プロ野球のペナントレースの全日程が終了した。
そこで今年の観客数を検証してみたい。
(データを参照させていただいたのは、「新 プロ野球 観客動員
ランキング 速報」である。
観客数が水増しされた数ではなく、実数発表になったのは2005年からである。
そこで2005年と今年を比べてみたい。
(観客数は千の位を四捨五入、単位は万人。尚2008年は中間点ということで載せただけで別に意味はない)
05年 08年 11年 05年と11年の比較
(小数点第1位を四捨五入)
阪神 313 298 290 -7%
巨人 292 288 272 -7%
中日 228 243 214 -6%
ソフトバンク217 225 229 +6%
日本ハム 137 187 199 +45%
オリックス136 127 140 +3%
ロッテ 133 160 133 増減なし
ヤクルト 131 128 135 +3%
西武 106 141 159 +50%
広島 102 139 158 +55% (*)
楽天 98 115 117 +19%
横浜 94 113 110 +17%
セリーグ 1,160 1,208 1,179 +2%
パリーグ 827 956 978 +18%
全体 1,987 2,164 2,157 +9%
(*)広島は2009年に新球場を開場した効果で、
2005年比+85万人、+83%と観客数が激増している。
これは当然のことながらセリーグのみならず、野球界全体の数字に大きな影響
を及ぼしていると考えられる。
従って本来なら広島という特殊要因を除いた数字で比較すべき
だと思う。
ということで、広島を除外した数字を載せておく。
05年 11年 05年比
セリーグ
(広島以外の5球団) 1,058 1,021 -3%
全体
(広島以外の11球団) 1,885 1,999 +6%
セリーグ6球団の05年比+2%という数字は広島バブルによって
もたらされたものであり、広島以外の5球団の実質はー3%なのである。
ここで注目すべきなのは、パリーグの+18%という数字だろう。
特に西武の+50%、日本ハムの+45%という驚異的な数字は、それぞれ
西武が08年、日本ハムが06年に前年の順位5位からリーグ優勝を果たした
成果の凄さを見せ付けてくれる。
「野球は強くないと客は来ない」というごく当たり前の結論になりそうだが、
必ずしもそうとは言えないのが楽天と横浜の観客数である。
両チームとも成績は良くない。
しかるに楽天が05年比+19%、横浜が+17%なのだ。
楽天は田中将大の入団(初登板の07年には前年比+17万人)が
大きく影響していることは間違いないだろう。
しかし横浜の観客数増加の原因は謎である。
何しろ08年から4年連続最下位のチームなのだ。
しかしこの表を見て私がもっとも驚いたのは、この7年間で観客数が減ったのは、
阪神、巨人、中日の3チームだけだということであった。
だがこの原因については、残念ながらはっきり分らない部分がある。
中日の観客数の低下傾向については、08年秋に起こったリーマンショック
による世界的な景気低迷が地元のトヨタに与えた影響の甚大さを指摘する声
がある。
(トヨタの影響力の大きさについては、地元の方でないとよく分らないところ
はあると思われる。今年行われた節電対策としての土日操業の影響なども
同様)
そもそもここ数年常に優勝争いに絡んできたこの3チームの観客数だけが
この7年間で減少するなどということは、常識では理解できない。
(但し、巨人の今年の観客数が前年比ー25万人というのは、明らかに
大震災の影響による節電対策・地方開催によるものだろう)
一般的にプロ野球は観客が減少傾向にあるとは、よく言われることである。
しかしその内実は、セリーグは若干減りつつあるが、パリーグにはそれは
必ずしも当てはまらないと言っていいだろう。(今年は前年比-1%だが)
日本ハム、ソフトバンク、楽天、等の地域密着型の営業努力は刮目すべき
点だと思われる。
結局当たり前のことだが、客商売は固定客を離さないこと、及び新規顧客の
開拓が重要ということだろう。
そこで今年の観客数を検証してみたい。
(データを参照させていただいたのは、「新 プロ野球 観客動員
ランキング 速報」である。
観客数が水増しされた数ではなく、実数発表になったのは2005年からである。
そこで2005年と今年を比べてみたい。
(観客数は千の位を四捨五入、単位は万人。尚2008年は中間点ということで載せただけで別に意味はない)
05年 08年 11年 05年と11年の比較
(小数点第1位を四捨五入)
阪神 313 298 290 -7%
巨人 292 288 272 -7%
中日 228 243 214 -6%
ソフトバンク217 225 229 +6%
日本ハム 137 187 199 +45%
オリックス136 127 140 +3%
ロッテ 133 160 133 増減なし
ヤクルト 131 128 135 +3%
西武 106 141 159 +50%
広島 102 139 158 +55% (*)
楽天 98 115 117 +19%
横浜 94 113 110 +17%
セリーグ 1,160 1,208 1,179 +2%
パリーグ 827 956 978 +18%
全体 1,987 2,164 2,157 +9%
(*)広島は2009年に新球場を開場した効果で、
2005年比+85万人、+83%と観客数が激増している。
これは当然のことながらセリーグのみならず、野球界全体の数字に大きな影響
を及ぼしていると考えられる。
従って本来なら広島という特殊要因を除いた数字で比較すべき
だと思う。
ということで、広島を除外した数字を載せておく。
05年 11年 05年比
セリーグ
(広島以外の5球団) 1,058 1,021 -3%
全体
(広島以外の11球団) 1,885 1,999 +6%
セリーグ6球団の05年比+2%という数字は広島バブルによって
もたらされたものであり、広島以外の5球団の実質はー3%なのである。
ここで注目すべきなのは、パリーグの+18%という数字だろう。
特に西武の+50%、日本ハムの+45%という驚異的な数字は、それぞれ
西武が08年、日本ハムが06年に前年の順位5位からリーグ優勝を果たした
成果の凄さを見せ付けてくれる。
「野球は強くないと客は来ない」というごく当たり前の結論になりそうだが、
必ずしもそうとは言えないのが楽天と横浜の観客数である。
両チームとも成績は良くない。
しかるに楽天が05年比+19%、横浜が+17%なのだ。
楽天は田中将大の入団(初登板の07年には前年比+17万人)が
大きく影響していることは間違いないだろう。
しかし横浜の観客数増加の原因は謎である。
何しろ08年から4年連続最下位のチームなのだ。
しかしこの表を見て私がもっとも驚いたのは、この7年間で観客数が減ったのは、
阪神、巨人、中日の3チームだけだということであった。
だがこの原因については、残念ながらはっきり分らない部分がある。
中日の観客数の低下傾向については、08年秋に起こったリーマンショック
による世界的な景気低迷が地元のトヨタに与えた影響の甚大さを指摘する声
がある。
(トヨタの影響力の大きさについては、地元の方でないとよく分らないところ
はあると思われる。今年行われた節電対策としての土日操業の影響なども
同様)
そもそもここ数年常に優勝争いに絡んできたこの3チームの観客数だけが
この7年間で減少するなどということは、常識では理解できない。
(但し、巨人の今年の観客数が前年比ー25万人というのは、明らかに
大震災の影響による節電対策・地方開催によるものだろう)
一般的にプロ野球は観客が減少傾向にあるとは、よく言われることである。
しかしその内実は、セリーグは若干減りつつあるが、パリーグにはそれは
必ずしも当てはまらないと言っていいだろう。(今年は前年比-1%だが)
日本ハム、ソフトバンク、楽天、等の地域密着型の営業努力は刮目すべき
点だと思われる。
結局当たり前のことだが、客商売は固定客を離さないこと、及び新規顧客の
開拓が重要ということだろう。