酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

本田圭祐の懐の深さ

2010年06月30日 | スポーツ
パラグアイ戦のPK負けで、さすがに虚脱状態になってしまった。


当初は「大敗だけは避けて欲しい」と思っていたのだが

試合直前には、「PK戦の可能性もあるかな」に変わっていた。

そしていざ試合が始まってみると、私の中では

「パラグアイは思ったほど強くない」という気持ちが強くなっていた。


そしてその気持ちは、後半36分に中村憲剛が交代出場して

日本チームが攻撃的になってからは

一層強くなって行った。

日本が危ない場面は山ほどあったが、日本もそれなりに攻めてはいた。


しかし延長終了時に岡田監督が見せた残念そうな表情は極めて印象的だった。


今から思えば、それはPKというものの不確実性(何があるか分からない)

に対する、監督の不安の表現だったのかもしれない。


そして日本はPK戦に敗れる。

それは今更どうすることも出来ない事実だ。


しかし本番前から本田圭祐に注目していた私は、彼の言動が気になった。

彼は、W杯前の日本チームの連敗に対する批判に関して

「批判があったからこそ、ここまで来れた。批判してくれた人に感謝したい。」

と言っている。

本当にこれが24歳の人間の発言なのか、と私は信じられない気持ちだった。

そして本田圭祐が涙ぐむ姿にも、私は少なからず衝撃を受けた。

(彼は涙には無縁の人だと、私は勝手に想像していたのだ。)


ところで先程見たテレビで、長友選手は

「大会前の批判(を受けたこと)はチームを変えるチャンスと思っていた」と

言っていた。


長友と言い、本田と言い、若いのに凄いなぁとつくづく思う。


これこそが「岡田イズム」の浸透なのかどうかは

検証してみないと分からないが、選手の間に「チームの一体感」なるものが

共有されていたという発言はよく耳にした。


しかし言うまでもなく日本チームは、想像をはるかに越えた大活躍を

見せてくれた。


今はただ、感謝の念を表すると共に、ゆっくりとお休み下さいと言いたい。







































名古屋場所開催?!暴力団問題は??

2010年06月29日 | スポーツ
ありえないことが起きたようだ。


大相撲の名古屋場所は、各種の些細な処分を行うことによって

どうやら開催にこぎつけるようだ。

また肝心要の暴力団との関係については、私の知る限りはっきりした見解が

示されていないようだ。

要するに、最大の問題点であるはずの暴力団問題はどこかに消えてしまった

ように見えるのだ。

まともな考え方をすれば、これはありえない話だと思う。


開催中止になれば、何の関係もない力士が気の毒だという心情論は

分からないでもない。

また先日、元NHKアナウンサーの杉山氏は「開催を中止することは

暴力団に屈することになる。」などと、常人には理解不能な話をしていた。

(開催中止は、私には暴力団にとって儲ける機会を失うことだと思える

のだが・・・。

まあ、杉山氏は暴力団の影響で中止になることを「屈する」と表現した

のだろうが・・・。)


しかしこの問題を、一部の親方や力士が引き起こした問題と捉える

ことは、私は根本的に間違いだと思う。

事の発端はそうであるにしても、その後の処理は管理・監督者である

日本相撲協会の領域である。


そして相撲協会に、この種の問題を根絶する意思がないことは、

過去の幾多の例から見ても明らかである。


そうであるならば、管理者である相撲協会の責任者の武蔵野理事長自身が

謹慎処分の対象者に上げられている現状を打破するには

力士出身者ではない外部の人材を理事長として(代行ではなく)登用する

ことによって組織を改編するしかないのではないか。


組織に自浄能力がなければ、外科手術を施すより仕方がないのである。

組織全体で痛みを分かち合わなければ、再生など夢物語に終わるだろう。














岡田監督の孤独と決断

2010年06月28日 | スポーツ
日本が決勝トーナメントに進出したことによって、岡田監督へのバッシングは

さすがに聞かれなくなった。

それどころか、一部メディアからは「名将」の言葉さえ目にするようになった。


私は元々サッカーに関しては門外漢であり、彼の評価については中立的である。

というより、何も知らないから評価の下しようがないというのが実情である。


従って、つい1ヶ月ほど前に岡田非難の嵐が吹きすさんでいた時にも

(日本が連敗していて勝てそうな気がしないということ以外には)

非難の理由がよく分からなかったし、その理由をあえて知ろうともしなかった。


しかしいかに門外漢とはいえ、ここに来て日本の戦いぶりが

明らかに変わって来たことは、私といえども見ていれば分かる。


現に外国のメディアの評価もずいぶんと変化したようだ。

そして最近では、岡田監督の戦術が急変したと言われるのを目にすることが

多くなった。

しかもW杯直前のあの時期に変更することのリスクを指摘する声も多かった。



あれだけのバッシングに耐えて、尚且つ大胆な作戦変更を本番直前に決断できる

精神力とは、一体どのようなものなのだろうか。

私は岡田監督自身に興味を抱くに到った。

そしてネットで少し調べてみたら、大変貴重な記事に出会うことができた。


それは昨年12月11日に、岡田監督が早稲田大学で行った講演を

記事にしたものである。(Business Media 誠


これは岡田監督に関心を抱く人にとっては必見の記事だと私は思う。


少々長い記事ではあるが、私の関心のある範囲で極めて大雑把に書くと

  ● 監督業とは周囲の雑音を断ち切って決断する仕事

  ● どん底を経験すると無心になれる(開き直ることができる)

  ● 代表に選ばれなかった選手の家族からは恨まれる

  ● 97年のW杯フランス大会のアジア予選で、本戦出場が危ぶまれた時に、

    岡田監督の自宅には脅迫状や脅迫電話が殺到した為、

    警察が24時間パトカー警備をしていた。

    また、予選最終戦の直前には、監督は奥さんに
 
    「負けたら2年くらいは日本に住めなくなると思うから、

     覚悟していてくれ。」と電話していた。


特に最後の項目は尋常ではない。

今時こんなことがあっていいのか、というほどひどい話である。



ところで、父の日の前日の6/19(オランダ戦当日)に日経新聞に

「南アフリカの父へ」と題した、岡田監督を気遣う「娘より」という文章が

全面広告で掲載されていた。

本当に監督の娘さんが書いたものかどうかは、確認の仕様がないし、

私にはさして興味もない。

また全面広告にも拘らず、肝心の広告主の表示がないというのも不思議な話だ。


しかし真偽の程はともかく、広告としては確かに卓抜なものではあった。



それはともかく、デンマーク戦の後、岡田監督は

「サッカーがチームスポーツだということの証明ができた。」と言っていた。

そして選手からも「チームの一体感」を口にする人は多い。


さらには決勝トーナメント進出くらいでは少しも満足していない本田にも

大いに期待が持てる。

(最後に些細なことではあるが、デンマーク戦後のインタビューで本田が、

日本国内のファンの寝不足に触れていたことに少々驚いた。

あの状況の中で、彼はこんな配慮もできる人間なのか。)




    



















女子プロゴルフを巡る不謹慎な話

2010年06月27日 | スポーツ
私はゴルフはしないので、ゴルフそのものには関心がない。

しかし女子のテレビ中継は”目の保養”にたまに見る。


ところで昨日「全米女子プロ選手権」を見た私は随分と驚いた。


出場している欧米の選手が美人揃いなのだ。

しかもかなりセクシーである。


それに比べると日本や韓国の選手は、失礼ながら劣勢である。



ところで今更弁解するわけではないが、私は上田桃子選手のあの明るさが

好きである。(上田桃子ブログ


アスリートのブログは個人差が極めて大きいが、中には

選手の人となりが感じられて好感を抱くものも少なくない。

またごく稀ではあるが、私達一般人には窺い知れないプロの世界の厳しさを

知ることができるのも貴重なことだと思う。

















キーパーがヘディング!!

2010年06月27日 | スポーツ
W杯決勝トーナメント アメリカ対ガーナ戦をニュースでほんの少し見たのだが

ガーナ2-1の延長後半終了間際に、アメリカのキーパーがガーナゴール前で

ヘディングしているのを見て、驚きもしたが、つい笑ってしまった。


キーパーが攻撃に上がること自体は見たことがあったが、

ヘディングは初めて見た。

まさに全員攻撃である。


これこそリーグ戦とは違う、負ければ終わりのトーナメントの面白さである。


ついでに個人的希望を言わせてもらえば、日本にはあと一つでいいから

勝ってもらいたい。


もっとも警備で大変な渋谷警察署は早く負けろと思っているのだろうが・・・。


日本全国、久々の盛り上がり

2010年06月25日 | スポーツ
今日のテレビのニュース番組は、各局ほぼ同様で

サッカー中心というより、”大特集”といった趣だった。


まあそれも無理もないだろう。

大相撲の賭博問題や参議院選挙の話題ばかりでは、一般庶民は飽きてしまう。


そこへ来て、ワールドカップの日本チームが、誰もが予想だにしない大活躍

を見せたのである。

庶民の心が動くのは当然のことである。


ワールドカップ直前のあの評判の悪さを思えば、まさに天と地の差がある。


しかも今日のデンマーク戦は勝ち方が素晴らしかった。

まるで別のチームを見ているようだった。


なんといっても、得点の仕方がカッコよかったし、守備も頑張った。


日本の市民も、たまにはこういうふうにならないと少々寂しい。













草野仁の面の皮の厚さ

2010年06月24日 | テレビ
今日の日経新聞夕刊・1面下段の「明日への話題」という日替わりコラムに

「キャスター・草野仁」氏の「四半世紀のふしぎ」という文章が出ている。


私に言わせれば、彼の文章は元々、テレビ同様まるで魅力に欠けるものだったが

今日の文章は論外である。


早い話が今日の文章は、彼が出ている「世界ふしぎ発見」という番組が

開始から25年を迎えるということを自慢しているだけの呆れたものである。


私の感覚からすれば、こんなひどい文章をそのまま掲載する日経新聞も

どうかしていると思う。


先日、テレビで彼が本を出すとの告知を見たが、俄かには信じられなかった。

常識的に考えて草野仁の本を、金を出して買う人が一体何人いるのだろうか。


彼には、いい加減に引導を渡すべきではないだろうか。













大相撲問題の報道に潜む危険

2010年06月23日 | スポーツ
大相撲の問題は、今は野球賭博その他(麻雀・花札等)の賭博が話題の中心だが

実はその奥に相撲賭博という根本的大問題が潜んでいることを指摘する声が

ごく一部ではあるが、聞こえ始めて来た。


先日テレビで二宮清純氏が遠慮がちに言っていたが、なぜかそれは

話題にならなかった。


しかしここに来て、結構具体的な指摘が出て来た。

経済評論家の山崎元氏のこの文章は衝撃的である。


これはもちろん断定できるレベルではないが、可能性を考えただけでも

空恐ろしいものがある。


金になるものには何にでも手を出す暴力団が、相撲賭博には手を染めなかった

と考えるのはいかにも無理がある。


そして私は、連日これだけ大騒ぎしているテレビが、なぜか相撲賭博の問題には

一切触れようとしないところに、ある種の不気味さを感じざるを得ない。

(私の知る限り、唯一触れたのは前述の二宮清純氏のみである。

彼は、警察は野球賭博を突破口にして、”本丸”の相撲賭博摘発を狙っている

と言っていた。)


我々一般市民が得られる情報は、テレビや新聞のメディア経由のものが

圧倒的に多い。(ネットの情報の信憑性ですら、対象の知名度に依拠している)

当然のことだが、彼らメディアが沈黙したら、我々に情報は得られない。


私たちは、メディア報道の”恣意性”(報道するかどうかは彼らの自由)

についてもう少し気を付けるべきだろう。





W杯・北朝鮮惨敗報道への異議

2010年06月22日 | テレビ
ワールドカップで北朝鮮がポルトガルに0-7で惨敗した。


北朝鮮は先日のブラジル戦で1-2と健闘していただけに

北朝鮮関係者にはこの結果はショックだったとは思う。


しかし相手との力量差を考えれば、この結果そのものは驚くことではない。

そして一部のマスメディアでは、この惨敗によって、北朝鮮の監督及び選手に

”制裁”が行われる可能性を報じていた。


そのこと自体に、私は特に感想はない。

(もちろん、関係者への制裁などは許せるものではないが・・・。)


だが私は、これを報じる日本のテレビの姿勢には違和感を抱いた。


北朝鮮のテレビ中継で、北朝鮮の劣勢にアナウンサーや解説者が

元気がなくなるのは当然のことであり、これを日本のテレビが

”格好の餌食”にしていたのは、見ていて決して愉快ではなかった。


私も、「政治とスポーツは完全に別物」とまで言う気はないし、

あの「将軍様」を見れば当然、拒絶反応を起こす。


しかしフジテレビで映していた北朝鮮の家庭及び日本の朝鮮学校の生徒(?)

の応援の映像からは、私には侮蔑的色彩が感じられて不愉快だった。


とはいうものの、私はむしろ在日朝鮮人の人々の朝鮮民族に寄せる熱い思いを

感じて、その意味では少々感動的だった。































金子達仁氏の醜悪な言説

2010年06月21日 | スポーツ
ワールドカップでの日本の戦い方について、様々な意見を知ろうとして

ネットであれこれ見ていたら、「日本のW杯史上、最も感動的な敗北」という

いかにも”受け狙い”のタイトルの文章に出くわした。


金子達仁というスポーツライターの書いたその文章は

冒頭で「カメルーン戦の勝利は、日本のW杯史上、最も醜い勝利だった。」

と断じる。


私はいきなり頭にカチンと来た。

しかし冷静に読めば、それはまともに相手にするほどのものではなかった。


内容を読めば分かるように、それは防御重視の戦法を「醜い」と感じ

攻撃重視の戦法を「感動的」と思う金子氏の価値観を披瀝したものだ。


この価値観それ自体には、特段反発する気はない。

レベルの高いチームなら、私もこれでいいと思う。


しかし私が腹が立ったのは、「最も感動的な敗北」「最も醜い勝利」という

彼のレトリック(表現方法)である。


彼の気持ちを詮索すれば、彼は単に、この陳腐で幼稚なレトリックを自慢

したかったのだろう。

文章を読めば分かるように文才に欠ける彼としては、

レトリックだけで何とか「売文」しようとしたことは分かる。


ところでカメルーン戦の終盤(日本の1-0)で、解説の山本昌邦氏が

「ここでは華麗なプレイは要らない。」と力説していたのが印象的だった。

また誰だったかは忘れたが、「日本は泥臭く行け。」という言葉も

記憶に残っている。


同感である。

日本は理想を追求して行って勝てるような高尚なレベルではないと思う。

当面は”泥沼流”で行くしかないのではないだろうか。











復活せよ 久間萌

2010年06月20日 | 陸上
今日、インターハイ(高校総体)の陸上競技・近畿地区予選会が行われた。

その女子3000m決勝の結果


  1位   久馬 悠 (京都・綾部高)  9分18秒38

  2位   久馬 萌 (京都・綾部高)  9分18秒98


今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝あたりから、私は久馬姉妹の不調が

気になっていた。

しかし2月の福岡クロスカントリーでは、まずまずだったように思っていた。


とはいうものの、岡山・興譲館高の菅 華都紀 と赤松 眞弘 の躍進振りが

すごい。

中国地区予選の結果

もっとも、2月の福岡クロスカントリーでは菅 華都紀には先着しているから

距離適性も考慮すべきとは思う。


実際、5000mの静岡県長距離強化記録会(2009年10月)では

久馬姉妹は資生堂の五十嶺 綾や藤永 佳子に先着している。

(資生堂の選手は当時、調整途上だったようだが・・・。)


いずれにしても、今年のインターハイは楽しみだ。




日本・善戦及ばず

2010年06月19日 | スポーツ
今日のワールドカップ・オランダ戦は私の想像をはるかに上回る善戦だった。

私は最悪の場合、完敗もありうると思っていた。


試合開始からずっと、オランダがほとんどボールをキープしていたので

私は暗い気持ちになって見ていた。

しかし前半30分過ぎから日本がキープするようになって

前半を0-0で終えた時点で、オランダはそれほどでもないなと

思ったものだった。


ところが、私のそんな甘い見方をあざ笑うかのように

後半のオランダは大攻勢に出て来た。


そしてついにあえなく失点。

悔しい結果ではあるが、私はよくやったと思う。


特に、松井、大久保、長友、川島の健闘は賞賛に値する。

また岡崎も”何かを持っている”選手だと感じた。


試合後のインタビューで中沢が「これで下を向く必要はない」と言っていたが

当然である。

それどころか、強敵相手にここまで善戦したのだから、

堂々と胸を張ってもらいたい。


私はこの分なら、デンマーク戦はなんとかなると思い始めたのだが・・・。













医療保険CMの”恐怖商法”

2010年06月17日 | 社会
かねてより不愉快に思っていたことなのだが、外資系医療保険のテレビCMには

我慢がならない。


彼らの手口は、いざという時の医療費の高さ(300万円とか)を手玉にとって

自社の保険へと誘導しようとする一種の”恐怖商法”である。


しかし一般的にはまだ余り知られていないが、高額療養費という制度があり

医療費が一定額以上の場合は加入している健康保険から支給され、自己負担は

限定的である。(参考までに、極めて大雑把に言えば月に8万円強。)


しかし医療費の高騰化が問題になっている現在、こういう救済制度があることは

ほとんど知らされていない。(たまに新聞が取り上げることがある程度。

テレビも新聞も、お得意様の広告主の妨害になるようなことは言わない。)


それをいいことに保険会社は市民の恐怖感をあおり稼ぎまくるのだが、

私には監督官庁がこういう商法をなぜ野放しにしているのかが分からない。

(もちろん、それなりの”屁理屈”があるのは想像できるが・・・。)


ところで、私がこの種のことに敏感なのには実は訳がある。


それというのも、私は数年前にクモ膜下出血で緊急手術を受けた際に

この高額療養費制度の恩恵を受けたからである。


私の場合、血管内塞栓術(カテーテル手術)を受け幸い3週間で退院できた

のだが、残念ながら費用に関しては極めて曖昧な記憶しかない。


費用総額は230万円位だったと思うが、自己負担は3割だから70万円弱だが

この制度のおかげで私が払ったのは、20万円弱だったような気がする。

(入院は3週間だが、月を跨いでいた。また食費は自己負担。)















相撲協会は名古屋場所を中止せよ

2010年06月16日 | スポーツ
大関・琴光喜が、それまでの供述を翻して賭博関与を認めたという報道を聞いて

心底驚いたという人は余りいないのではないか、と私は思う。


それくらいのことは、多くの人の”想定内”のことだと思う。

それというのも、最初に疑惑報道があった時点で世間では「さもありなん」

と思ったのではないか。

テレビ・新聞等のマスメディアが、いかにも驚いたような振りの報道をしている

のは、まさに”ぶりっ子”以外の何者でもないだろう。


要するに日本相撲協会という組織は腐敗しきっており、日本の悪しき社会の

典型であるということは、多くの人の共有感覚ではないか。


これほど不祥事を出し続ける組織というのも珍しいはずだ。


結局これは、官僚が天下りを止めないこと、行政が無駄遣いを改めないことに

通底する、既得権益及び慣例は断固として変えようとしないという

旧来の日本的組織に共通の性格そのものではないだろうか。


こういうものは本気で変える気がなければ、決して変えられないのである。

人間というのは、激甚な体験をしないとなかなか変われないものだ。


相撲協会はどう見ても、ずぶずぶの”大甘社会”に見える。


協会が本気を見せるのなら、私は名古屋場所を中止するくらいの姿勢を

見せるべきだと思う。
















岡田監督評価の激変ぶり

2010年06月15日 | スポーツ
つい先日までの「岡田監督バッシング」は一体何だったのだろう

と言いたくなるのは私だけではないだろう。


それほどまでに、昨日のワールドカップのカメルーン戦勝利で状況は激変した。


そもそも門外漢の私には、なぜあれほど岡田監督が批判されるのかが

よく分からなかった。(私には戦術論は全く分からない。)

もちろん、ふがいない成績に苛立つ気持ちは分かるが、岡田監督の采配が

ことさら拙劣だったのだろうか。


話はそれるが、私はかねてから、サッカーの監督の更迭が頻繁なことに

驚いていたものだ。


勝負の世界は結果が全て、というのは無理もないことだとは思うが

一戦一戦の結果に過剰反応していては、少々寂しい。


もっとも、世の「サポーター」なる人々は、その種の過剰反応自体を

楽しみにしている人たちのように見えるから、彼らは論外である。

彼らの一部が昨夜、岡田監督の写真を持って「岡田コール」をしていたのを

見て、さすがに私も少々驚いた。


さて問題はこれからである。


今日の日経新聞夕刊15面に、「元仙台監督」の清水秀彦氏が寄せた文章が

サッカーの戦術が分からない私にとっては興味深かった。


少し長いが引用してみる。


 「松井はいい判断が光った。

  決勝点につながったあのクロス、あえてワンテンポおくことで

  相手にズレができている。

  彼は1人で相手をいなすことができる。

  いなすからパスコースもできる。

  パスをポンポンはたくだけというのが日本にありがちな攻撃スタイル

  なのだが、はたくだけではDFの体勢も相手の守備も崩れない。」

 「松井もいなした次のプレーは普通のものが多かった。

  そこから突破につなげられるといい。

  相手をいなす松井を味方が追い越していくというような、もうひとひねり

  もう一押しが日本にほしい。」


オランダ戦に期待してみよう。