酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

ブログ更新終了のお知らせ

2012年02月04日 | その他
誠に突然ではありますが、都合により本日を持ちまして当ブログの更新を終了

させていただきます。

これまで当ブログを読んで下さった方には、感謝申し上げますと同時に、

突然の終了をお詫びいたします。


尚、当ブログは閉鎖せずにこのままの形で放置しますので、

もし過去記事をお読みになりたい方は、どうぞ御覧下さい。



皆様どうもありがとうございました。

熱帯魚の話③(ピラニアなど)

2012年02月03日 | その他
今回は今までに飼った魚の中で、印象に残っているものについて書いて見たい。


まずピラニア。

私が飼ったのはピラニア・ナッテリーという種類。

なんともいえない風情が感じられるのは、なぜなのだろうか。

恐らくそれは、人をも襲うという凶暴さを秘めていながら、

水槽の中では拍子抜けするほど臆病な一面もあり、殆ど動かないという点にある

ように思う。


しかしその鋭い歯で、水槽内のヒーターのコード類を喰いちぎられて

火事になっては困るので、その点には気を配った。

また、水槽の掃除及び水換えの時も、指をかじられては困るので、

神経を使った。

肉食魚なので餌は「クリル」というオキアミを凍結乾燥したものを与えていた。

時々は生餌がいいだろうと思い、「ヒメダカ」(メダカの一種)という

肉食魚用の餌として飼育されたものを熱帯魚店で買って来て与えた。

ピラニアは普段はじっとしていて殆ど動かないが、何かの拍子に

突然暴れだしたりもする。

それだけ神経質なのだろう。

ちょうど普段大人しい馬が、何かの物音に驚いて暴れだすのと似ている。



次はノーザンバラムンディ

知名度は低いがアロワナの仲間である。

これも独特の風格を備えている魚である。

買って来た当初は10cmくらいの稚魚だったが、あっという間に30cm

くらいにまで成長した。

私が飼っていた水槽は60cm型(60x30cm)だったので、

少し窮屈そうに泳いでいて気の毒だった。

これも肉食魚なので餌はピラニアとほぼ同じ。

たまに台所で殺したゴキブリを与えたりもした。


最後はオスカー

オスカーは何と言ってもその旺盛な食欲に驚かされる。

従って、あっという間に大きくなる。

個体によって体の模様がかなり異なり、美しいものは結構高価である。

但し、稚魚は安価で売られている。

だが、稚魚で買う段階で、成長してからの模様を想像しないといけないという

問題がある。


(ここまで3回にわたって書いて来た熱帯魚の話はこれにて終了)











リスク・ゼロを求める不思議な議論

2012年01月31日 | 原発事故
昨日のテレビ報道で神奈川県の瓦礫処理問題に関する住民説明会の様子を

流していた。

その中で、質問に立った中年の女性がこういう意味のことを言っていた。

 「科学者は数年後に見解を撤回・変更することがある。それに対して

黒岩県知事は責任が取れるのか」


私は少々驚き、呆れもした。

現時点で数年後のことが分る人などいるはずがない。

数年後に科学の知見が変わることがあったにしても、そのことに対して

責任など取れるわけがないではないか。


ところで、今日になって昨日の住民説明会の内容を少し調べてみた。

ある住民がこういうことを言っている。

「水俣病も薬害エイズも、当時分からなかったものを進めた結果、

ああいうことになった。今また、知事がそういうリスクのあることを進めよう

としている」


これに対して黒岩知事は、

「今分っているものに基づいて実行して行くしかない」

と、至極当然の答えを述べている。


私はこのやり取りを知って暗然とさせられた。

どうやら反対派住民の人たちは、リスクが少しでもあることは一切したくない

と考えているように思われる。

(排除できるリスクは極力排除したいという気持ちそのものは、

分らないでもないが・・・)

だから少しでも放射線を含んだ物には極端な拒絶反応を示す。


でも私は思うのだが、世の中にリスク・ゼロのものなど果たして

あるのだろうか。

今はゼロに見えても、それこそ数年後にはどうなっているか分ったものでは

ない。


私には彼らの姿勢が、潔癖症の人が菌類等の“汚れ”を極端に毛嫌いする姿

に重なって見えて仕方がない。









大阪国際女子マラソン・テレビに一言

2012年01月30日 | 陸上
昨日の大阪国際女子マラソンを、テレビで見ていて感じたことを書いてみたい。


まず始めに感じたことは、解説者が多すぎることだ。

高橋尚子(スタジオ・ブース)、増田明美(1号車)、有森裕子(2号車)、

山口衛里(バイク・リポート)。

こんなにいるから、1号車に乗っている増田明美さん以外は、出番が極端に

少なくなってしまった。


また解説者が話している時に、リポーターのアナウンサーが平気で割り込んで

来て、結局解説者が話を中止せざるを得なかったこともあった。


ところで私が昨日、もっとも腹立たしかったことがある。

それは終始先頭を走っていて、選手名のテロップにも出ていた小倉久美選手

(四国電力)のことについてである。

彼女は一般参加の選手であり、ずっと先頭にいるのが不思議な感じがしたが、

15km付近で他の2人のペースメーカー(以下P・Mと表記)とほぼ同時

に、突然横に逸れたのだ。

あれっと思ったが、実況アナウンサーはP・Mが離れたことは言ったが、

小倉選手のことには全く触れない。

見ていたこちらには、当然ながら何のことやら分からない。

P・Mは識別のためにブルーのゼッケンを着けていた。

しかし小倉選手は、一般参加のゼッケンを着けていた。

棄権するにしては、離れ方に勢いがあった。

一体何なのか?


答えらしきものは、今日になって知ることができた。

実は昨日の当ブログにコメントを寄せて下さった方があり、

その方によると、「(小倉選手は)元々P・Mで参戦予定だったが、

清水裕子に差し替えられたらしい」とのことらしい。

そう言えば、清水選手は陸連からの依頼で急遽P・Mになったという記事は

どこかに出ていた。

そうすると、元々P・Mの予定だった小倉選手は、それなりの練習しか

して来なかった可能性があるから、予定通りの離脱なのかもしれない。

それにしても、実況アナが何も触れなかったのはなぜか。

いかにも不自然ではないだろうか。


これは私の邪推にすぎないが、テレビ局は全て承知の上で、何もなかった

ような振りをしていたのではないか。

番組を盛り上げるためには、小倉選手も一般選手として扱えば、

にぎやかでいいという判断をしたのかもしれない。


さて話題を変える。


今日になってネットでは、P・Mについて不要論がいくつか出ていた。

実は私も以前から不要だと思っていた。

まず一番の理由は、五輪でも世界大会でもP・Mは認められていない

ことである。

P・Mに引っ張られて、好記録を出すのはいいが、大事な本番ではP・Mなし

で走らなければいけない。

それに新記録といっても、「P・Mあり」と「なし」では若干意味合いが

変わって来るようにも思う。

この種の不透明なものは排除すべきだというのが私の考えだ。



























大阪国際女子マラソン・雑感

2012年01月29日 | 陸上
予想外の結果となった。

重友梨佐(天満屋)が2時間23分23秒で優勝。

福士加代子(ワコール)は26km付近から遅れ始めて、

2時間37分35秒で9位。


今更こんなことを言っても信用されないだろうが、

前半の重友の上半身がブレない走りを見ていて、ひょっとすると優勝も

あるかなという感じを抱いた。



道中の簡単な感想を述べてみる。

<10km付近>

福士が沿道の人に向かって、笑顔で手を振っていて驚いた。

<15km付近>

坂本直子(天満屋)が遅れ出す。

4人いたペースメーカーのうち2人が離れる。

(この辺まで先頭を走っていた小倉久美(一般参加・四国電力)も同様に離脱

する。彼女はペースメーカーのつもりで走っていたということなのか)

<22km付近>

最後に1人残ったペースメーカーの清水裕子(積水化学)が離れた。

(ハーフの通過タイムは1時間10分58秒。これは清水の自己ベスト

1時間12分22秒を上回るペースであり、清水はハイペースで選手を

引っ張ったことになる。今日の重友の好タイムは清水のおかげとも言える)

<26km付近>

福士が少し遅れ始める。口も開いて来た。

解説の増田明美は「口は開いて来たけど、走りのリズムは変わっていない」と

コメント。


一方、バイク・リポートを務めていた山口衛里(天満屋・陸上部元コーチ)は、

「腰の位置が少し落ちて来た」と指摘、「脚に来ているかなぁ」とコメント。

福士は少しストライドが狭くなって来たように感じた。

重友はフォームも表情も終始変わらず。

<38km付近>

重友、少し苦しそうな表情を見せ始める。

上体もややブレて来た。

<ゴール>

重友 2時間23分23秒で優勝。

このタイムは日本歴代9位の好記録。

日本選手が2時間24分を切ったのは、およそ3年ぶりのことらしい。

彼女はまだ24歳。

ここ1年程は、駅伝で好走していた印象が強くある。


まぁ、このタイムならロンドン五輪はほぼ内定かな。

ところで問題なのは赤羽有紀子の動向である。

これで果たしてどうするのか。

3月11日の名古屋ウィメンズマラソンに出場するのかどうか。

結構微妙なところがあるような気がする。


一方、福士はどうするのか。

もうマラソンは断念して1万mに復帰するのか、

それとも4年後のリオデジャネイロ五輪へ向けて再挑戦するのか。

いずれにしても辛い選択を強いられるのだろう。

レース前に「4年前の失敗した自分が嫌だからやり直す」と言っていた彼女。

モチベーションをどう維持するかが課題と思われる。



(1/29 午後7時過ぎに追記:大阪陸協からスプリットタイムが発表された。

興味深いデータが出ていたので追記する)


各選手のスプリットタイム(5kmごとのタイム)を比較すると、

最高タイムと最低タイムの差は、以下の通り。


着順 選手名     最高タイム   最低タイム      タイム差
        
1位  重友    16分43秒    17分40秒        57秒

2位 ガメラシュミルコ 17分00秒    17分22秒        22秒

3位  野尻    16分43秒    17分48秒      1分05秒   


9位  福士    16分42秒    24分04秒      7分22秒


見ての通りだが、中段から追い上げて2位に入ったガメラシュミルコは、

ペースをほぼ均一に刻んで最大差22秒なのに対して、

後半大バテした福士は最大差7分22秒である。


かねてから私はスプリットタイムを見るたびに、一流選手には大きなブレが

少ないことに驚かされて来たものだが、今日改めてそれを思い知らされた。

























熱帯魚の話②(水温管理)

2012年01月26日 | その他
毎日寒い日が続いている。

そこでふと思い出したことがある。

10数年前に熱帯魚を飼っていた当時のことである。

熱帯魚は魚種によって若干異なるが、

水温は一般的には25℃前後が適温だったと思う。

そこで冬場はヒーターを水槽の中に入れて加温する必要がある。

ヒーターにはサーモスタット(温度調節器)が内蔵されているので、

24時間入れっぱなしだ。

もちろん、温度はダイヤルで設定できる。

そして、病気の時は水温を少し高めにするといいと聞いていたので、

結構高めにしていた時もある。

どうやら、水温が低めだと病気になりやすいようだった。


ところで最近は聞かないが、その当時はヒーターが原因の火事が時々あった

ものだ。

何らかの理由でむき出しになってしまったヒーターが、空焚き状態になって

火災に至るわけである。

従って昨年の大震災では、あれだけの揺れが起きたのだから、水槽が倒れて

ヒーターがむき出しになって火災が起きたケースもあったと思われるが、

そういう話は聞かない。

もっとも、水槽どころではなかったということなのだろうが・・・。

(東京でも、本棚が倒れた家はあったと聞いている。私の部屋でも本棚こそ

倒れなかったが、中の本はどっと飛び出して来て、散乱した)


今調べてみたら、最近のヒーターは空焚き防止機能がついているようだ。

まぁ当然と言えば当然だ。


ところで熱帯魚飼育において、水温の管理が大変なのは実は夏なのだ。

真夏には水温は30℃位は簡単に超えてしまう。

これを下げるのが結構大変なのだ。

水槽用のクーラーも市販されていたが、これが結構高かった記憶がある。

何しろ小さいながらも水槽をいくつか持っていたので、これは無理。

そこで止むなく、私は水槽用のミニ扇風機を買ってそれを水面に向けて

取り付けて気化熱で下げることにしたのだった。

そして時々氷を入れたりもした。

それでどの程度の温度に下げられたかは、全く憶えていないのだが、

水温が高くなりすぎて魚が死んだことは一度もなかった。



(今日はここまで。熱帯魚関係の話はまた気が向いた時に書きたい)

















好漢・ダルビッシュの思っていたこと

2012年01月25日 | 野球
昨日札幌ドームで行われたダルビッシュの記者会見は、私も見たいと思って

いたので、テレビ中継の情報を昼頃からネットで探していた。

そうしたら、NHKでも生中継するという情報があったので、録画の用意をして

楽しみにしていた。

ところが時間になっても、どのテレビ局でも中継していない。

なんのことはない、地元の北海道以外では放送されていないようだ。

しかし北海道では、民放1局とNHK・Eテレを除く5つのテレビ局が

放送していたという。

すさまじい地元人気である。

しかも(入場無料とは言え)来場者は1万811人、報道陣が220人だそうだ。

観客席を見ると、女性が非常に多い。

ざっと7割近くは女性が占めているのではないだろうか。

(しかも中年の方が多く見られる。平日昼間だからそうなのかもしれなが、

元々日本ハムの観客の55%は女性だという)


さて本題である。

ダルビッシュは大リーグ移籍の動機について、

「野球選手として勝負がしたいし、相手も『絶対に打ってやる』
と向かってくることで勝負が成立すると思うが、そうじゃなくなっていて、モチベーションを保つのが難しくなった」

と語っている。

この件に関しては、野球担当の元記者も、

「ダルビッシュの言っていることはよくわかる。ここ数年はダルビッシュが先発する試合に負けても相手が悔しがらなくなっていた。
『ダルビッシュだから仕方がない』相手ベンチ裏では選手もコーチもみんな言っていた。
試合前から『ダルだからきょうは打てない』というのも珍しくなかった」

とツイッター(@yakyunohanashi ) で書いている。

これはいささか驚きの話だった。

我々ファンが、今日は相手投手がダルビッシュだから勝てないと思うのは、

いつものことだが、まさか対戦相手の選手までもがそう思っていたとは。

これではいくらなんでも、敢闘精神に欠けるのではないか、と言ってみた

ところで、虚しく響くばかりだ。

彼が、より投げ甲斐のある相手を求めて大リーグに挑戦するというのなら、

我々はひたすら応援するのみである。

その意味では、今年ダルビッシュの登板する試合は、大いに楽しみである。


さらに彼はもう一つの動機として、

「大リーグでの日本人選手の評価が低くなってしまって、
日本の野球が下に見られるのが嫌だったこと」

を挙げている。

これも「その意気や良し」である。


私は1年以上前から、彼のツイート(@faridyu)を読んで来たので、

彼が驚くほどストイックに体を鍛錬して来たことを知っている。

また、彼の栄養摂取に掛ける熱意にも驚くことが度々あった。


ところで今年も彼は、昨年までと同様に、試合終了後にツイッターでファンに

その内容を報告してくれるのだろうか。

怪我のないことだけを祈りたい。

































家庭内食中毒を巡る話

2012年01月24日 | 健康
今日ふとしたことから、ネットを見ていたら「食中毒の20%は家庭内」という

ことを知り、少々驚いた。
こちらのサイト)


(1/25 注記:上記のデータは不適当な部分があります。詳細は、末尾の
訂正を御覧ください)



実はこれには秘密があるようだ。

「家庭内食中毒は通常公表しない」

これは昨年12月に発生した沖縄での家庭内食中毒(生卵を食べた児童が死亡)

に関する新聞記事の一部だ。(12/2の琉球新報)

私は自分でも時々卵かけご飯を食べることがあるので、その当時気になって

続報を追ってみた。

ところがこの食中毒では、問題の卵と同時に買い求めた卵からは、

サルモネラ菌は検出されなかったそうで、結局原因の特定はできなかった

と伝えられている。

(この続報は既にリンク切れになっていて、ここでは紹介できない)


言うまでもなく日本では、卵を生食する人は結構いるはずだ。

それなのにこの事故は、私が知る限りでは、テレビや大新聞では

報じられなかったようだ。

改めて注意を喚起する意味でも、報ずるべきだと私は思うのだが・・・。



(1/25 極めて重大な訂正及び補足)


冒頭の「食中毒の20%は家庭内」というデータは、極めて不適当なものでした。

リンク先の元データはこちらの厚生労働省の平成10年の「食中毒統計」でした。
その統計の「7.原因施設別発生状況」の「原因施設判明」を100とした内訳
は「患者数2人以上」のもので、それは19.6%です。

しかし最新の平成22年の統計によると、
家庭での発生率は14.6%となっています。
(原因施設判明を100としたものの内訳。この平成22年の統計には「患者数2人以上」というデータは
ありません。また原因施設が判明したものは全体の85%くらいのようです)

(下記リンク先の「(2)過去の食中毒発生状況」を参照してください)

私がずさんな姿勢で、元データの確認を怠ったために、混乱を招いてしまい、
申し訳ありませんでした。

尚、当初のタイトル「食中毒の20%は家庭で発生」は、事実と相違するため改題しました。

















原発事故を巡る余りに日本的な事態

2012年01月21日 | 原発事故
これはある程度予想できたことなので、今更そんなに腹が立つわけでもない

のだが、原発事故に対する政府の隠蔽体質を改めて知らされた。



  「原発事故、最悪シナリオを封印 菅政権『なかったことに』」

(1/21 東京新聞

要するに、

  「東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする『最悪シナリオ』を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、『なかったこと』として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日分かった。」

  ということだ。

まぁ、先日も、「SPEEDI」(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)

の予測データも、緊急避難地域の住民には一切知らせないのに、

米軍には即刻報告していたという情報が流れたばかりだ。

東京新聞は1/21にも触れている)

しかもその当時、政府首脳も「SPEEDI」の存在自体を知らなかったというから

まさに今更何を言っても始まらないということである。


あまりに日本的と言えば日本的な事態。


思い起こせば、昨年大震災が起こった直後には、

「これで日本は変わらなければいけない」と言われたものだった。

果たして日本は変わったと言えるのか。

答えは火を見るよりも明らかだ。







都道府県対抗女子駅伝(録画を見ての感想)

2012年01月17日 | 陸上
連日、都道府県対抗女子駅伝の話題ばかりで申し訳ないのだが、

昨日録画を見て感じたことがいくつかあるので、それについて書いてみたい。

(早い話が、ブログのネタに困っているだけなのだが)


まず感じたことは、有森裕子さんの解説に感心させられたことだ。

有森さんは、選手のエピソードなどの余計な話は一切せずに、

選手のフォームを見て、その選手の調子を判断する能力は素晴らしいものが

あると感じた。

それも、まだ走り始めたばかりの頃に、その選手の状態を見抜いてしまうのは

凄いとしか言いようがない。

しかも有森さんのその判断は、今回の駅伝では概ね当たっていたように思う。

これは解説の見本だと思った。

(余計なエピソードの紹介に熱心な増田明美さんは、反省すべし。

ファン層の拡大を狙ってしているのかもしれないが、正直言って

少々鬱陶しい)


それに比べて同じく解説の金哲彦さんは、今回は選手間のタイム差を報告する

係にされていたようで、少々気の毒だった。


また今更言っても仕方がないが、駅伝は個々の選手の調子がもろに

チーム全体の成績に波及するという意味で、残酷なスポーツだと感じた。

不調だった選手が泣き崩れるのも、無理はない。

個人競技なら自分だけの話で済むが、団体競技ではそうは行かない。

しかも、サッカーなどの団体競技とは異なり、各区間では個人で走っている

のである。

個人の成績の集積が団体の結果になる。

体操の団体成績のようなものと言えるのかもしれない。

いずれにしても、各個人に掛かる重圧は想像を絶するものなのだろう。

それ故にか、駅伝で優勝したチームの喜び方は半端なものではない。

あの歓喜のシーンは実に素晴らしい。


最後に余談を少々。


京都は5区の青木奈波(区間賞)が19秒差の2位に押し上げて、

さてこれから6区・7区で久馬姉妹のコンビで大阪を抜いてトップに立つ

という絶妙なシーンが期待されたのだが、残念ながらそれは夢と消えた。


また、これは以前から気になっていたことなのだが、長距離ランナーは

太腿は鍛錬のせいかそこそこ太いのだが、二の腕が驚くほど細い選手が多い

ように思う。

(昨年の世界陸上マラソン代表になったダイハツの中里麗美選手の二の腕は、

尋常ではない細さである。表現は悪いかもしれないが、「ガリガリ」に近い

レベルである)






















都道府県対抗女子駅伝・雑感(補訂版)

2012年01月16日 | 陸上
やはり駅伝は一筋縄ではいかない複雑なものというのが、

終わってみての正直な感想である。

もちろん予想通りの完勝というレースに終わることもこれまでには結構ある。


しかし予想通りに終わるよりも、どちらかと言えば予想外の結果が出る方が、

私は好きだ。

その意味では、今回私が応援した京都が勝てなかったことも、

ある程度は止む無しと思っている。


京都に関して昨年との比較で敗因を言えば、これは明白である。

昨年のメンバーで今年いなくなった福士、木崎、小島の穴は決定的に大きい。

9人で走る駅伝で、主力が3人も抜けて勝てるわけがない。

だがこれは事前に十分予測できたことであり、今更言っても始まらないことだ。


また言いにくいことをあえて言えば、「中学生が弱い」と言われるチームは

岡山などもそうだと思うが、地元の中学生は弱くても“スカウト力”で

他県から優秀な中学生を集めて来るから、立命館宇治高とか興譲館高が強い

のであって、特定の高校が常に圧倒的に強い理由は、その辺に事情が隠されて

いるように私には思える。


さて、総評を。


<1区>

岡山の中村友梨香(天満屋)が始めからついて行けず、後方のまま。

そもそも脚が上がっていない。

結局42位。なんと先頭から1分8秒差。

京都の石橋麻衣(佛教大)は前半飛ばした影響からか、終盤持たずに

先頭から3秒差の5位。


今年は大阪から出場した木崎良子(ダイハツ)は、さすがの貫禄を見せて、

区間賞。

私の地元の静岡の榊原美希(浜北西高)は高校生ながら、途中まで先頭に並ぶ

などよく頑張ったと思う。(結果、木崎から21秒差の17位)


<2区>

注目の兵庫の小林祐梨子(豊田自動織機)が意外にも延びて来ない。

結果は区間21位という惨敗。

小林は昨年秋頃(?)からスランプに陥っていたようだ。

愛知の安藤友香(豊川高)は2番手に着けて追走するも、

表情は殆ど変わらず、昨年末の全国高校女子駅伝を思わせる好調さを窺わせる

走りを見せて区間賞。

安藤を見ていて感じるのは、とにかくフォームも表情もぶれないということだ。

苦しい表情を殆ど見せない、そしてフォームも殆ど崩さない。

この強さは一体何なのだろうと思わざるを得ない。


<3区>

静岡代表ということで、個人的に注目していた選手、

山本菜緒(三ヶ日中3年)は結局13人抜きをしたものの区間5位だったようだ。

彼女は先月行われた、静岡県内の駅伝であの木村友香選手

(静岡県出身・筑紫女学園高)に勝ったことで、ごく一部ではあるものの

話題になった人である。

まぁ、この区間には強豪が多かったからやむを得ないか。

埼玉の中川文華(朝霞三中)が区間賞。


<4区>

滋賀の竹中理沙(立命館大)が20位から7位と13人抜きを達成したようだ。

群馬の絹川愛(ミズノ)も13人抜き。

(但し絹川は昨年暮れにアキレス腱?を故障してしまい、

予定していたアンカー区間から距離の短い4区に変更されたようだ)


<5区>

菅 華都紀(興譲館高)が15人抜きをしたという。(但し区間記録は2位)

区間1位は、愛知を抜いて2位に上がった京都の青木奈波(立命館宇治高)。

この辺の争いは実に熾烈だと思わされる。



<6区>

いよいよ、私が注目している久馬姉妹(京都・綾部高)の登場である。

まず双子の姉の悠だが、何となくピリッとしないので、少々不満を

感じた。

結局、区間4位。


<7区>

妹の萌の出番である。

顔が少々ふっくらした感を受ける。

また、以前と比べてフォームが少し変わったような気がする。

以前のようにあまり“飛び跳ねなくなった”と言えばいいのだろうか。

荒削りというか、ダイナミックだったフォームが、大人しくなったようだ。

しかしながら、久馬姉妹に対して共通して感じたのは、中学生の頃のような

躍動感・キレが失われたことだった。

まさに「あの輝きはどこに行ってしまったのか」という感慨である。

荒削りの部分も消えた代わりに、逞しさも消えたのなら、ファンとしては

寂しい限りだ。

バンビのように跳ね回っていた頃の久馬萌は、明らかに全国のファンを

魅了していたはずだ。

ひょっとすると、もはや復活は望めないのかもしれないが、もう一度

あの、3年前の都道府県対抗女子駅伝でゲスト解説の高橋尚子さんに

「大物感がある」と言わしめた久馬萌の弾けるようなフォームを

見てみたいものだ。

萌は区間3位。


今回の駅伝に関して、私がネットで調べた範囲では、久馬姉妹に対する人気は

かなりのものであった。

(3年前の中学3年の時の、あの衝撃的な二人同時の区間賞は、多くの人の心に

焼き付いているのだと思われる)


<9区>(8区は省略)


京都は首位の大阪とは35秒差の2位である。

このタイム差は結構微妙と言うよりも、正直言ってかなり厳しい差である。

しかし、今朝7時51分に「勝利のメロンパン、劇ウマ」とツイッターに

元気そうに書き込みをしていた西原加純(ヤマダ電機)のことだから、

何とかしてくれるのではないかと一応期待をして見ていた。


ところが西原の調子が芳しくないようだ。

何となく体が重そうに見えるのだ。

しかもあろうことか、先頭からは離されているというではないか。

この時点で私は京都優勝は諦めた。


軽快に走っているように見える千葉の新谷仁美(佐倉アスリート倶楽部)も、

襷を受け取るまでは笑顔を見せていたものの、走り始めてからは一転して

厳しい表情に豹変して見る者を驚かせたものだ。

(これについては、解説の有森さんも実況のアナウンサーも言っていた)

確かに新谷のあの表情は、一瞬ドキッとさせられる類のものではあったが、

逆の意味で言えば、新谷の精神的な逞しさを感じさせられた場面でもあった。

もしかしたら、昨年の世界陸上を経験してからの新谷の精神的な成長には

要注意なのかもしれない。


新谷は区間賞。

熊本の吉本ひかり(佛教大)が12人抜きで区間2位。

西原は区間10位。



結局、優勝した大阪は2区で2位に下がったのみで、あとは全て1位を維持

したのだから、完勝である。

しかし区間賞を取ったのは1区の木崎のみだから、やはり総合力の勝利

ということだろう。


(4区で大阪は区間14位だったが、首位はキープ。

また2区で佐賀の光延友希(京セラ)は17人抜きをしているが、

32位⇒15位なので目立たなかったようだ。

さらに2区では、福井の平井恵(佛教大)と鹿児島の中原海鈴(神村学園高)

が14人抜きをしている。

放送では、順位が下位であっても、こういう急上昇には触れるべきだと思う)


また、1区で42位と大幅に出遅れた岡山が8位まで追い上げたのは、

さすがと言う他ない。



(追記:昨日、またしても未完成のまま投稿してしまったので、

その分は削除し、1/16に追加・訂正した)


都道府県対抗女子駅伝・前夜

2012年01月14日 | 陸上
明日、都道府県対抗女子駅伝が行われる。


この大会で思い出されるのは、何と言っても2009年の京都優勝の時である。

あの双子の久馬姉妹が爆走して、二人揃って区間賞を取った年だ。

当時中学3年生。

久馬姉妹はこの大会で一躍、全国にその名を轟かせたのである。

私もすっかりその魅力の虜になった一人である。

ネットを見ていると、私同様に今だにあの時のことが忘れられない人が

結構いるようだ。


しかし彼女たちももはや高校3年生。

昨年のこの大会では、貧血で調子が悪かったようで、結局二人とも補欠に

回ってしまい、残念な思いをさせられた。

(もっとも、いかに双子とは言え、二人同時に貧血になるものなのか)

従って私が今年の大会にかける思いは殊の外大きかった。


だが昨日の時点では、姉の久馬悠は6区にエントリーされていたものの、

妹の萌は補欠となっていて、私の気を揉ませたものだ。

しかし今日発表されたオーダーリストでは、萌も7区にエントリーされていて

私をほっとさせてくれた。


リストでその他の選手を見てみると、当然といえば当然ではあるが、

アンカーの9区のメンバーがすごい。

新谷仁美(千葉)、西原加純(京都)、小島一恵(奈良)、

杉原加代(島根)、伊藤舞(徳島)、吉本ひかり(熊本)。


しかし他方、五輪代表選考会のマラソン大会を控えてか、この駅伝を回避する

選手もかなり多い。

福士、野口、赤羽、尾崎、中里、渋井、重友。

オリンピック・イヤーならではの微妙なレース選択なのだろう。


さらに1区も目が離せない。

土井(千葉)、榊原(静岡)、池田(滋賀)、石橋(京都)、木崎(大阪)、

中村(岡山)。


また、3区の中学生区間にも注目している。

中川文華(埼玉)、山本菜緒(静岡)、高松望ムセンビ(大阪)


この駅伝は、中学生から社会人まで出るので私の好きな駅伝なのだ。

今から明日が楽しみだ。
















タナゴ釣り

2012年01月12日 | スポーツ
昨日NHK・BSプレミアムの「にっぽん釣りの旅」で、俳優の近藤正臣さんが

茨城県・霞ヶ浦の脇の川幅1mもないような小さな小川(小川というよりは

用水路と言った方が実感に近い)で、タナゴ釣りに挑戦していた。


 そもそも「タナゴ釣り」という言葉自体、ほとんど耳にしないものだ。

私も子供の頃にタナゴを釣ったことはあるが、それはあくまでも本命のフナ

などの”外道”としてであって、タナゴが釣れてもなぜかうれしくはなかった。

それはタナゴがあまりにも身が薄いので、食べるところが殆どなかったから

だろうか。

それは今だによく分からない。(私はこれまで「未だに」という表記を

ずっと使って来たが、「だに」という言葉の意味を考えれば、

「未だに」ではなく「今だに」の方が正しいという指摘を目にして、

考えを改めた)


話を戻す。

タナゴ釣りに使う竿は長さ1m。もちろん和竿。

そして竿は、人差し指と中指の間にはさんで持つという何とも不思議な

持ち方。(そのくらい細い)

餌は小麦粉を練ったグルテンか、卵の黄身に小麦粉を混ぜた「黄身練り」。


ところでタナゴ釣りは、「一寸タナゴ」(約3cm)を釣るのが目的

とされているようだ。(それより大きいものは認められない?)

およそ釣りにおいて、大物が嫌われるのは極めて珍しいはずだ。

この辺りになって来ると、もはや風流の匂いも漂って来る。

風流と言えば、「めだか釣り」というものもあるが、あそこまで行くと、

ただの独り善がりの気がして私にはついていけない。


しかし、タナゴには「タイリクバラタナゴ」という中国原産の美しいタナゴも

いて、私も一時は飼ってみたいと思ったこともあった。

我ながら結構渋いなと思ったのだが、結局断念した。

実は私の住んでいる町には、以前、淡水魚を専門に扱っている店があったのだ。

私は淡水魚を眺めるのも好きで、葛西臨海水族園の淡水魚コーナーも

お気に入りの場所だった。

またあまり知られていないと思うが、井の頭公園内にも淡水魚を展示する

コーナー(「井の頭自然文化園分園の水生物館」)があって、

極めて地味ながら結構いい雰囲気を醸し出していたものだった。

私は動物園にはまるで興味がないのだが、水族館はあると入ってみたくなる

のである。(井の頭公園には動物園もある)


昨日のテレビでやっていた用水路での釣りを見て、強烈なノスタルジー

(郷愁)を私が抱いたのは言うまでもない。

私の子供の頃は、まさにああいう用水路に近い場所で釣りをしていたのだ。
























宮間あやの健闘(バロンドール投票結果)

2012年01月11日 | スポーツ
サッカーの「2011年・FIFA女子年間最優秀選手・バロンドール」を

澤穂希選手が受賞したニュースは大々的に報じられた。

ところが、投票結果(pdfの2p.)
を見てみると驚かされる。


         得票率

 ① 澤穂希  28.51%

 ② マルタ  17.28%

 ③ワンバック 13.26%

 ④ 宮間あや  12.18% 


何と宮間が4位に入っていて、しかも3位のワンバックとは1.08%の僅差

なのだ。

(しかしテレビは、ここまでは伝えない。

但し、今朝の読売新聞は報じていたようだ)

さらに得票の内訳を見ると、興味深い。

この投票は、各国の監督・キャプテン・メディアの三者が行うのだが、

   
        監督      キャプテン    メディア


ワンバック  4.69%    4.41%    4.16%


宮間あや   4.60%   4.24%    3.34%


監督の得票差はわずか0.09%なのに対して、メディアの得票差は0.82%ある。

宮間は監督の評価は高いが、メディアの評価は今ひとつということか。

宮間は得点というよりもアシストが目立つ選手だから、派手さを好むメディア

の評価が高くないのも止むを得ないのか。


しかし世界4位なのだから、堂々たるものではないか。


(尚、この記事はこちらの元記事に触発されて書いたものです)













 

熱帯魚の思い出 ①(グッピー)

2012年01月08日 | その他
今朝テレビを見ていたら、北海道の川でサクラマスが産卵のために川を上る

様子を映していた。

私は元来、川にせよ海にせよ、魚が泳ぐ映像を見るのが好きで、思わず

引き込まれて見たものだ。


そしてなぜか唐突に、以前飼っていた熱帯魚のことを思い出した。

(ブログのネタに困っていたこともあって、我ながらいいことに思いが

到ったと思った)


もう10数年前のことになるが、私は熱帯魚を何年か飼っていた。

水槽も小さいながらも幾つか持っていた。

実は私は子供の頃から、近くの川で釣ったフナやドジョウを飼うのが好き

だったのだ。

水槽のドジョウにイトミミズを与えて、それを食べる様子を眺めているのが

楽しみだった。

(この他にも、捕まえた蝶をクモの巣に投げて、それをクモが糸を絡めて

餌食にする様子を観察することもよくやった。子供の頃、私は地元では

ファーブルと呼ばれていた、というのはもちろんウソ)

その楽しみは上京してからというもの、ずっと封印して来たのだが、

バブル景気が弾ける直前の頃だっただろうか、世に熱帯魚ブームが起こり、

それが私の心に火をつけたのだった。


熱帯魚を飼うのは初めてだったので、とりあえず最初は、初心者向きとされ

グッピーから始めた。

そして見栄えを良くするために入れた水草が、なぜかすぐダメになって

しまって悩まされたことを思い出す。

(光合成の促進のために二酸化炭素を注入してもみたが、原因は結局分らず

じまい。そしてついに水草は諦めた)


グッピーはメダカの仲間ではあるが、卵胎生(らんたいせい)と言って、

卵ではなく稚魚の状態で子供を産む珍しい魚だ。

また頻繁(月に一度?)に子供を産むので、繁殖の楽しみを手軽に味わう

ことが出来て、その点でも初心者向きなのだ。


そしてついに”出産”に立ち会う日がやって来たのだ。

私は水槽の前に椅子を置いて、そこでじっと眺めることにした。

母親の腹から産み落とされた稚魚は、一旦下に落ちるが、そこからすぐに

泳ぎだすのである。

これは実に感動的なシーンであった。

(細かな話になるが、産まれた稚魚は親魚などに食べられないようにするた

めに、間仕切りをつけて隔離する「産卵箱」なるものに入れる)


そして稚魚用の餌として「ブラインシュリンプ」という動物性プランクトンを与えるのである。

これは乾燥させた卵(といってもごく細かな粒というか粉に近いもので、

熱帯魚店で売られている)を水槽内に別置きした孵化器で孵化させて

稚魚に与えるのである。

これは当然ながら生餌なので、非常に食いがいいのだ。



(この熱帯魚の話は、今後も続けるつもりなので、今日はここまで)


(追記:1/11 子供の頃の話を若干書き加えました)