酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

予想されていた原発事故!!

2011年03月29日 | 原発事故
これは決して、今回の大震災を予言したと最近話題の怪しげなアメリカの

”超能力者!”の話ではない。


日本の地震学の権威・神戸大の石橋克彦教授が1997年の時点で岩波書店の雑誌

「科学」の97年10月号に発表した論文「原発震災~破滅を避けるために」を

紹介した毎日新聞の記事である。(こちら


    《外部電源が止まり、ディーゼル発電機が動かず、バッテリーも機能しないというような事態がおこりかねない》

    《炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される》

    《4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし(中略)、爆発事故が使用済み燃料貯蔵プールに波及すれば、ジルコニウム火災などを通じて放出放射能がいっそう莫大(ばくだい)になるという推測もある》 



余りにも今の状況をぴたりと予測しているのには、愕然とさせられる。

しかもこれはただの論文の雑誌発表に留まらず、2005年には衆議院の公聴会で

発言しているらしい。

(元論文の一部紹介(?))


ここまでぴたりと”予想”されているというのに、これでも今回の事故を

「想定外」などと言い逃れできるのだろうか。








風評という日本的風潮への嫌悪

2011年03月28日 | 原発事故
今日のブログの内容は実は昨日のブログと殆ど変わらない。

同じことを繰り返したくなるまでに私は、今の東京の風潮に違和感を抱いて

いるのだ。


実は昨日私は、スーパーで売り切れだった物を求めてコンビニにも足を

運んだ。

そして牛乳を買うことが出来た。

しかしどこか不思議だった。

他の飲料を含めて殆ど売り切れだったのに、その牛乳だけはかなり

残っていた。

そして答えは帰宅後明らかになった。

帰宅後その牛乳の表示を見たら、生産地が栃木県だった。


そこで私はネットで調べてみた。

栃木産の牛乳は放射性物質(ヨウ素)は若干(凡そ45ベクレル/リットル位)

検出されたようだが、規制値(300ベクレル/リットル)には程遠く

出荷停止にもなってはいないレベルだ。

しかし大量に売れ残っている現実。

私が買ったのは単に生産地に無神経(確認もしない)だったからに過ぎない。

むしろ私の関心は、久しぶり(2週間ぶり)に牛乳を買えたことにあった。


だが出荷停止にはならないものの放射性物質が少量検出

されただけでも買い控えるという行動は、私にも分らなくもない。

少しでも危険なものは避けるという判断を否定することは、誰にも出来ない

だろう。


でも私は自分なりに調べた上で、その牛乳を飲んだ。

大丈夫だと判断したからだ。

原発のようなデータの隠蔽疑惑はないと思ったこともある。


実を言うと、先日の水道水問題にせよ農産物の問題にせよ、最近消費者が

神経質になりすぎているという懸念が私にはあった。


元々私には、世に蔓延している潔癖主義(無菌主義)に対して違和感が

あった。

それはその種の潔癖主義が、人間は本来雑菌にまみれた存在だということを

忘れた錯覚・無知によるものだという気持ちがあるからだ。

また、潔癖主義に潜む「異物を排除しようとする思考」に私が強い抵抗感を

抱いていることも影響していると思う。


少量でも放射性物質が検出された牛乳はまだしも、昨日のブログで取り上げた

コメは収穫時期(昨年秋だろう)を考えれば放射性物質が含まれるはずは

ない(保管状況は知らないが)。

従って、消費者が忌避する理由は「茨城産」ということだけと思われるから、

その余りの無知・無分別には少々絶望的な気持ちになってしまう。






































風評被害という名の無知のパニック

2011年03月27日 | 原発事故
大震災発生後、地元のスーパーで今日初めて買い物をすることが出来た。

この間2回訪れたのだが、既に閉店していて困ったものだった。

とは言うものの、これまではコンビニその他で幾らかの補給をして

しのいで来た。

そして今回このスーパーの案内表示によれば、夜11時までの通常営業に復帰

したようだ。

このことだけでも実にありがたいことだ。

しかしながら、特定の品目の売り切れ状態はあまり変わらない。


今日私が夜8時頃に見た範囲では、ミネラルウォーターは当然だが、

牛乳、さらにそれ以外のジュース類も、そして卵・納豆・豆腐・パンも

売り切れている。

さらになぜかビールも殆どない。

(これは先日流れた「ビールには放射性物質を防御する機能がある」という

ニュースが影響しているのかもしれない)


しかし今日私が一番驚いたのは米のことだ。

これまで米はずっと売り切れが続いていた。

私も残りが少なくなって来たので買いたいと思っていたところだった。

ところが今日地元のスーパーでは、全体では殆ど残っていなかったのに、

「茨城産」だけは山積みのままで殆ど手付かずという状況だった。

しかも(独自ブランドではあるものの)「有機栽培」を謳っているのに

3キロ999円である。(元の価格はラベルによると1680円)

私は一瞬躊躇したものの買うことにした。

それは別に「茨城支援」ということではなく、単に合理的に考えて

「お得」と思ったからに過ぎない。


冷静に考えれば、随分安い話だと思うのは私だけなのだろうか。

茨城産の野菜から放射能汚染が発生したことは私も当然知っているが、

今出回っている米の収穫時期は昨年秋のはずだ。

その米が放射能に汚染されていることはありえない。

というのにも関わらず、世間では「茨城産」というだけで売れない。

私に言わせれば、いかにも日本的な理不尽さだ。

この単純思考というか呆れた思考停止!!


こういう傾向は、日本人の知性の無さというか、馬鹿さ加減を思いっきり

発現していて心底嫌になる。














































風評被害を解消しない報道姿勢

2011年03月26日 | テレビ
誤解を招かないように始めに言っておきたい。

私は決して事実を報道すること自体を批判しているわけではない。

あるもののデータから異常値が出たということは、包み隠さずに即座に報道

すべきである。

仮に一時的にパニックが起きる可能性があることであっても、

パニックが起こらないように十分配慮して伝えるべきである。


しかしあることの報道が、当初の報道の派手さに比べて、

それが沈静化したという報道は行なわれないことが多々あるように思う。

これは私も以前から気になっていたことだった。

要するにテレビはセンセーショナルな話題は好んで取り上げるが、

その後に関しては取り上げないことがかなり多いということである。


先程NHKで福島県の飯舘村の村長が、放射性物質の数値が高いことは

報じても、その後下がったことは報じないから、風評被害が収まらないと

苦言を呈していた。

もっともな発言である。


さすがに水道水の件は、影響を受ける人数が多いから数値が下がったことを

報じていたが、小さな村のことはどうしても無視されてしまう傾向にある。


また一昨日の当ブログで書いたように、浄水場では数値が高くても、

実際には蛇口段階では(他の水と"ブレンド”するから)数値は低い

ということをテレビでは伝えないのも不思議なことだ。

これでは、テレビは話題を作ることには熱心だが、沈静化には関心がない

と言われても仕方がないだろう。


ところがテレビ局が、これとはまったく別人のように見える姿勢で

報道していることがある。

言うまでもなくそれは原発の問題である。

嘘を突きまくっている東京電力に対して、殆ど突っ込みを入れない不思議。

しかし答えは至極簡単で、東電が大広告主だからである。

(そう言えば、以前話題になった携帯ゲームのグリーやモバゲーの

詐欺的商法(「無料です」というテレビCM)問題もテレビでは殆ど

報じなかった)

尚、東電の問題については後日取り上げたいと思っている。























東京の水道水問題を煽るテレビ

2011年03月24日 | 原発事故
昨日大騒ぎした東京の水道水問題。

乳児のいる家庭が慌てるのは当然のことだが、少し違った視線で見てみたい。


まず多摩5市(武蔵野、三鷹、町田、多摩、稲城)に関して言えば、

問題の金町浄水場の水が全使用量に占める割合は驚くほど低いようだ。

武蔵野2%、三鷹6%、町田10%(各市のHPでのデータ。多摩と稲城は

数字は出していない。また23区は2~3調べた範囲では載っていなかった)

町田市に到っては「乳児が飲んでもさしつかえありません」とまで言い切って

いる。


また昨日の当ブログでも少し触れたが、

文部科学省が公表した新宿の水道の蛇口でのデータは19ベクレル/リットル

である。(問題の金町浄水場は210ベクレル/リットル。いずれも3/22計測時点)

浄水場と蛇口との数値の大きな差の理由は分らないが、武蔵野市のように

全体に占める金町浄水場の水の比率が低いのかもしれない。


しかし私の知る限り、テレビではなぜかこのことを報じない。

報じるのは買占めによって空になったスーパーの棚の様子ばかり。

これでは「煽っている」と言われても仕方ないのではないか。

私ですら、多摩5市は多摩川水系から取水しているのではないかと思った

くらいで、むしろ金町から供給を受けていることに意外感を持ったほどだ。


また水道水を煮沸することについて、テレビでは”専門家”が「効果なし」

と言っているが、「@team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム 」の

ツイッターによると、

  「ある方にお願いして、煮沸によるヨウ素の濃度変化を検証する実験を、水道水中に含まれるI-131を対象に行いました。その結果、水道水を煮沸すればするほど水蒸気だけが飛んで、I-131が濃縮されました。もし、煮沸しようとされている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。」

ということらしい。

さらに

  「昨日水道水を飲んでしまったと心配される方がおられるかもしれませんが、数回程度では、乳幼児、成人ともに、全く問題のないレベルです。また、この程度なら水道水を煮沸してもしなくても、全く健康に害はありません。」


ところで「東京都 水道水の摂取制限解除」だそうだ。(NHK

検査したデータ数値が下がったということによる判断らしいが、

これで少しでもパニックが収まればよいと思う。

と言いつつ、私は今日も水道水で作ったヨウ素入り水割りを飲むのであった。


 (追記)

武蔵野市のHPによると、3/22時点の計測で市内2箇所の浄水場では

ヨウ素は検出されなかったそうだ。

では、これを祝して水割りをもう一杯。











東京の水道水に放射性物質

2011年03月23日 | 原発事故
原発事故の処理が未だに思うように進展していないというのに、

新たにショッキングな報道があった。

「東京都、乳児が水道水を摂取しないよう呼び掛け」(WSJ

これでは乳児の母親はパニックにならざるを得ないだろう。

現にツイッターを見ると、私の地元でもスーパーやドラッグストアでは大変な

騒ぎになったようだ。

最近ようやく沈静化しつつあった買占め騒ぎも(もっとも昨夜の時点でも、

米・卵・牛乳・麺類等は品切れだった)これで再発することは

確実だろう。


私は水道水を飲むことはたまにあるし、水割りの水は水道水を使っている。

従って私も一瞬焦ったが、調べてみると大人の場合は心配するほどではない

ようだ。

また急激に放射性物質が増えた原因は雨なのか良く判らないが、

文部科学省の調査では新宿区の水道の蛇口での数値は19ベクレル/kgだったというから、

そんなに慌てることもないのかもしれない。


しかし今朝も余震はあったし、気の休まる暇がないというのは結構つらい。


ところで話は全く変わるが、東京の人で未だに「被災地の方のために節電」

と思っている人がいるようだが、基本的に東京の節電は東京での利用

のためだ。

こういう偽善というか誤解は感心しない。









地震・原発・デマ・津波

2011年03月19日 | 社会
「地震・原発・デマ・津波」この秀逸な言葉は、残念ながら私が考えたものではない。

ネットで見かけたものだが、これは電車で女子高生が話していたことらしい。


東京の西部に住んでいる私は、幸い直接的な被害は受けてはいない。

それにもかかわらず、情けないことに少々疲れて来た。

特にテレビが時折伝える「緊急地震速報」は本当に心臓に良くない。

東京では現在、余震はあまり起きなくなったが、それでも時々ふらつく

感じがするのは「地震酔い」なのだろう。

(こう書いていたら、つい先程余震があった)

そもそも私は今回の地震が発生するまでは、「地震酔い」と言う言葉自体

知らなかった。

もともと私は防災に無関心だったのだ。

従って以前から「帰宅難民」の話題などについても、そこまで考えるのか

という感想しか抱いていなかった。


今現在の疲労感の原因はいくつか挙げられる。


まず何と言っても最大の原因は、トラウマが惹き起こす先行きへの不安だ。

気象庁の発表した余震予測を上回るような大きな余震は、発生していない

のにもかかわらず、先々を考えると不安になる。

今回発生した4つの地震が宮城→茨城→長野→静岡と移動して行ったことも、

プレートのことを考えると大いに不安だ。


次は原発への不安である。

原発事故の恐怖がまさかこんな形でやって来るとは予想だにしなかった。

政府の情報公開がなっていないので(というより、正確には情報隠蔽)、

日に日に悪化する情勢はかなりの苦痛になった。

また原発関係の知識の多くはネットで得たのだが、正反対の情報が

飛び交っていて判断に迷ったのも疲労の原因だろう。


さらにはネットで駆け巡るデマの数々。

私が最初にデマに気付いたのは、3/11夜であった。

首都圏の鉄道網が全面運休になったため、帰宅困難者が約9万人発生した時に

一時的な休憩所として自らの施設を提供してくれた所が数多くあった。

その施設の一つに新宿の某デパートの名前がTwitterで伝えられていた

のだが、しばらくすると、某デパートに行ったが入れてもらえず冷たく

あしらわれたという投稿がなされた。

どちらかがデマなわけだが、私が簡単に調べた範囲では真偽は不明だった。

(私の推測では「冷淡な対応を受けた」という投稿は嘘っぽい)


しかしデマはこんなものでは収まらなかった。

翌日以降は本当にすさまじかった。

それというのも、フォロワー(その人の投稿を受け取る人)の多い著名人が

他人が投稿したデマを真偽を確認せずにうっかりRT(リツイート:他人の投稿

を自分のフォロワーに拡散)することが多く見られたために、デマは

あっという間に広がってしまった。


また原発の状況が悪化するのに伴って、多くの人がピリピリして来たために

非難の応酬になりがちで、これも実に疲れることだった。

「不謹慎」問題(大震災以外のことは不謹慎とされた)、

「疎開」問題(放射線汚染を恐れて東京を離れて西日本等に移動すること)

等々を巡る議論がネット上で賑わった。


そして首都圏では東京電力が「計画停電」なるものを始めたことも

混乱に輪を掛けた。

私の住んでいる町は、結局これまでに一度も停電しなかったのだが、

計画にはあったのでスーパーが閉店したこともあった。

それやこれで、東京で食料品やトイレットペーパーの買占めが起こった。

しかし私がネットで見た範囲では浜松さらには尼崎や長崎でも買占めは

あったようだ。


結局これらの様々な要因に加えて、私の場合睡眠不足もあって

すっかり疲れてしまったのだ。





























東京電力の劣悪な対応

2011年03月14日 | 原発事故
最初に言って置かなければならないことは、福島原発の現場の作業員の方は

自らの身の危険を冒して対策を講じているということだ。

(既に年間基準の2倍以上の被曝を受けているという話を聞いた)

従って私がする東電批判は現場の方へのものではありえない。


問題の根源は専ら本社の幹部・経営陣にある。


まず原発事故に対する隠蔽体質。

これは数年前の新潟県中越沖地震の柏崎刈羽原発での事故の時に、東電の嘘・

ごまかしが露呈したのに、未だに全く改められていないことが判明した。

(もちろん、東電は監督官庁の指示を仰ぐ立場であるから

自身の判断で動けず”規制下”にあることは理解しているつもりだ。)


次に現在最大の問題とも言える、「計画停電」を巡る大混乱。

これは常識では考えられないような混乱だ。

判断がコロコロ変わるのは事の性格上ある程度止むを得ない部分もある

と思うが、3/14の夕方の説明はお粗末の極みだった。


東電は夕方「第5グループの計画停電を実施する確率はかなり高い」と

言っていた。

ところが実際に実施されたのは、第5グループの中でも極めて一部の地域

だったのだ。


しかし東電の事前の説明では「第5グループの一部」などという説明は

一切なかった。

これについては広報担当者もミスを認めて、謝っていた。

要するに彼らの想定では当初から「第5グループの一部」だったのだが、

記者会見ではなぜか「一部」の表現が抜けてしまう。

しかもそのことに東電の関係者がだれも気がつかないという嘘のような話。


こんな初歩的なミスを平気でする組織に原発を任せておいていいのか

という気にもなって来る。






























大地震で感じたこと

2011年03月13日 | 感想
私は東京(震度5強)在住だが、地震でこんなに恐怖心を感じたのは

初めての体験だ。

恐怖の理由は、震度の大きさももちろんあるが、何と言っても一番の理由は

揺れる時間の長さである。

また余震がいつまでも続くことの恐怖感も大きい。


今までの私の経験では、余震はせいぜい2~3回で収まったものだ。

それが今回はしばしばやって来る。

度々やって来る余震がいかに恐怖をもたらすかということを、

今回初めて知った。

先行きが判らないということの不安がいかに大きいかということを、

今回嫌と言うほど思い知らされた。

過去の地震被災者の方の気持ちが多少なりとも理解できた気がする。


ところで私が今回の地震で感心させられたことがある。

それはツイッターで、自分の知識なり経験に基づいたアドバイスを寄せる人が

多かったことである。

特に阪神大震災の経験者の助言は参考になり貴重だと思った。

またテレビで報じない情報を広く伝える為に、フォロワー

(その人の投稿を受け取る人)の多い有名人が驚くほど献身的に協力して

くれていたのも印象的だった。

さらに原子力の専門家の方(@hayano 早野龍五・東京大学大学院教授)が、

孤軍奮闘して分かりやすく解説してくれていることも非常にありがたかった。


もちろん中には悪質なガセネタを流して喜んでいるような歪んだ人間も

いたが、今回の経験で多くの人が学んだのではないかと思う。


しかし言うまでもなく、今回の地震で明らかになったツイッターの

圧倒的な速報性と個人の情報発信力の優位性はもはや揺るがないものだと

言えるだろう。


最後に、今更ながら政府・官僚の情報隠蔽体質には怒りに近い感情を抱いた。

確かにパニックを防ぐことが大事なことは分かるのだが、

彼らの極端な情報隠蔽は単に国民の不信感を煽るだけになってしまっている。


菅首相はもう十分すぎるほどに、その無能振りを披瀝してしまった。

菅首相及び原子力保安院の会見は中身がほとんどないので、”節電”の為にも

不要ではないか。













蓮舫の正体見たり、ポピュリスト

2011年03月10日 | 政治
蓮舫行政刷新担当相(障害者施策担当)が先頃行なわれた東京マラソンの

優勝者の賞金額について、一般部門(800万円)と障害者部門

(車椅子部門:20万円)で「あまりにも差がある」と苦言を呈し

「障害を理由に差別されることがスポーツにおいても通常生活においても

あってはならない」と述べたそうだ。(時事通信

私がこのニュースを知ったのは昨日の午後だったが、この件に関する世間での

反応を知ろうと思いネットで調べてみたが、世間では別に話題になっていない

ようだった。


しかし私には大いに違和感が残った。

これはどう見ても障害者差別ではないだろう。

そもそも出場部門が違うのだし、参加者の人数も一般部門(約35000人)と

車椅子部門(25人)では段違いである。(読売新聞

私は東京マラソンがどういう制度で運営されているのか知らないが、

当然賞金に回せる金額(参加料から充当していると思われる)も

比較にならないはずだ。


蓮舫大臣は障害者施策担当を兼任しているそうだが、それをアピールしたくて

”為にした”発言としか私には思えない。

























性暴力に甘い判決

2011年03月07日 | 社会
ありえないような判決を目にして驚いている。(時事通信

この事件の元記事はこれだ。(時事


実は私は以前から「強姦罪」に対する処罰が甘いことに不満を抱いていた。

それは実感を言えば、「嘘みたいに軽い」ものだと感じていた。


被害を受けた女性は自殺してしまっているのに、いかに被疑者が

当時未成年だったとは言え、懲役3~4年なんてありえないと思う。

恐らく裁判官は、既定(=半ば”規定”)の”判断基準”に従ったものと思う。

私はド素人ながら自分の感覚からすれば、被害者の女性が仮に自殺しなかった

としても、懲役3~4年は軽すぎると思っている。


私は以前から、強姦という行為のもたらす圧倒的・絶対的な意味について

特に被害者の女性に対して無神経すぎると思っていた。

しかし量刑を決める裁判官にしろ、求刑をする検察官にしろ、

しょせん彼らは”ガチガチ頭”のどうしようもない旧世代なのである。


旧世代に任せていいことなど殆どない。

ハイテク、グローバリゼーションなどともてはやされているが

その足元では、とんでもないような時代錯誤と言いたくなるような事件が

起きているのだ。
















中国の不思議な役人:「北京でデモ無し」

2011年03月06日 | 政治
当初「(本日・3/6に予定されていた)デモは北京では無い」と聞いて、

そんなものなのかと思った。

ところがその後、これが極めて眉唾物だったことが分かった。


「中国の警察は、北京などに駐在する外国人記者を呼び出して許可なく

デモの取材をしないよう警告し、外国人記者の取材に圧力をかけ続けています。」

しかも

  「北京市は6日、デモが呼びかけられた時間と同じ時刻の、

現地時間の午後2時に、外国の報道機関を呼んで記者会見を開きました。」

(以上、引用はNHK


これではそもそもデモの取材が出来ないのだから、「デモが行なわれた」

という報道をする人はいないに決まっている。


中国当局の人へ、冗談は休み休みにした方がいい。

こういう子供だましのような手法を使っている点で、中国政府に対する評価は

地に堕ちざるを得ない。

















中国:悪質な食品業者は死刑

2011年03月05日 | 感想
中国で今開かれている全人代(全国人民代表大会:中国の国会)で、

悪質な食品業者は死刑に出来る法改正が行なわれたそうだ。(サーチナ

確かに、毒ギョーザを始めとしてメラミン・ミルクやら何やら、悪質な事件は

多かったし、しかもあまり反省していないようなので、ここまでしないと

モラルは改善しないのかもしれない。


私は知らなかったのだが「革牛乳」なるものもあったらしい。(サーチナ

これは牛乳に「皮革たんぱく粉」(これは「古い皮革製品や動物の体毛を溶かして

粉状にしたもので、メラミン同様、乳製品のたんぱく質含有量を多く見せる

ことができる。」ために用いられるようだ。しかし強毒性の物質が含まれて

おり、体内に吸収されると分解されず蓄積して中毒症状を起こす可能性がある

だけでなく、場合によっては死ぬこともあるらしい。しかもこれは粉なので

何らかの製品の中に入っている可能性は否定できないのではないか。

さらに言えばこの強毒性物質はメラニンよりも検出が難しいようだ)


さらに私が驚いたのはこの記事である(サーチナ

何と偽の”日本製・粉ミルク”を作る為に本物の日本製・粉ミルクの空き缶を

高値(1個10元=約120円)で買い取るという広告がネット掲示板に

出ているというのだ。

メラミン・ミルク問題で、中国では安全な日本製の粉ミルクに人気が

集まっているということは知っていたが、まさかこんな事態とは・・・。

そこに輪を掛けて、昨年の宮崎での牛の口蹄疫問題で日本からの粉ミルクの

輸入一時禁止されたことも大いに影響したようだ。


ところで中国のことはさておき、日本でもウナギを始め、ハチミツその他

様々な食品で偽装表示が多発した。

未だに根絶出来たとはとても言えないだろうと思う。

改善が遅々として進まないということは、不正がそれほど広く蔓延していた

ということなのだろう。






カンニング問題は「監督不行き届き」だ

2011年03月04日 | 社会
大学入試でのカンニング問題はここに来てようやく、今回の事態の推移に

対する批判や違和感を表明する人が増えて来た。

これは当然のことである。

報道の姿勢も、大学側の対応もデタラメだったからだ。


今回何と言っても最悪だったのは、京大の松本総長の対応だった。

私はこの問題は、大学の試験監督態勢の不備=監督不行き届きが最大の原因だと

思っている。

(大学の不正防止態勢が行き届いていれば、少なくとも今回のような

単純なカンニングは防げたはずだ。その場合、彼はカンニング「未遂」に

終ったはずだ。もしそうなっていたら、こんな大騒ぎは起きていなかった

はずだ。もっともこの「犯罪を阻止できなかった側にこそ問題がある」

という意見は詭弁に思われて批判を浴びるだろうし、この事件の第一の起因者が

予備校生だという事実に変わりはない)

先程テレビで片山総務大臣が「大学の監督がズサンだった」と言っていたが

このピンボケ老人もたまにはいいことも言うなと思った。


ところで京大・松本総長は昨日の記者会見で

「監督態勢に不備はなかったのか」と問われて、こう答えたという。

 「試験官の研修は行なっている。監督態勢は万全だった。

それをかいくぐったのであれば、新たな対応を考えて行く」

こんな子供だましのような答弁が世間で本当に通用すると彼は

思っているのか。

「研修」云々は単に大学の不備を糊塗するものでしかない。


こんな責任逃れの為の言い訳は唯々見苦しいだけだ。

なぜ初めから「不正防止対策に甘さがあった」と言えないのか。

しかも警察に被害届けを出したのが結果的には最悪の選択だったようだ。


テレビや新聞が異常と思われる騒ぎ方をした為に、あの容疑者及び家族は

想像を絶するバッシングを浴びた。

(家族をも巻き込む報道取材の暴力的姿勢は決して許せるものではない)

もう彼は社会的制裁は十分すぎるほど受けている。

19歳の少年をここまで痛めつけて、平然としている人たちの神経を

私は疑う。

誤解なきように言っておくが、私はカンニングを悪くないと

言っているのではない。

こんな”微罪”で大騒ぎしている国の幼稚な”病んだ精神”を問題視して

いるのだ。

本質的な問題と瑣末な問題を区別できないのは、幼児並みの頭脳の持ち主

と言わざるを得ない。

























カンニングで逮捕!(幼児化する日本)

2011年03月03日 | テレビ
呆れてものが言えない。


大学入試でネット経由でカンニングしたということで、19歳の予備校生が

「偽計業務妨害」(早い話が、カンニングという不正によって大学に

調査等の余計な手間を掛けたということ)で逮捕された。

私には「ありえない」という感想しかない。

元々自ら管理すべき事項であるカンニングに対する十分な不正防止対策を

怠っていた大学側が、被害者面をして被害届けを出して、

それを受けた警察が逮捕したという驚くべき内実。

(もっとも逮捕そのものには、予備校生が前日から行方不明になっていて、

最悪の場合自殺の懸念もあり家族から捜索願が出されていたこともあり、

保護するという意味合いがあった。さらには逮捕することによって類似犯罪を

予防する狙いがあったという見方がある)

しかし本来カンニングの処理など大学内部ですべきものだろう。

(但し京大の場合、合格発表の日が間近に迫っていて、早急に結論を出す為に

時間の掛かる内部調査ではなく、警察の強制力に頼ったという見方がある)


ところで今回の問題で私が一番不思議に感じたことと言えば、

それはカンニングごとき問題でなぜここまで大騒ぎするのかということ

であった。

それは正直言って未だに分からない。

(リビア問題は膠着化の方向だし、NZ地震も終局したようで

マスメディアは新たな話題を求めていたというのが判り易い解説だが・・・)


一部には、ネットの隆盛により大幅な減益を余儀なくされている

既存のマスメディア(新聞・テレビ)が、ネット批判に利用したという意見

も出ている。


ところで、この事件に関してTBSの夕方のニュース番組「Nスタ」に

出ていた女性弁護士が「これだけ世間に与えた衝撃が大きいだけに・・・」

と言っていたが、単にマスメディアが勝手に大騒ぎしていただけで、

そもそも大騒ぎすること自体の是非を問う視点がないのには少々驚いた。

(これは私の勝手な見方ではあるが、社会に与えた影響を重視する余り、

決して問題の本質を問うことはしない法律家らしい特徴だと思った)


それはさておき先程テレビで京大の学長が、被疑者の予備校生に対して

「反省して更生して頂きたい」と言っていたのを聞いて思わず腹がたった。


京大がしっかりした不正防止対策を講じていれば、

予備校生のカンニングは事前に発覚して未遂に終わったはずであり、

こんな騒動は起こらなかったということへの反省がこの言葉からは

まるで感じられない。


さらに日本テレビに言いたい。

被疑者の祖父にコメントを求めていたが、何の必要があるのか。

家族への強引な取材は、もはや立派な”暴力”であることを認識すべきだ。

(こんなことを言っても無駄なことは分かってはいるが・・・)

予備校関係者への取材も全く同様。

「謝罪」を述べることを求めるシナリオが出来ているのだ。


しかし彼らマスメディアが、今回の事件に関して殆ど(或いは一切)報じない

ことがある。

それは「逮捕する必要はない」という意見であり、

「報道が過剰・異常だ」という指摘である。

要するに報道機関というものは、自身の報道に異議を差し挟むもの・

批判するものに対しては徹底的に排除して、自らの”正当性”を主張する

のである。

テレビでは「ああいう行為は許せない」という受験生の意見しか流さない。

もちろんカンニングを是認する意見は殆どないだろうが、ネットでは

「騒ぎすぎ」という意見がかなりあるのだが、これはテレビ・新聞などの

マスメディアではなぜか殆ど報道されることはない。

これはメディアについて考える場合、極めて重要かつ異常な問題だ。


とは言うものの、この問題を真剣に取り上げる人は極めて少ないのが現状だ。



これは言うまでもなく、多様な意見を紹介すべきジャーナリズムの採るべき

態度ではない。


このジャーナリズムの恐るべき幼児的・独裁的思考については、

我々はもっと注意深くあるべきだ。

今更言うまでもないことではあるが、「世論」などというものは

簡単に”作られる”ものだからだ。


私が今回のブログの副題に「幼児化する日本」と付けた理由は

最近の日本で目に余るほど行なわれている「問題の単純化」や

「多様な意見の排除」等の傾向に対して不満を抱いているからに他ならない。