酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

警察の日常的暴力体質

2011年06月29日 | 社会
この記事の見出しには、さすがに笑った。

「大阪、全警察官2万人が誓約書『取り調べ中に暴行しません』」(スポニチ

「府警は再発防止策として29日、所属長を除く全警察官約2万人に

『取り調べ中に関係者に暴行しない』などとする誓約書を提出させると発表し

た。」


これを読んで、驚き呆れない人は尋常ではないだろう。

とにかく大阪府警が余りに正直すぎて、思わず笑ってしまう他ない。

それは「取り調べ中に関係者に暴行しない」ということを誓約書に書いて

提出するという「再発防止策」を採らざるを得ないこと自体が、

関係者への常習的な暴力の存在を証明しているからである。


早い話が、「今までずっと取調べ中に暴行して来たけど、今後はしません」

と言っているわけだから、これはある意味では正直な告白と評価すべき

だと思う。


この種の正直さにはそもそも私は寛大だし、積極的に評価もしている。

隠蔽がいかに最悪なのかは、原発事故を巡る政府・東電の姿勢を見れば

明白だろう。

極言すれば、「風評被害」の根本的原因は政府・東電の隠蔽体質にある

と言ってもいいだろう。








熱中症、 今年の夏は大丈夫?

2011年06月28日 | 原発事故
先週の猛暑の到来で、熱中症で搬送された人が前年同期の5.3倍になったそう

だ。(日経

死者も7人出ている。

先週1週間だけで既に昨年の6月・1ヶ月の人数を上回っている。


こういうデータは気温の変化に極端に左右されるものだから、

一概に今後のことは語れないが、しかしそうは言っても、

これからのこと、特に8月を考えると気が重くなる。

大激論どころか喧嘩まがいの罵り合いが起きるのではないかと心配している。


この3月に関東地区の一部で実施された「計画停電」の時の大混乱を思うと、

やはり憂鬱な気分にならざるを得ない。


原発の全てが停止しても供給には支障がないという説も一部にはあるが、

何しろ肝心要の東京電力があの隠蔽体質の会社だから、

疑心暗鬼にもなって来ざるを得ない。


ところで、先日当ブログで書いた私の大好物のカツオだが、

2日ほど前に四国か九州(記憶不鮮明)で獲れたカツオから微量ながら、

放射性物質が検出されたというニュースを見た。

西日本でも検出されたのかという多少の驚きはあった。


そう言えば直接関係はない話だが、3週間ほど前に地元のスーパーで買った

カツオは千葉産だったが、数日前に買った物は鹿児島産だった。

東京で鹿児島産のカツオというのは、この時期としてはかなり珍しいはずだ。


聞く所によると、東日本産の魚は売れ行きが悪いので、スーパー等の担当者が

西日本の漁業関係者に頻繁に仕入れ交渉をしているらしい。


ところで今日、宮城県気仙沼に震災後初めて水揚げされたカツオは、

なぜか前年の3倍の値が付いたらしい。

















福島千里11秒16!!

2011年06月27日 | 陸上
福島千里が100mで11秒16を出した。(6/26 布勢スプリント)

但し3.4mの追い風の為、公認はされない。

本人は「1000%風のおかげ」と謙遜するが、追い風の下とはいえ

11秒16と言う記録は立派なものだ。

ちなみにスポーツ報知がこの11秒16という数字の意味について、

書いている。

  「今季世界ランクでは23位相当。」

そして世界陸上でも「準決勝に進出できる」、

さらに五輪も含めて「決勝進出は十分可能」としている。


元々この大会の前から調子は良かったようだ。

そしてこのグラウンド(コカ・コーラウエスト・スポーツパーク陸上競技場)

は好記録の出やすい「高速コース」として有名らしい。

現に福島自身が2年前に、1日に2回日本新記録を出しているグラウンドだ。


ところで11秒16を出した2本目の100mでは、ゴール前に

ややスピードを落としたように見えたのが惜しまれる。

(まだ調整期間だから、全力を望むのは無理か。まぁ、ボルトほどの脱力

ではないけど・・・)


でも私には一つ気になったことがあった。

それは1本目と2本目ではユニフォームが違っていたことだ。

これについては近田誉氏がブログで触れていた。

近田氏は、このユニフォームは昨年日本記録を出した時のものではないかと、

推測している。

言ってみれば”ゲンをかついだ”のかもしれない。


しかしつい先頃、ふくらはぎが痙攣して心配された選手とは思えない回復ぶり

に、こちらの気持ちも弾んで来る。

これならそう遠くない将来に、10秒台を期待したくなってくる。







中日・まさかのスクイズ

2011年06月25日 | 野球
まさかのスクイズだった。

荒木のタイムリーで2点を追加して3-1とリードした中日の7回表1アウト3塁の

場面、広島の投手は先発の前田健太(右投げ)から青木(右投げ)に交代、

ここで中日は野本(左打ち)に代えて小池(右打ち)。


変わったピッチャーの初球。

そして小池はバントが上手い。


しかしこの場面でスクイズを予想した人はそうは多くないだろう。

第一、中日のスクイズなんて今年初めて(?)見る気がする。

(6/26 追記:スクイズは2008年4月以来らしい)

これは落合監督の好判断。

久々に感動した好采配だった。


そしてその後2アウト1・2塁の場面で、何とあの”中日最大のお荷物”とも

呼ばれるグスマン(打率1割4分台で一時2軍落ちしていたが、つい最近

1軍に上がって来たばかり。口の悪い中日ファンは「クズマン」と

呼んでいる)の打席を迎える。

広島の投手・青木は前田を引き継いでから、スクイズ、ヒット、四球で

ここで上野に交代。


しかしこれまで中日ファンからさんざん罵声を浴びせらて来たグスマンが

何とここで場外に出る3ラン・ホームランを打つのだから、世の中分らない。

これで中日の7-1.

でもグスマンは笑顔を見せない。

むしろ私はそのことに驚いた。

自らの置かれた状況の厳しさを彼も自覚しているのだろうか。


まぁ何はともあれ今日のところは、めでたしめでたし。

たまにはこういう日もないと、ストレスが溜まるばかりだからね。














菅首相は「脱原発」で逆転ホームランを狙う!?

2011年06月23日 | 政治
政治評論家の田原総一朗氏が、菅首相の策略について鋭い指摘をしていた。(日経BP、要点のみを

端的に知りたい方はこの記事の4P5P

要するに、菅首相が原爆記念日の式典で「核廃絶・脱原発」を打ち出せば、

そのインパクトは相当大きく、それに抵抗することはかなり困難なものに

なって、その後に解散総選挙をすれば民主党の勝利もありえないことではない

と言うのだ。



確かに原爆記念日に「脱原発」をアピールすれば、この効果は絶大だろう。

これにより総選挙で民主党が勝利し、菅首相が続投するというのは

私にとっては、悪夢以外の何物でもないが、しかしこの可能性は決して

捨て切れないような気がする。

最近の菅首相がやたらと上機嫌なのが、何より不気味である。


但し、こうしてその戦略が事前に明らかにされた(?)ことにより、

反対勢力の逆襲も当然あると予想される。

実は田原総一朗氏のこの記事そのものが、そういう”事前警告”的意味合いを

持ったものなのかもしれないという気もする。


何しろ政治の世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう=化け物)の住む世界である。

何があっても不思議ではない。

そこには様々な欲望がひしめいている。

















カツオは大丈夫か?

2011年06月21日 | 原発事故
カツオが旨い季節なのに今年は不安が頭をよぎってしまい、

イマイチその気になれないというジレンマがある。

しかしながら私はカツオには目がないのである。

特に、秋の脂の乗った戻りカツオではなく、この時期のやや身の締まった

カツオは絶品である。

今年は大震災の影響か、テレビ等でも初カツオの話題を聞いていない。


そうは言うものの実は先日、私は近くのスーパーで「千葉産」というカツオ

の刺身を既に買って食べてしまっているのだ。

私がスーパーに出掛けるのは大体夜遅くなので、普段刺身類は殆ど売り切れ

になっていることが多い。

ところが先日カツオが僅かに残っていたのだ。

私はこれを「私に買えと言っているのだ」と勝手に理解して躊躇なく買った。

と言うのは嘘で、実は一瞬少し迷った。

私の頭の中のおんぼろコンピューターで、「千葉産カツオ」の放射線リスク

と食欲とを計量比較したところ、あっさり食欲が勝ったのだ。

何しろ私はカツオには”目がない”のであるから、”盲目的”になるのは

無理からぬところである。


さて問題はここからである。

今日カツオに関するこういうニュースを目にした。(毎日および産経

要するに地元の小名浜港に水揚げすると「福島県産」の扱いになって

買い手が付かなくなるから、止む無く千葉県の銚子港に水揚げした

というのだ。

ここまでは震災以降よく聞く話だが、この記事(毎日、産経とも)の

曖昧な所は、銚子港に水揚げしたカツオの行き先がはっきりしない点だ。

(毎日の記事には「全く売れない」という表記があるが、これは銚子港でも

そうだったのか判然としない)


曖昧な点のある新聞記事はともかくとして、監督官庁の水産庁のデータ

「水産物放射性物質調査結果」を見てみよう。(こちらのpdfの10ページの末尾のNo.670~673のカツオ)

但しこの水産庁の調査結果は「公表日6/21」とあるだけなので、厳密に言うと

新聞記事にある6/19に獲ったカツオとは別物の可能性はあるが、

そこまで神経質になる必要はないと私は思う。

(そんなことを言い出したら、現在行なっているサンプル検査ではなく、

全量検査をしなければいけなくなる)


ところで採取地のデータに「N(北緯)36度、E(東経)144度」とあるので、

その位置を調べてみると凡そ「那珂湊沖300km」であり、

新聞記事による該当のカツオの採取地「那珂湊沖300km」

とほぼ合致する。(Google マップで緯度・経度の数値を入力すると位置が

確認できる)

従って、No.672~673のカツオに注目すればいいのではないだろうか。


那珂湊沖300kmで獲れたカツオのセシウムとヨウ素131の

検査結果は「検出限界未満」である。

また、No.671~672の「福島沖のN37度、E150度」(福島沖約800km?)

で獲れたカツオは、セシウム5~5.5ベクレル/kg, ヨウ素131「検出限界未満」

である。


カツオは回遊魚だからどこを泳いでいるか分らないという人もあるだろうが、

常識的に言ってそんなに沿岸までは来ないと思うが、どうなのだろうか。

また小型魚→中型魚→大型魚という食物連鎖の問題も考えるべきではあるが、

大型魚への影響はむしろ今後注意すべきなのだと思う。


今日私が水産庁のデータを極めて大雑把に見た印象では、

表層を泳ぐ稚魚、淡水魚、海藻、底魚は結構汚染されているという感じが

した。

尚、水産物に関する放射能汚染に関しては、

三重大学・生物資源学部の勝川俊雄・准教授のサイトを参照して下さい。



(6/22追記  文中で緯度・経度の数値を度までしか書いてないのは、

大雑把過ぎると思われるかもしれないが、そもそもカツオのような回遊魚

の場合、採取地を厳密に特定することの意味がないと思われる。

念のために書いて置くと、1度の距離は緯度=111km、経度=91kmらしい)



(6/22 23:00 再度追記   水産庁が22日福島県沖全域でのカツオ漁を

認めたようだ。これまで自粛を求めていた沿岸域でも、規制値を下回った為

という。日経




















川内優輝 熱中症で搬送!!

2011年06月19日 | 陸上
つい先程衝撃的なニュースが入って来て随分驚かされた。

世界陸上の代表選手に選ばれた”市民ランナー”の 川内優輝 が、

今日レース中に熱中症で倒れて搬送されたというのだ。(FNN)


幸い大事には到らなかったようだが、トップクラスの選手が熱中症で倒れる

などという話は、私は聞いたことがない。

(脱水症で不調になるのは見たことがある。2009年の世界陸上のマラソンで

赤羽有紀子は脱水症状で気の毒なほどの結果に終わった)


今日の川内の場合は、気温25度の中での50キロのマラソンというから、

過酷な条件だったとは思う。

しかも彼は元々、ゴール後に医務室に運ばれたことが過去に何度もあるのだ。

今日も残り1キロの地点での転倒だという。

それも何度も転倒して意識を失ったというから、少々怖い状態だ。


素人の私がこんなことを言うのは、場違いなのは承知の上だが、

川内にはイザという時に強い指示を出せるコーチが必要なのでは

ないだろうか。

意識に変調を来たしたら、もはや自分ではどうすることもできない。


川内に関しては先日も当ブログで書いた。


拘束されることを好まない彼の性格は理解できるが、ある程度の妥協も

止むを得ないのではないか。


幸い大したことはないようなので、後は1日も早く回復して8月の世界陸上を

目指してもらいたい。(彼はこの他にも、北海道でのハーフマラソンも

計画していたようだが、本番まで2ヶ月近くなので、果たしてどうするのか)









監督の力量

2011年06月18日 | 野球
私が応援する中日が、またしても不甲斐ない負け方をしたので、

気分が落ち込んだままである。

若い頃には、負けるとその辺を蹴飛ばしたくなったものだが、

さすがに今ではそんな蛮勇は起きない。

余りに打てなくて苛立つことは、去年の秋のあの終盤のペナント争いで

嫌と言うほど味わって来たはずなのに、相も変わらぬこの体たらく。


唯一の救いは、セリーグの他球団も不調な為に中日はセリーグでは2位にいる

ということだ。

交流戦に限れば、中日はセリーグの球団の中では首位確定だ。

中日も決して威張れるような成績ではないのだが、他のセリーグのチームが

酷すぎるということだ。


そういう意味ではパリーグ様々である。


昔、黄金時代の阪急の上田監督が「強いチームが勝つんだ」と言っていたのを

私は未だに覚えている。

その言葉がそれほど鮮烈に響いたのだろう。

今はそれほど圧倒的に強いチームは存在しない。

(交流戦のソフトバンクは相当強かったが、長続きはしないと思う)


こういうまさに戦国時代には、言うまでもなく監督の力量が物を言う

と思う。

そういう意味では、落合監督を擁する中日は少々有利だと思っている。


間違っても、先日の阪神の親会社の株主総会で批判を浴びた真弓監督や、

一見もっともらしいが実は意味不明な言葉を連発する原監督では

難局は乗り越えられないだろう。

(原監督は”不思議な言語の国”にさまようという意味では、長嶋元監督に

似ているところがあるが、これは言うまでもなく、褒め言葉ではない)


昨年秋のあの中日、阪神、巨人のペナント争いの終盤の激しさを

思い出してみればよい。

その時点での選手の力(故障等を勘案したもの)を考えれば、

最も冷静な判断を下したと思われる落合監督が勝利を得たことには、

別段不思議はない。


私はこれまでも、落合監督のサービス精神の欠如に対しては批判して来た。

そしてその気持ちには、残念ながら殆ど変化がない。


ところで話が少々それるが、星野監督が楽天監督に就任するに当たって

述べた言葉に、「強いだけのチームではだめで、ファンに愛されるチーム

でなくてはいけない」という言葉があって、私はこれは物議を醸すかな

と思っていたのだが、なぜか世間では殆ど騒がれなかった。

これは言うまでもなく、星野監督による落合監督批判なのだが、

私はこの星野発言には賛成である。


(念のために言っておくと、一般的には私は星野監督を殆ど評価していない。

彼のやり方である強権的指導法が間違いであることは、北京五輪での選手の

萎縮振りを見れば明らかだろう。私は落合監督の方がはるかに力量がある

と思っている)
































栗原恵の退団

2011年06月17日 | スポーツ
バレーボールの栗原恵が所属していたパイオニアを退団したという。

NHK

正直言って私は、現在バレーボールには殆ど関心がないのだが、栗原恵の退団

にはショックを受けた。

2年間も試合に出られないということの苦しさは、選手本人にしか分らない

ことだろう。

しかも親会社のパイオニアの業績が芳しくない(はずだ)から、尚の事辛い

と思われる。


それと言うのも、2~3年前(?)にNHKの「スポーツ大陸」で栗原恵の特集

を見て、彼女の怪我からの復帰に向けた苦闘を多少なりとも知っていたから

だ。

番組の詳しい内容は覚えていないが、リハビリ中の彼女が

所属チームの寮の寮母(?)にまで愛されていたという映像を見ている

こともあって、私には彼女の誠実な人柄が未だに忘れられない。


ところで今調べてみて驚いたのは、その時の番組タイトルが何と

「笑わないエース・栗原恵」ということだ。

この種の番組は基本的に、スランプに陥っている選手の場合には復活劇を

(期待して)取り上げるものである。

しかし世の中そんなに甘くはない。

辛い現実が待っていることも山ほどある。


かつて「メグ・カナ」と称されて絶大な人気を得ていた栗原恵と

大山加奈の2人は、実際に厳しい現実を味わっている。

大山加奈は昨年引退したが、彼女も怪我に悩まされての引退だった。

でもこんなことを言っても仕方がないのは分っているけど、

二人ともまだ26歳なんだよね。


なんかスポーツ医学というか、そういう分野の遅れを痛感せざるを得ない。

(もちろん医学だけが遅れているわけではなく、スポーツ関係者の知識の

遅れも大いに関係していると思う。これは一昔前の話だが、当時は「ワインは

アルカリ性食品で体にいいから飲んでいる」と言っていたスポーツ選手が

かなりいたはずだ。今ではすっかり忘れ去られている”アルカリ性食品神話”

だが、この神話の浸透力はかなり強烈で、当時はまさに一世を風靡したと

言っても過言ではなかったくらいだ。要するに酸性は悪でアルカリ性は善

という決め付けによる議論なのだが、そもそも食品の酸性・アルカリ性の

区分けの妥当性そのものが当時は曖昧だったような気がする。

それはともかく、スポーツ選手は真剣にスポーツ医学を学ぶべきである。

例えば、ダルビッシュ投手のツイートを見ていると、特にシーズン・オフの時

のトレーニングの激しさには愕然とさせられる。彼はこのオフに

トレーニング+サプリメントで10㌔体重を増やしている。もちろんこれは

筋肉の増強によるものだろう。しかし筋肉は1割も増やせるのか。

ここで私ならずとも、不遜なことを考える人は多いと思う。

すなわち、体重を1割減らすこと。

要するに、体重を1割増やせるなら、

1割減らすことも出来るのではないかということである。

しかし冷静に考えれば、”行きは良い良い、帰りは怖い”ということも

ある。

要するに、増やすことは出来ても、減らせるとは必ずしも限らないという

問題である)


ちょっと話がそれすぎてしまった。


かつての「メグ・カナ」が、共に故障で消えて行くのは寂しい限りである。

(但し、栗原恵は所属チームの退団であり、決して引退ではないことに注意の

必要あり)


しかしそうは言っても、寂しさに変わりはない。


ところで今更ではあるが実を言うと、私は栗原恵にしても大山加奈にしても

彼女たちの絶好調時にはあまりよく見ていなかったのである。

(あまり興味のないスポーツの場合、私にとっては美人アスリートがいるか

どうかが判断の決め手になる)

2人とも美人だから関心はあったが、極論すればそれ以上の興味はなかった。

しかし2人とも性格は実に素晴らしいものを持っている。


最後になったが、同じく美人アスリートであった元バレーボール選手の

宝来麻紀子さん(元JT所属)が引退後目指していたプロゴルファーの目標を

体調不良のために断念したことが伝えられた。(彼女のブログ

何とも辛い決断だったと思うが、これも人生か。

まさに「人生色々」だ。































「市民ランナー」川内優輝への期待

2011年06月16日 | 陸上
今年は8月に韓国のテグで世界陸上(2年に1度)が開催される。

開催地が韓国ということで、時差を気にしないで見られるのは大変ありがた

い。(深夜はやはりしんどい)



世界陸上を以前から独占中継して来たTBSは随分前からPRしていた。

番組のキャスターを務める織田裕二に関しても、これまでそのハイテンション

ぶり(感動の言葉をオーバーに連呼)が何かと話題になったし、実際かなり

鬱陶しかったのだが、前回のベルリン大会では、随分抑制していたので

私は気にならなくなった。

結局織田裕二も大人になったということだと思う。


冒頭から話が世界陸上にずれてしまった。


本稿は「市民ランナー」川内優輝について語ろうとしたものである。


ところで今日一番の驚きは、何と言ってもこれである。

経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル・日本版」が、

「川内優輝、世界陸上代表「市民ランナー」の強さの秘密」と題した記事を

掲載しているのである。


私は「ウォール・ストリート・ジャーナル・日本版」は、毎日見ているわけ

ではないので、スポーツが取り上げられることが珍しいのかどうかは

分らない。

しかし世の中の変化に敏感なWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が

取り上げたということは、その点で興味深いものがある。


それは川内が「市民ランナー」という、国際大会の代表選手としては異例の

存在であることに注目されたからであろう。

レース出場時の交通費・宿泊費・食費等の経費は全て川内の個人持ち

というから、経済的に苦しいだろうことは想像に難くない。

(但し東京マラソンの成績により、世界陸上の代表選手に選ばれたために、

陸連からある程度の資金援助はあったようだ。またコーチの提供の申し入れ

があったそうだが、それは辞退したように私は聞いている)


彼の独立独歩の精神はすばらしいと言う他ない。

こういう破天荒な選手が世界で活躍してくれると、世間に与えるインパクトが

大きい。

私が川内優輝を応援する所以である。


先日見たテレビで、彼が「楽しく走る」ことを重要事項にあげていたのを見て

むしろ私は驚いた。

そうか彼は既成の実業団等のお決まりの指導を嫌っていたのだった。


これから彼は実績を上げて、自らの説の正しさを示さないと行けない。

彼が不調に終われば、世間はそれ見たことかと言うに決まっている。

そういう意味では大変厳しい道が待っている。

しかし、彼が市民の希望の星であることに変わりはない。

彼の活躍を祈るのみである。

























NHKのスポーツ中継も美女中心

2011年06月13日 | スポーツ
昨日の体操・NHK杯の女子の中継を見ていて思わず笑った。

演技の順番に従って選手を映して行くのだが、田中理恵の時になると

なぜか突然顔を極端にアップして映すのである。

オイオイ、公正を旨とするNHKにしてはファンサービスが過ぎるよ。

とは言ってみたものの、正直言うと少し有難かった。


しかしこれはまだ許せる範囲であって、土曜夜のTBSのスポーツニュース

などは、初日(土曜)首位の鶴見虹子のことは一切報じずに、2位の田中理恵

のことのみを伝えていた。


(ふだんはテレビ局に厳しい見方をする私も、なぜかこの件に関しては

大甘である)


さらにNHKは土曜日の陸上・日本選手権では、女子100m決勝の後、

なんと2位の市川華菜にまでインタビューしていた。

国内大会の2位の選手にインタビューするというのは、ちょっと前代未聞

のことではないだろうか。

(さすがに200mではしなかった)


う~ん、しかし包容力の大きい私はそれをも許してしまうのであった。


ところでこういうマスメディアの姿勢には、鶴見もとっくに慣れっこになって

はいるだろうが、若いのに辛い立場だと思う。


彼女の精神力も相当強靭なように見受けた。

鶴見は昨日の試合後のインタビューでこう言っていた。

 「結果は気にせず、思い切ってやった方がいいと思った」

3連覇が掛かっていて、しかも2位の田中理恵の追い上げを受ける状況で、

重圧を感じないわけがない場面だ。

さらに得意の段違い平行棒では落下ミスまでしていた。

しかし鶴見は最終種目の床の演技に向かう時に笑顔を見せていて

私を随分と驚かせた。

(そこには、追い上げる田中が直前の平均台で思ったほど得点が伸びずに、

逆に点差が開いたことによる安心感もあったのかもしれない・・・)


しかし話は逸れるが、日本の女子スポーツは最近急激に強くなった印象を

受けて私も嬉しい。

マラソン、陸上短距離、サッカー、体操・・・。


言うまでもなく、強くて美しいアスリートが増えることは大歓迎だ。



















絹川愛・奇跡の復活

2011年06月12日 | 陸上
女子5千mで絹川愛が奇跡の復活を遂げた。

15.09.96でA標準を突破して優勝だから世界陸上代表内定である。

まさかまさかの結果だった。

北京五輪を前にして突如謎の体調不良に陥って、3年前の日本選手権も

欠場していた。

これまでもあちこちの大会に出ていたようだが、私の記憶ではその成績は

あまり芳しいものではなかったように思う。

(途中棄権もいくつかあったはずだ)


ところで今日のレースは、早い段階で先頭に立った新谷仁美がずっとレースを

引っ張っていた。

そして離れた2番手に絹川が付けていた。

さらに離れた3番手に小林祐梨子その他。

絹川は終盤にかけて徐々に追い上げて来て、残り1000m位の地点で、

一気に新谷を追い抜き、どんどん差を広げて行く。

新谷には、もはや追い上げる力は残っていない。

なにしろ脚色(勢い)が違いすぎる。


絹川は最後まで軽快に走り抜ける。

15分09秒96 

A標準突破だ。 

ゴール後に掲げた絹川の二の腕のか細いこと。

(おとといの1万mの中里麗美同様今にも折れそうな細さ)


ゴール後まもなく、新谷が泣いていたように見えた。

新谷も当然、世界陸上出場を目指していたはずだから、

その悔しさは分る。

ましてや、一時は陸上から離れた彼女が苦難を乗り越えて

ここまで復活して来た挙句のレースだから、彼女の心情は察するに余りある。

(当ブログの過去記事 これこれ

しかも彼女は先頃、これまで所属していた豊田自動織機を諸般の事情で

離れている。(現在は「千葉陸協」所属という形を取っているが、彼女クラス

ならスポンサー企業が付かないはずはないが、監督の問題があるのだろう)


この移籍を彼女は冗談で「ニートになった」と語ったらしい。

(これは私の勝手な想像に過ぎないが、陸上長距離界では駅伝への注力を

望むスポンサー企業と、必ずしもそうではない監督との方針の違いが

しばしば見られるようだ)


しかし敢えてきついことを言わせてもらうが、私は人前では泣かない方がいい

と思う。

それは精神面での脆さ(感情をコントロールできないという弱点)を

露呈してしまうからだ。


私は、新谷はこれまで順風満帆に来た分だけ、逆境に弱い所があったように

思っている。

従ってその部分も筋肉同様に鍛えるしかないと思う。

「鍛えれば強くなる」ということはアスリートが良く知るところだろう。


ところで小林祐梨子の絶不調はどういうことなのだろう。

かつてあれだけ強かった小林は一体どうしてしまったのか。

彼女の現状は完全に”凡人”である。

私の情報収集力不足なのかもしれないが、彼女の状態に関する情報はなぜか

殆ど入って来ない。

(まさか中日の落合監督のように、故障に関する情報は一切出さないという

ようなことはないだろうな)


ところで注目の女子200m決勝。

結果は福島の完勝。

注目の市川も少し追い上げたが、万事休す。

福島のスタートダッシュは凄まじく、直線に入る時には既にかなりのリードを

していた。


福島千里、市川華菜ともにお疲れ様と言いたい。

彼女たちは、本当によくやってくれた。

今年の陸上日本選手権を盛り上げてくれたのは、間違いなく彼女たち2人

だ。

そして彼女たちの今後の活躍は、私たちの希望を確実により高いところに

もたらす働きをする。


最後に一言。

走り幅跳の井村久美子(旧姓:池田)。

私は彼女がかつて所属していたスズキの地元(浜松)の出身という関係から、

彼女をここ3年ほど応援していた。

しかし残念ながら彼女は不調のようで北京でも、不本意な成績に終わった。

そうは言うものの、やはり気にはなる。


今日久しぶりに彼女の顔をテレビで見て、何とも言えない”懐かしさ”を

感じた。

表情にもあまり変わりがなく、ひたすら懐かしさを味わわせてもらった。


そう、あの「イケクミ」なのだ。

相変わらず綺麗で何よりだった。

ほんの短い時間なのに、なぜか”一時代”が過ぎたような錯覚に陥るのは

なぜだろうか。











































陸上女子100m決勝

2011年06月11日 | 陸上
陸上女子100m決勝は福島千里の貫禄勝ちだった。

期待された市川華菜も、まだまだ力不足の感は否めなかった。

高校1年の新星・土井杏南は決勝に進出しただけでも立派だと思う。



ところで決勝で4位以内(土井と高橋萌木子は同着4位)に入った選手の

予選からのタイムを見て気付いたことがある。


(左から順に、  予選 → 準決勝 → 決勝)

福島千里   11.50→11.43→11.39

市川華菜   11.55→11.73→11.61

岡部奈緒   11.72→11.80→11.74

土井杏南   11.75→11.81→11.82

高橋萌木子  11.81→11.93→11.82


福島が予選→準決勝→決勝とタイムを上げて来ているのに対して、

後の4人は(偶然かもしれないが)予選が最もタイムが良いのだ。



福島のコメント

「(監督からは)爆発的に行け、と言われました。

(自分は)爆発しようと思って走りました。爆発できたんじゃないかと

思います、今の段階では。今季ベストなので、今年のここまで一番大きい大会

で(結果を)出せたのはよかったです。」(スポーツ・ナビ


市川のコメント

「(福島には)スタートからすごい引き離されたんですけど、

ついていくという意思で頑張りました。・・・(福島は)前半も後半も速いの

で、追いつくのはちょっと無理です(笑)。スタートで出られても、(差を)

詰められるくらい後半のスピードをもっと上げていきたいです。」(同上)


ところでテレビで解説者が指摘していたことだが、福島と市川のフォームを

スローモーションで比較すると腿の上げ方に違いがある。

市川のほうが大きく上げているのだが、ピッチ走法の福島と

ストライド走法の市川の違いがよく分って面白かった。


後はあすの200mでどんなレースを見せてくれるか。

明日はもう一つの楽しみの女子5000mもある。









陸上日本選手権・初日

2011年06月10日 | 陸上
初日からなかなか面白いレースを見せてもらった。


まず女子100m予選。

福島千里は順調そうで一安心した。

(ヘアスタイルを少し変えたのかな)

レース後のインタビューで、先日痙攣を起こしたふくらはぎのことを聞かれて、

「気にしないようにしているので、あんまり聞かないで下さい」と言っていた

のには思わず笑った。


また今話題の市川華菜も2位通過で上々の滑り出しと言える。

先日見たテレビで彼女のストライドは2.26mで、福島の2.0mを上回る

と言っていたが、その彼女が陸連の合同合宿で福島が行なっている

ピッチを上げる練習方法を見て、自分の練習にも導入するようにコーチに

進言したらしい。

結局市川は今日の予選で、100m、200mともに福島に次ぐタイムで

通過している。

あと2年もしたら、ひょっとしたら逆転もあるかな。


ところで、今話題と言えばこの人も。

土井杏南(埼玉栄高・1年)が100m準決勝に4位タイのタイムで進出した。

こちらは決勝出場を願うばかりだ。


さて今日一番の御目当ての女子1万m。

木崎良子が欠場したのは気に掛かるが、ダイハツで同僚の中里麗美が

予想以上に健闘してくれた。

吉本ひかりが終始先頭で引っ張る展開にずっと付いて行き、

ラスト200mでは一旦先頭に出たが、最後は杉原加代の狙い澄ましていた

かのようなラストスパートにやられた。

しかし中里はマラソンランナーなのだから、これで十分ではないかと思う。

むしろ順調な成長振りを感じさせられた。


最後に男子1万m。

終盤の展開が女子1万mと似ていたのには笑った。

中でも佐藤悠基の驚異的なラストスパートには度肝を抜かされた。


さて明日は女子100mの準決勝と決勝がある。

福島、市川、土井の”快速3人娘”の活躍に期待したい。








陸上日本選手権・前夜

2011年06月09日 | 陸上
明日から陸上の日本選手権が始まる。

今年は8月に韓国で行なわれる世界陸上の代表選手選考会を兼ねているので、

選手のモチベーションも高まっていると思われるが、

体調不良の選手が結構いるようでその点ではやや寂しい気がする。


現に私が楽しみにしていた明日の女子1万mでも、福士加代子、赤羽有紀子が

欠場という。

(赤羽はマラソンで既に世界陸上出場が決定しているから、元々ここは

エントリーだけだったのかもしれない)

福士は足のイボの手術の術後の回復が思わしくないという。(サンスポ

また、エントリーすらしていない選手の中では、渋井陽子、小島一恵、

西原加純などの動向及び状態が気に掛かるところである。

ところで私のお気に入りの木崎良子は、エントリーはしているが果たして

出て来るのだろうか。

(彼女に関しては、前回のマラソンでの不調を本人が深刻に受け止めている

発言を聞いていたので、尚のこと心配だ)


こうなると私の期待は、吉本ひかりと中里麗美に注がれる他ない。

特に中里は、無名だった横浜国際女子マラソン・2位入賞の時のインタビュー

の受け答えを思い出すと、結構精神面でも強いのかなという印象を

持っている。


周りから受けるさまざまな重圧が負担にならない選手など、いるはずもない。

しかし、それを比較的軽く受け流せるような選手はいるかもしれない。

まさにメンタリティの問題である。


私は以前、バンクーバー五輪のフィギュア・フリーの演技直前の浅田真央の

精神面に不安を覚えたことがある。(当ブログ


精神的にリラックスしている時の方が一般的に良い結果をもたらすとは、

よく言われることである。


そういった意味からも、中里はまさにダークホースの存在ではないのだろう

か。

(もっとも現状では中里は穴人気どころか、対抗になっているようだ)