問題が発生することは確実であろう。














福島千里、 驚きの”天然”ぶり!!

2010年07月27日 | 陸上
昨夜のテレビ朝日系「報道ステーション」の陸上女子・福島千里の特集コーナー

は私にはかなりの驚きをもたらした。

(世間ではどういう反応だったかは分からないが、私の勝手な想像では、

驚いた人がかなり多いのではないだろうかと思う。)


テレビを見た人には説明の必要もないが、福島千里が”天然系”(私はここでは

便宜上「天然系」という言葉を使っているが、本来なら「天真爛漫」という

私の好きな言葉を使いたいところである。)であることを知って

驚かない人は少ないのではないか。

その”天然ぶり”もなかなかである。

何しろあの古館伊知郎 も驚いていたほどである。


6月始めの日本選手権で100Mで優勝したのにも拘らず、

周囲から期待された日本新記録更新が果たせなかったことに涙を流した福島を

知る人にとって、この明るさは救いであったのではないか。


それは逆に言えば、この”天然”の明るさの持ち主である福島をさえ、

あそこまで追い詰めてしまうものとは一体何かという問題でもある。


とは言うものの、ファンにとっては、福島千里には何時でも明るく笑って、

その”天然”ぶりを存分に発揮してもらいたいところである。


ところで、番組を見られなかった方のために、多少なりとも情報をお伝えしたい

と思う。


番組の撮影は6/12に行われたようだが(こちら)、当初6月下旬放送予定

だったのが、サッカー・ワールドカップの日本チームの”予想外の活躍”により

放送延期になったそうだ。

(6/12といえば、あの「涙の日本選手権」の1週間後である。)


彼女の理想の走りとは、「スーッ」と行って「コロコロ」走ることだそうだが、

これでは他人には何のことかまるで分からない。

(上下動のブレを少なくして、回転力を高める走法らしいのだが、

イメージ的には幾らか分かる気もしないではないが・・・。)


私が驚いたことの1つは、医療用リハビリ器具を使った筋肉トレーニング

であった。

それは足首部分から逆さ吊りになって行う筋トレである。

しかしこのトレーニングはプロ野球・中日のチェン投手も行っているようだ。

スポニチ


そのためかどうか、福島は華奢な体つきの割には、太ももには結構筋肉が

付いているように見える。


私は彼女の精神面に若干不安を抱いていたが、天与(?)のこの”天然ぶり”を

遺憾なく発揮して乗り切って欲しいと思う。

































いい加減にしろ日テレ

2010年07月26日 | テレビ
埼玉県秩父市で起きた救援ヘリコプター墜落事故のニュースで

日本テレビ系「every」(夕方の報道番組)では、墜落原因に関する報道で

驚くべき映像を放映していた。


それは模型のミニ・ヘリコプターを(室内で)飛ばして、そこに扇風機で

横風を当てて”疑似体験”させるという常識外れのただのパフォーマンス

であった。

一体この”実験”に何の意味があるというのか。

唯一考えられるのは、単に”映像効果”を期待したスケベ心だけである。

前後の脈略などまるで考えない、視聴率狙いの行為としか言いようがない。


これはただの八つ当たりに過ぎないが、丸岡いずみもこんな詐欺的番組に出る

よりも、以前のような(ややマイナーな番組でも)明るい表情を見せて欲しい

ものだ。




相撲ネット中継雑感(続き)

2010年07月25日 | スポーツ
今日も白鵬の連勝記録更新が気になってネット中継を見た。

結果は白鵬が勝って記録を更新したのだが、面白かったのは仕切りの間に

なぜか場内で「把瑠都コール」が起きたことだった。

しかも気のせいか、声援の主は女性が多かったような気がした。

彼は俳優のディカプリオばりと言われる美男だから、分からなくもないのだが

それにしても・・・。


今場所の把瑠都は不甲斐ない成績で、実は彼を応援する私も諦めていた。

従って、なぜここで「把瑠都コール」が起きたのかが私には分からなかったが

独走する白鵬に対する反発の気分にしては・・・。


そして改めて思ったのは、この種の声援も既存のテレビ中継では恐らく

聞き取れないだろうということだ。

それと言うのも、行司や呼び出しの声の聞こえ方が、テレビ中継の時とは

まるで違ってはっきり聞こえて新鮮に感じたからだ。


蛇足ながら、呼び出しの声は、結びの一番を勤める人は別格として

他のかなりの人は、音程がふらついて随分お粗末に聞こえたものだった。

(これも今回のネット中継で初めて分かったことだった。)


以上に述べたことを含めて、NHKは実況のありかたを根本的に変えることを

検討すべきだと思う。




相撲のネット中継が心地よい訳

2010年07月24日 | スポーツ
白鵬の連勝記録更新(46連勝で大鵬を抜く)が気になってネットで見ていた。

白鵬は期待通りに勝ってくれたが、それとは別に感じたことがあった。


それはネットでの相撲中継が、見ていて実に心地いいのである。

それがなぜなのかを考えてみると、まず気付くことは場内の観客の自然な反応が

伝わって来て、得も言われぬ快感を得るのである。

例えば、土俵際に攻め込まれた力士が懸命に踏ん張ってこらえた時や、

相手力士を土俵半ばでつり上げて、そのまま外に出した時(つり出し)に沸く

場内の歓声は、聞いていても気持ちのいいものだった。


要するに「実況アナウンス」がないために”天然100%”で楽しめるのだ。

解説というものも、いかに邪魔なものかということを痛感した。

(もっとも私は、解説を全く不要とは思ってはいない。時々、技術的な説明を

して欲しいとは思う。但し、これまでのように付きっ切りでベラベラしゃべる

のは、うるさ過ぎる。解説者自身の”好み”などは言う必要がないと思う。)


また今回のネット中継は、字幕も一切出ないから、多少の不便を感じることも

あったが、しかし最近の野球中継のようにデータ偏重なのも良し悪しで、

私のように少々うるさく感じる人も、中にはいるのではないだろうか。

そしてプロ野球は何と言っても、あの応援団という名の傍若無人の騒音集団の

ドンちゃん騒ぎを何とかしてもらいたいものだ。



今回の相撲のネット中継は「実況アナウンスなし」という極めて珍しい形で

あったために、一相撲にとどまらず既存のスポーツ中継全般に問題を提起した

のではないだろうか。























相撲はネット中継していた!!

2010年07月23日 | スポーツ
私も昨日まで知らなかったのだが、現在テレビでは見られない相撲の生中継が

なんとインターネットで見られるのだ。(こちら


いわゆるストーリーミング配信だから若干の時差はあるのだろうが、

そこまで気にする人は殆どいないだろう。

また視聴が殺到した場合は、通信不良を起こすこともあるのかもしれない。


しかし細かいことは抜きにして、曲がりなりにも”生中継”が見られることは

ありがたい。

(このサービスが、ポータルサイトのgooが、今回に限って急遽始めたサービス

なのかは私には分からない。)


ところで、このサービスのことは世間では殆ど知られていないのでは

ないだろうか。

私も昨日、偶然ネットで見つけたくらいだ。


相撲中継を見る人は高齢者が多いだろうから、ネット中継ではこの人たちに

どれだけ恩恵があるかは分からない。


しかしそれはともかく、もう少し広まっていい情報だと思う。






金・元死刑囚騒動の不思議

2010年07月22日 | 社会
テレビ各局は朝から晩まで金・元死刑囚の話題で持ち切りである。

しかし誰もが不思議に感じるはずの「彼女の持っている情報はいつのものか?」

という点については、なぜかどこも触れようとしない。

「生きていますよ」と言われたって、まさか逮捕時点の23年前の情報ではない

だろうが、彼女には今も反北朝鮮勢力からの情報提供があるのだろうか。


実際、昨日韓国の拉致被害者家族の団体が北朝鮮関係者から、田口八重子さんが

現在も生きているという情報を得たと発表している。

要するに、日本政府も韓国政府も北朝鮮への圧力を高めたいというのは分かるが

中井担当大臣は今日「6~7年前の情報」を「公開」している有様だ。


また、この中井大臣の行為に対して、昨日は「新しい情報はなかった」

と言っていた田口さんの長男が、今後の解決に悪影響が出ないかと心配して

不満を述べていたことも印象的だった。





暴力団問題で相撲界だけが何故?

2010年07月21日 | 社会
相撲界の暴力団問題が未だに拡大していることには、何の不思議もないと思う。

素人考えでも、相撲界と暴力団とはいかにも癒着して来たように見える。


相撲協会理事長の武蔵川理事長は、先頃「ウミを出し切る」と大見得を切ったが

そんなことが容易に出来ないことは、誰もが知るところであろう。

(或いは、ウミを出したら理事長自身が協会にいられなくなるということに

なるような気が私にはするのだが・・・。)


それはともかく、暴力団関連でなぜ相撲界だけが標的に上げられるのか

という問題は、なぜか殆ど話題にならない。


相撲界は話題性が高いから、標的にされるのも止むを得ない部分は確かにあるが

それにしても、マスメディアの”偏向ぶり”には呆れる他はない。


極めて”判りやすい”部分を、視聴率稼ぎ狙いで正面突破するというのが、

日本のマスメディアの常道だから、報道の基調はどこも一緒になる。

(これは新聞も同様である。)


ところで暴力団関連といえば、風俗・飲食店業界、薬物関連、

不動産・土建業界、などが私などには思い浮かぶ。


相撲界も建設業界のように政治献金をしておけば、こんな事態にはならなかった

ように思うのだが・・・。

(今回の騒動では、政治界からの”援護”がまるでないように感じられた。)



最後に極めて本質的な問題を1つ。


そもそも「暴力団絡みの野球賭博」に力士が賭けの客として参加していたという

ことが、それほどの重大犯罪なのかという問題である。

(私は今回の問題に関しては、相撲協会の対応を一貫して批判して来たが

それは協会の隠蔽体質に対してであり、賭博そのものは重視していない。)



とは言うものの、「暴力団は排除すべし」という意見はもっともであり、

私も賛成だ。
























Twitter恐るべし

2010年07月21日 | インターネット
自慢ではないが私は、ブログを始めたのが4年ほど前で、Twitterに到っては

ごく最近、フォロー(他人の記事を読む)だけ始めたという極めて不器用な人間

である。


何もポリシーがあってそうしているわけではなく、ただ単にTwitterの全体像が

理解できていないから、十分に利用していないというだけの情けない話なのだ。


それはともかく、昨日私はTwitterの威力を思い知らされた。


このブログにも書いたように、私は応援する久馬悠(京都・綾部高)が出場する

世界ジュニア陸上選手権の女子3000mの動画を見たくてたまらなかったのだが

中々叶わなくて苛立っていた。


それが昨晩可能になった。

それは直接的には2人の方(動画を投稿した人と、その情報を伝えてくれた人

の御尽力によるものだが、この種の連携プレーは、ひょっとすると途轍もない

ネットワークをもたらす可能性を秘めているように思える。


今更こんなことを言うのはさすがに気が引けるが、

Twitter恐るべし、である。












「相撲中継中止」にファンを利用したNHK

2010年07月20日 | テレビ
今回の大相撲名古屋場所の生中継を中止するという判断をするに当たってNHKは

「視聴者からの意見」で、「中止すべき」というものが7割を超えたと言っていた

と記憶するが、果たして今現在の「視聴者の声」はどうなったのだろうか。


そもそも中継中止発表直後には、既にその時点で「中継すべき」という声の方が

「中止すべき」より多かったという報道があった。


その後NHKからの「視聴者からの声」に関する発表は、少なくとも

私は聞いていない。


こうなってみると、「視聴者の中止すべきという声が多数を占めた」からという

NHKの「中継中止」決断の理由は、私などには、単にNHKが自ら決めた判断

の”援護射撃”に利用したとしか思えない。


それというのも、現時点で視聴者の意見を聞けば、「中継すべき」という意見が

圧倒的に多いと私には思われる。


白鵬の連勝記録を見たいこともあるが、何と言ってもスポーツは「生が一番」

であることは言うまでもないだろう。

”皆様のNHK”が視聴者の声などを平然と無視していることは、

誰の目にも明らかだろう。
















残念、久馬悠

2010年07月20日 | 陸上
カナダで行われた陸上の世界ジュニア大会の女子3000mの結果

久馬悠(京都・綾部高2年)は残念ながら9分22秒13で12位に終わった。

1位は8分55秒07でケニアのMercy Chereno.(19歳)

4位までは8分台である。
(2~4位はエチオピア、アゼルバイジャン、ケニアの選手。)

久馬悠には、次の沖縄・インターハイで妹ともども頑張って欲しいところだ。


追記(21:40)

 レースの動画が投稿されていました。

 そのことを教えてくれたのはこちらの方。

 お二人には誠に感謝感激致します。


ところで、動画を見た私は、けなげに走っている久馬悠を見て

思わず涙が出そうになってしまった。

(外側を走った不利も多少はあっただろうが、力の差は歴然としていた。)







久馬悠の激走を望む

2010年07月19日 | 陸上
日本時間の7/20午前8時頃には、カナダで行われる世界ジュニア陸上大会の

女子3000mの結果が出ているはずだ。


なぜこんなことを言うのかというと、私が応援して止まない双子の久馬姉妹

の姉・悠(京都・綾部高2年)がエントリーしているからだ。

もっとも、持ちタイムで上位の岡山・興譲館高の赤松眞弘 と菅 華都紀 が

この大会に選出されない理由は素人の私には分からない。(アジアジュニア選手

権の直後、または沖縄インターハイの直前という理由で、

学校側が辞退したのかもしれないが・・・。)


まあ、そんな詮索は止めにして、明朝(日本時間)の久馬悠の活躍に

期待したいところである。


とは言うものの、この大会の女子3000mのスタートリストを見ると

さすがに腰が引けてしまう。


自己ベストが8分台の選手が2人もいるのである。

またその他に、久馬悠以上のタイムの選手も4人いる。


うーん、敵に不足はないことだけははっきりしている。

妹の萌も応援しているから、とにかく死ぬ気で頑張れ!!























「ねじれ」ではなく選挙制度こそが大問題

2010年07月16日 | 政治
参議院選挙後のここ数日のテレビ報道を見ていて、奇妙な感覚に囚われるのは

果たして私だけなのだろうか。


テレビではどこも、「ねじれ」問題ばかりを取り上げているが

はたしてそれが今回の選挙の本質的な問題なのだろうか。

私にはそれは、単なる国会運営上の問題に過ぎないように見える。


もちろん、法案が通るかどうかは重要な問題という事は私にも分かるが、

それは極論すれば、既定の議席数を前提にした議論に過ぎない。

それよりも、今回の選挙による議席数の決定方法(要するに選挙制度)

そのものに問題はなかったか、という議論がなされるべきではないのか。

これこそがより本質的な問題ではないのかということである。


今回の選挙結果を”何か変な結果”と感じている人も、

結構いるのではないだろうかと思う。


私のような政治音痴の人間が言うまでもなく、既に1部ではそういう議論が

起きている。(http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100713


http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51417231.html


http://www.asahi.com/politics/update/0624/TKY201006240431.html




それは大雑把に言えば、2つの問題に起因する。

1つは1人区(小選挙区)の問題であり、もう1つは1票の格差の問題である。


私のような門外漢には、民意の反映という観点から言えば

議席獲得に結びつかない「死に票」が多くなる小選挙区(1人区)は

廃止すべきと思われる。

では中選挙区ならいいのかというと・・・。

結局、選挙区という制度は極めて不公平と言わざるを得ない気がする。


ただ1つ厄介な問題が残る。

それは今回の普天間基地のような問題である。


敢えて露骨な言い方をすれば、普天間問題は”ただの沖縄問題”とされていて

全国レベルでは完全に埋没してしまっている。


辛辣な言い方をさせてもらえば、普天間問題は全国レベルの共感を得ることは

困難だと言わざるを得ないと思う。

(早い話が、誰でも不都合なことは他人に押し付けて逃げるということだ。)



話を1票の格差の問題に戻すと、今回私は、今までこの問題に自分があまりにも

無関心であったことを今更ながら感じた。


今回の選挙では、神奈川県と鳥取県では1票の格差は5倍に及んだ

と言われている。


これは当たり前のことだが、神奈川県民の1票に対して鳥取県民は1人で5票分

を持っていることである。


これはさすがに驚くべきことであり、裁判沙汰になるのは無理もない。

何が間違っているのかと言えば、それは当然、こんな事態を認めている選挙制度

である。



「ねじれ」云々の国会運営を論じるよりも前に、そもそも、ある政策を

支持するかどうかの選択である選挙そのものの制度問題を考えなくて

どうするというのか。


私は必ずしも、いわゆる「民意」を全面的に信じるものではないのだが

その「民意」すら十分に反映していない選挙制度なんてありえないものだろう。