酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

フィギュア女子SP・感想

2011年04月30日 | スポーツ
(このブログは、フリーの始まる前の本日昼に書いている)

昨日のショート・プログラムの感想。


ツイッター(#figureskate)では罵詈雑言が飛び交い、冷静な書き込みの方が

はるかに少ないほどである。

そこで大方の人の非難の対象となっているのは、

国際スケート連盟(の採点ルールの適用法)、キム・ヨナ選手、フジテレビ

などである。


私はフィギュア・スケートに関しては何も知らないのに等しいので、

技術的なことはもちろん、採点法に関しても特にこれと言って意見はない。

ただそうは言っても、キム・ヨナは終盤の演技こそ華があったものの、

序盤にミスがあった割にはあんなに高得点なのはやや意外だった。


また安藤美姫は堅実な演技というか安定感が感じられて、

以前のよく転倒していた頃の安藤とは別人のような気がした。


さて私が最も驚いたのは浅田真央の痩せ方である。

元々細身な体だったが、4~5キロ減ったそうだ。

そのためかどうか、演技にもやや躍動感が欠ける印象を受けた。

彼女のいち早い立ち直りを期待したいところだ。











国会議員のクールビズより被災地の改善を

2011年04月27日 | 政治
このニュースにはさすがに腹が立った。

国会議員が”クールビズ”の期間を例年より拡大するというのである。

彼らはこれが本当に被災地に寄与すると思っているのだろうか。

そんなことは絶対有り得ない。

誰が見ても選挙民向けの唯のパフォーマンスであることは明らかである。


国会議員は下らないクールビズをするよりも、

避難所及び原発作業員の待遇改善を図るべきだろう。


国会議員のあまりの意識の低さを感じて嫌になって来る。


体操全日本・女子・雑感

2011年04月24日 | 感想
この大会は咋年とは雰囲気が一変した。

これが今年の印象である。

しかし理由を考えれば、答えは簡単だ。


言うまでもなく”華”が咲いたからだ。

その”華”とはもちろん田中理恵だ。

昨年はまだ4位でイマイチで、

兄との世界選手権同時出場が唯一話題になっていたように思う。


その彼女が昨年のアジア大会で総合3位に入り、俄然注目が集まった。

もともと美人と言うことで一部では評判だったが、

テレビ局も美人というだけでは報道しづらいが、実力が伴って来れば

堂々と放送できる。

それはNHKを見れば歴然としている。

そういう私も昨年来彼女の大ファンである。

話を元に戻すと、彼女は昨年秋のアジア大会銅メダルから急速に

人気に火が付いた。

美人で尚且つ愛想がいいのだから、人気になるのも無理はない



そうは言うものの、そんなに甘くはないだろうとも思ってはいる。

何しろエースの鶴見虹子が抜群の安定感を保っているからだ。

彼女はまだ18歳にして何と全日本6連覇だという。

この山はかなり大きい。














見殺しにされる原発作業員

2011年04月20日 | 原発事故
この話にも随分驚かされた。


福島第一原発の現場作業員の方たちの待遇が極めて劣悪なことは、

先月末に聞かされていた。

(食事は1日2回で、内容もビスケットとか缶詰とか・・・)


しかしそれが未だに大幅に改善されていないらしい。

池田香代子氏のブログ

食事もレトルト食品だというし、防護服を着たまま寝ているとか、

ちょっと信じられない状態が未だに続いている理由は一体何なのか。

「作業員は皆1~2回は倒れている」って嘘でしょうと言いたくなる。


最前線の最も重要な部署をこういう環境に置くというのは、

どういう感覚の持ち主がすることなのか。


社長は血圧が上がったくらいですぐ入院しちゃうが、

現場は完全に見捨てられている。

東京電力という組織が完全に腐敗し切っている証拠だ。

身に染み付いた体質は、組織を解体しないと直るものではない。

彼らの発想そのものが病んでいるからだ。


東電もひどいが、こういう東電を放置している政府も

一体何をしているのか。

楽観的な見通しに基づく「工程表」など後回しで良いから、

最重要な最前線を支える現場作業員の待遇を大幅に改善しないなど

ありえない対応だ。

体面を取り繕うことだけに執着するところなど、

東電も菅内閣も同じ穴の狢(むじな)である。




醜悪なる人々

2011年04月18日 | 原発事故
何だかまたしても脱力感が激しい。


昨日アメリカのクリントン国務長官の来日に合わせたかのように、

東電が希望的観測だけで作り上げた「工程表」なるものを発表したら、

菅首相はそれを「前進」だと喜んでいたという。

何しろ復興会議を立ち上げても、そこでは原発問題は除くように指示するような

人だから、もはや何をか況やである。


一方の東電も、これまでHP上で公表していた電源別発電データを先日

削除してしまったようで、その意図がネットでは詮索されている。
(雑誌「オルタナ」)

都合が悪いから削除したのだろうというのは、誰が考えても歴然としている。

原発なしでは困るという雰囲気にして置きたいのかもしれない。


また東電はHPの内容が、日本語版と英語版
では内容が随分違うことも

話題となっている。



英語版では日本では公開されなかった写真も随分たくさん掲載されている。


一般的に言って、こういう姿勢をとる会社の体質というのは、

悪質なものである。


(4/20 追記)
 
  東電は4/19夜から、日本語版でも写真を公開したようだ。

  批判を受けての対応と思われる。












皇后陛下の気遣い

2011年04月15日 | 感想
昨日、天皇・皇后両陛下が千葉県の避難所を訪問した。

その映像を見て、私には心打たれるものがあった。

それは皇后陛下が被災者に「よくがんばりましたね」と話し掛けていた

ところだった。

これは極めて印象的な言葉だった。


最近でこそ、被災者に「がんばれ」と励ますことは良くないということが、

一般にも広まって来たが、「よくがんばりましたね」という言葉は

何とも絶妙である。


失礼ながら、専門家のアドバイスを受けていたのかも知れないが、

この言葉は相手に対する配慮としては最高レベルだと思う。

元々皇后陛下は手話もできる方である。

気持ちの優しい方なのだろう。


「東海地震」は虚妄?

2011年04月14日 | 感想
この記事を読んだ時はちょっとめまいがしたというか、

俄かには信じられなかった。

地震学が専門の東大・ゲラー教授の論文(雑誌「Nature」2011・4・14)


何しろこれまであれだけ叫ばれて来た「東海地震」の根拠が薄弱らしい。

さらに、そもそも地震予知など不可能らしい。

その証拠に、日本で1979年以降10人以上の死者を出した地震は、それまで

比較的リスクが低いとされて来た場所で発生しているそうだ。


私は実家が「東海地震」の想定エリアの真っ只中にあるので、

以前から「東海地震」には多少の関心は持っていた。

そして10年以上前だったと思うが、数年以内に「東海地震」が発生する

という某大学教授の発言が新聞に載っていたのを憶えている。

何しろ当時実家で見たテレビでは、週末の天気予報の時に「週間地震情報」

なるものが放送されていたくらいだ。


そして今、東日本大震災に関連して中部電力の浜岡原発の地震・津波対策が

一部で話題になっているが、素人にはもう訳が分らなくなるばかりだ。











必死に嘘を付く菅首相

2011年04月13日 | 原発事故
これはどうでもいいような極めて小さなことである。

決して大事な話ではない。

今日菅首相が、福島第一原子力発電所周辺の避難対象区域について、

  
  「当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのかということになってくる。」


と語ったと伝えられた。(読売新聞

私はこれは問題視されるに違いないと思っていたが、案の定問題になり、

首相と会談しその発言内容を公開した松本健一内閣官房参与はあっさり

前言を翻した。

曰く、

  「発言は私の推測だ。首相は言っていない」


松本健一氏は以前、賤しくも「評論家」を名乗っていた人である。

要するに文筆家だった人だ。

そういう人間が、首相と交わした会話の内容として語ったことを、

その後になって、実は首相の発言ではなく「私の推測」であり、

首相は発言していないと弁解している。


しかし、こんな子供だましの話を信じるようなおめでたい人は、

世の中にいるのだろうか。


私は別にここで松本健一氏を非難することが主眼ではない。

要は菅直人という人間の悪逆非道ぶりを忘れて欲しくないだけだ。

彼のように、無能だが権力への妄執だけは捨てないという最悪の人間を

許すわけには行かないのだ。

(悲しいことに日本では、この種の人間が決して少なくないのが実情だ)


そういう意味では日本は今まさに、前代未聞の根本的な出直しを図る

という極めて重大な転機の入り口に立っているように思う。





















東電・雑感

2011年04月12日 | 原発事故
一昨日インターネット動画中継のUSTREAMで、東京・高円寺で行なわれた

「反原発デモ」を見た。


私は想定以上に政治色が感じられなかったことに好感を抱いた。

私が見た所、参加者は政治色(組織色)は少ないように見えた。

30代~40代が中心で、その雰囲気も含めて日本で近年珍しいデモ

という印象を受けた。


ところで私は今までは、正直言って原発には全く無関心だった。

それが今回、否が応でも関心を持たざるを得なくなって、

ほんの少しだけ勉強した。


そうしたら、あんまり簡単に導入を決めてはいけないことを

知った。

何と言っても後処理が極めて厄介なことが最大の問題のように思える。

今まで盛んに言われていた原発のコストの安さというメリットも、

事後処理のコストの膨大さを勘案すれば、決して安価ではないという情報が

出て来ている。


東京電力の悪辣な体質には、今更言及する気もしない。

ただ余りにも日本的な体質を感じるのみである。

本来これを批判すべき存在であるマスメディアの体質もしかり。

民放では大広告主の東電批判などありえない。

地域独占企業である東電が、年間220億円もの膨大な広告費を使う理由の

一端が見えて来る気がする。


原口一博議員は昨日のテレビ朝日の「TVタックル」に関して

ツイッター(@kharaguchi)でこう書いている。


  昨晩、TVで共に出演した方から電話がありました。「浜岡原発の停止について議論をした部分やいかにして原発の危険性・原発を減らしていくか話しあった部分など、安全神話だけを強調してきた人たちが嫌う議論は放送から全て抜け落ちていました。」と。


また先日同じくテレビ朝日で放送された池上彰の東北大震災の番組では、

東京電力という会社を紹介する(過去の東京電燈時代から振り返る)コーナー

があって、唖然とさせられた。


こういう事態を目にすると、もはやバイアスと言う言葉すら

空しく響く。


後はもう、こういう旧来の日本的なものから脱却して、日本を作り変えるしか

ないだろう。

そういう意味では、日本は今極めて重要な転機に立っていると思う。





















テレビ局の犯罪的体質

2011年04月07日 | 原発事故
これは繰り返しの話になる。

私は既に当ブログ(3/24)で書いて来た。


水道水問題は東京では未だにミネラルウォーターの買占めパニックが

続いているようだが、私に言わせれば、あれはテレビの報道が絶対的に悪い。

テレビが伝えたのは、金町浄水場での異常値とそれに伴う消費者のパニック

だけだった。

実際に供給を受ける所での数値を報じようとしたところは、私が知る限り

一つもなかった。

あれでは消費者は、金町浄水場での汚染水道水をそのまま飲んでいると

錯覚してしまうに決まっている。

そしてテレビは各局とも、(金町浄水場の水をそのまま)飲んだ場合の影響

さらにはミネラルウォーターが売り切れた棚を映して涼しい顔をしている。


これはどう考えてもまともなジャーナリズムではない。

これは単なるセンセーショナリズムだ。

視聴者が大騒ぎすることには極めて熱心だが、

冷静に考えようとする姿勢など微塵もない。


金町浄水場で210ベクレル/リットルだったものが、新宿の蛇口では

19ベクレル/リットルだったということ。

さらには武蔵野市では金町浄水場の水の使用量は全体の2%

に過ぎなかったこと。(ブレンドしているから)

ついでに言えば、町田市に到っては「乳児が飲んでもさしつかえありません」

とまで言い切っていたということ。


これらのことを一切報じようとしないテレビの偏向した報道姿勢は

糾弾されるべきだろう。

ネットでもこのことに言及した人は、私の知る限り極めて少なかった。


水道水の問題が発覚した時点で、パニックが起きることは誰でも想像できる。

それを打ち消す材料がないかと検証することもしないで、

売り切れの売り場を映すだけでは、これはただの煽動である。

あの大嘘つきの東京電力ですら多少なりとも謝罪しているのに、

テレビは単純なケアレスミス以外は謝ろうともしない。

自覚なき犯罪者は最悪である。



















原発問題で脱力

2011年04月05日 | 原発事故
今日はちょっと疲れた。


もちろん高濃度汚染水の問題もある。

基準値の750万倍(海水の測定値)とか、1億倍(海に流入する前の水の測定値)

とか、俄かに信じられないような数値に思わず脱力する。


さらに茨城の漁協に所属する漁船が銚子市場に持ち込もうとした魚を

受け入れ拒否されたという問題も結構ショックだった。

風評被害を巡る内紛かと思うと、辛いものがある。


そして原子力の専門家でもある大前研一氏の現状判断。(日経BPネット

これには冷水を浴びせられるどころか、頭をぶん殴られたくらいの衝撃を

受けた。

福島第一原発はそんなにひどい状況なのか。

唯一の救いは、最悪の状態は3/15に起きていて、これ以上の悪化は

ないかもしれないという点。

(今の悪化は3/15のピークが遅れて波及して来たもの?)

テレビでは「木を見て森を見ない」報道ばかりで、本質を見誤ることに

なりがちだ。


今更自分の無知を嘆いても仕方ないが、原発とはこんなにも厄介な

ものだったのか。







東京都知事選・また石原かよ?!

2011年04月04日 | 感想
どうやら東日本大震災が石原慎太郎に有利に働いたようだ。

しかもかなりの大差になりそうだ。

東国原はワタミにも負けそうだ。


しかし、と私は思う。

昨年末の「青少年条例」問題等で高まった石原都知事の暴言(同性愛者侮蔑発言

等)に対する批判は一体何だったのだろうか。

あの当時は「石原都知事を支持するなんて馬鹿じゃないのか」という意見も

かなり見掛けたものだった。

私もそうした意見の持ち主だった。


でも私は石原慎太郎という人間を一切信用していないので、これまでも

彼が立候補してくる可能性を否定する気にはならなかった。

そして案の定の出馬声明。


今回の東京都知事選挙は、東京都民の民度を測る選挙である。

しかし民度が上がっているとは私には到底思えない。


都民はまたしても石原慎太郎を選ぶだろう。

そしてそれは東京都民の馬鹿さを表明しているにすぎない。

しかしこれは特に驚くことではない。

東京都民は昔から馬鹿だったのだから。












人命よりも体面重視の原子力安全委員会

2011年04月03日 | 原発事故
昨日の当ブログで、「日本気象学会が会員に対して、

放射性物質の拡散予測の公表を自粛するように求める通達を出した」ことに

対して、自由な言論の圧殺として異議を述べた。


しかし今日の産経のこの報道(「造血幹細胞採取は不要」と原子力安全委 作業員の命より政治的配慮か)は、それ以上の衝撃を私に与えた。(産経新聞


まず簡単に説明しておく。

   「全身に被曝した場合、血液の細胞をつくれなくなる障害が起きるが、 あらかじめ自身の造血幹細胞を採取・冷凍保存しておけば、それを移植することで造血機能が回復する。」

   「 茨城県東海村の臨界事故(平成11年)では、作業員2人が他人の造血幹細胞の移植を受けたが死亡した。だが、自分の細胞であれば合併症を防ぎ、回復も早まる。」


そして、

   「造血幹細胞の事前採取については、日本造血細胞移植学会と国立がん研究センターが提言している。先月28日には移植医療に携わる虎の門病院(東京都港区)の谷口修一血液内科部長が首相官邸を訪れ、仙谷由人官房副長官に採取するよう申し入れた。」


しかるにこの結果。

しかも原子力安全委員会が不要と判断した理由が何とも情けないもので、

私はめまいがして絶望感に襲われた。


そしてその理由がこれ、

   「産経新聞が入手した安全委の内部文書によると、現時点で事前採取する必要がない理由として(1)作業員にさらなる精神的、身体的負担をかける(2)国際機関での合意がない(3)十分な国民の理解が得られていない-ことを挙げている。」

この「理由」に納得する人など殆どいないだろうことは確実だ。

それほどまでにこの原子力安全委員会は腐敗し切っていると言える。


まず(1)の「作業員にさらなる精神的、身体的負担をかける」については

  この措置が作業員の方にある程度の負担をかけることは否定しないが、

事前採取が万一の被曝の時の為の予防措置であることを考えると

作業員の方にとっても(心理的にも)有益と思われる。


(2)の「国際機関での合意がない」については私には確認しようがない。

しかしそれよりも、そもそも「国際機関での合意」が必要なのか

大いに疑問に思う。


しかし(3)の「十分な国民の理解が得られていない」に到っては

もはや論外というか、馬鹿も休み休みに言えというか、私の開いた口は未だに

塞がらない。


人命が危機に晒される可能性がある時に、

「十分な国民の理解が得られていない」って一体何なんだよ。


一般人とはまるで違う極めて危険な作業をしている方の為の防御対策に

「十分な国民の理解」を求める必要が一体どこにあるのか。

もはや原子力安全委員会の頭脳は破綻していると言わざるを得ない。


背景には、


   「今回、安全委が造血幹細胞の事前採取を「不要」と判断したことについて、事前採取の必要性を訴えてきた野党若手議員は「被曝を前提とするほど危険な場所で作業していることになれば、国民の不安感や諸外国の不信感をあおることになりかねないという政治的配慮があるのではないか」との見方を示している。」


こういう事情があるようだ。


しかしこれに対して、有り得ない判断だと思う人は多いのではないか。



まさに「人命よりも体面重視」という倒錯した価値判断。

そろそろ日本も、こういう馬鹿げた判断から脱却すべきではないだろうか。

この未曾有の危機を起点にして生まれ変わるべきだ。



(4/8 追記)

造血幹細胞の事前採取について、その必要性を疑問視する意見を見つけたので

リンクを張って置く。

リンク①

リンク②



  





科学者の自殺行為

2011年04月02日 | 原発事故
驚くべき行為である。

科学者が、自ら科学の自殺行為に手を下すなんて常識では考えられない。


日本気象学会が会員に対して、放射性物質の拡散予測の公表を自粛するように

求める通達を出したというのである。(朝日新聞

これは「事故発生後、大気中の放射性物質の広がりをコンピューターで解析し

て予測しようとする動きが会員の間で広まったことを危惧」して出した

ものだという。


  「学会の関係者が不確実性を伴う情報を提供することは、徒(いたずら)に国の防災対策に関する情報を混乱させる」「防災対策の基本は、信頼できる単一の情報に基づいて行動すること」

  「社会的影響もあるので、政府が出すべきだと思う」


これが科学者の発言とは俄かには信じ難い。

まさに曲学阿世を地で行く行為である。


政府筋から圧力があったことは想像に難くないが、日本気象学会の

新野宏理事長(東京大教授)は科学者のプライドを投げ棄てて、

政府の下僕としての立場を鮮明にしてしまった。


私は科学の世界のことは分らないが、暫定的判断ですら異論の独断的排除が

あってはならないはずだ。


こういう姿勢は単に政府発の情報の信憑性を失わせるだけだ。

これまでの経緯からして、ただでさえ政府・東電の情報は信頼できない

と思われている。

外国の情報との極端な乖離はそれを証明しているはずだ。


日本の根本的な病因が明らかになることは、今後のことを考えれば

むしろ前向きに捉えるべきことなのかもしれない。