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Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

売り手市場

2018年07月17日 07時31分07秒 | Weblog
「(修習生は)売手市場でも、給料は旧世代より低い提示がほとんど」
 「最近修習生と話をしたんですが、確かに売手市場らしいですが、給料は旧世代より低い提示がほとんどとのことでした。
 昔と同様の条件提示すれば、買い手市場に変わるんじゃないでしょうか?」

 普通の人がこの文章を読むと理解に苦しむはずである。
 趣旨は、おそらく、「似たような待遇(但し、旧世代より低い)の事務所が比較的多くあって、修習生はその中から選択できる。募集する事務所が極めて少ないため選択の自由がなかったひところとは状況が変わっている」というものだろう。
 これは、要するに、新人弁護士の賃金相場が低位安定になったことを示しているのだろう。
 

共同親権

2018年07月16日 08時03分38秒 | Weblog
離婚後も双方に責任を…「共同親権」新制度検討
 「政府が、離婚後に父母のいずれか一方が親権を持つ「単独親権」制度の見直しを検討していることがわかった。離婚後も双方に親権が残る「共同親権」を選べる制度の導入が浮上している。父母とも子育てに責任を持ち、親子の面会交流を促すことで、子どもの健全な育成を目指す。」

 離婚時に子の親権者を父母のいずれかに定めるという日本の制度は、父と母の明確な役割分担を前提にした側面が大きいように思われる。
 つまり、「離婚後は母が親権者となり、父は養育費を送金する」という発想である。
 ところが、この発想が時代おくれだからこそ、親権が激しく争われる事件が増えている。このため、家庭裁判所の訴訟部門はパンク寸前の状態が続いているそうだ。
 DV事案などについては問題が残るものの、「子の利益」の観点からは、父母双方が同等の責任を負っていることを明らかにすることが望ましい。
 方向性としては正しいと思う。

事案の背景

2018年07月15日 07時46分05秒 | Weblog
【最判平成29年1月31日・養育費】強制執行認諾文言のある公正証書で養育費の支払が定められたが、その支払期限が到来しているものについて未履行分がある場合において、その支払期限が到来していない養育料債権を被保全債権として債務者所有の不動産に対してされた仮差押命令の申立てについて、民事保全制度を利用する必要性を欠くとの理由でこれを却下すべきものとして原審の判断が是認された事例

 早稲田大学の山野目先生は、この決定に疑問を呈している。
 確かに、反対意見を読むとこちらの方が説得力がありそうだし、山野目先生は、請求債権が養育費である点を強調している。
 シングルマザーの増加により養育費をめぐる紛争は増えているが、養育費の取り立てを容易化することによって、(将来の日本を担う)子供の育成をアシストすることが社会全体の利益になるというのである。
 全く同感。

面倒くさい

2018年07月14日 07時19分41秒 | Weblog
なぜ? LINEからも逃げ出し始めた若者たち
 「別の女子高生は、「LINEグループが増えすぎて、日中、メッセージのプッシュ通知が届き続けるので、最近は通知機能をオフにしている」と話す。「気づくと通知が何十件もたまっているけど気にしない。『未読スルー』(メッセージを見ずに無視すること)や『既読スルー』(メッセージを見ても返信しないこと)は普通」と続ける。
 とにかく、「文章でのやり取りが面倒くさい」そうだ。LINEでのやり取りにはスタンプも使えるが、どうしても文章の量が多くなりがちで、返信すると相手もまた返してきて、会話がなかなか終わらないのも面倒のようだ。」

 離婚訴訟における不貞行為の立証などでは、かつてはメールが提出されることが多かったが、近年ではむしろLINEが多い。
 だが、LINEも徐々に時代おくれになりつつあるようだ。
 その理由は、上にあるように、「面倒くさい」という点にある。
 コミュニケーションに飢える一方で、過剰なコミュニケーションは面倒くさいということのようだ。

モンスーン

2018年07月13日 07時56分21秒 | Weblog
タイ・プーケット島の転覆事故、緊迫の救助活動を収めた映像公開(7日)
 「タイのプーケット島沖で観光用のボートが5日転覆し、少なくとも41人が死亡し15人が行方不明となっている事故で、救出活動の模様を収めた映像が公開された。映像にはライフジャケットを着た人々が船上に引き上げられている様子や、事故があったボートが傾きながら沈没する様子が写っている。当局によると49人を海上で救助したという。」

 プーケットはモンスーンのシーズンで、海はほぼ常時大しけの状態である。
 こんな時期でも、島の東側(ピピ島)に向けてボート・ツアーが開催されることがある。
 私もモンスーンの海を経験したことがあるが、この映像ほどひどくはないものの、立っていられない状態が2時間近く続くというものであった。
 おそらく、出航すべきでない天候だったのだが、強行したのだろう。
 合掌。

手のひら返し

2018年07月12日 08時04分58秒 | Weblog
日本代表への「手のひら返し」に映る真の衆愚
 「あまりに批判的な記事が多いため、私は付き合いのある某ウェブサイトと某スポーツ新聞の記者に話を聞いたところ、「応援したいけど、今は批判のほうがページビューは上がる」「批判が今の民意。弱いときはそういう盛り上がり方もアリ」という返事だったのです。
 その後の手のひら返しも、まずは一般の人々が反応し、それを受けたメディアが論調を変えて広げ、世論を“批判”から“称賛と感謝”に上書きしました。つまり、試合前の強烈な批判も、試合後の称賛と感謝も、「一般の人々からメディア」という同じ流れで世論が形成されたことになります。」

 オウンゴールをした選手をファンが射殺する国もあるが、日本はそこまでには至っていない。
 上の記事は「衆愚」批判の論調だが、もともと「パンとサーカス」は愚民政策の典型であり、スポーツに「過剰に」熱狂することには、どこか不健全なところがある。ほどほどに熱狂するのがよいということかもしれない。
 

最終講義

2018年07月11日 07時22分22秒 | Weblog
誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義
 「『・・・存在了解内容はそれ自身現存在の一つの存在規定性なのである。現存在が存在的に際立っているということは、現存在が存在論的に存在していることによる』。
 おわかりになったと思いますけど(笑)。これはあまり大したことは言ってないんですね。」(p21)

 「最終講義」ときくと、なんだか寂しくなる。
 確かに、筒井先生は御年83歳で、「文学部唯野教授」の続編は難しいのかもしれないが、「笑犬楼大通り」を見る限り、大変お元気なようである。
 さて、引用されているのは、ハイデッガー「存在と時間」の訳文であり、ものものしい表現で、意味不明の相当な悪文のように思えるが、要するに、「大したことは言ってない」のである。
 なるほど、こういう風に受け止めればいいのか。
 

作られたアイデンティティ

2018年07月10日 08時21分55秒 | Weblog
「日本人は勤勉」というウソは残業肯定社会で広められた
 「明治後期、国力を増強し欧米諸国に追いつかんとする政府と当時の啓蒙思想家たちは、日本人の怠惰さを退け、より「勤勉」であるよう国民を啓発していきます。そこで「お手本」として名指しされ、勤勉さを内外にアピールするシンボルとして機能したのが、二宮金次郎像で知られる二宮尊徳(1787-1856)の存在です。」
 「日本人の「勤勉さ」イメージは、欧米諸国に追いつき近代国家としての力を示すために、人工の「アイデンティティ」として構築された面があるということです。」

 資源がないから、「勤勉さ」を売りにしないとやっていけない。
 才能がないから、「残業」を周囲にアピールしないと厄介者扱いされてしまう。
 もう少しポジティヴな発想からのアイデンティティはないものだろうか。

スキャンダル

2018年07月09日 07時44分25秒 | Weblog
ノーベル文学賞に抗議、スウェーデン文化人が賞を新設へ
 「スウェーデン・アカデミー会員はかつて終身制であったものの、パトロンであるカール16世グスタフ(King Carl XVI Gustaf)国王は、会員の辞任と交代を可能にする制度変更を余儀なくされていた。辞任したシェル・エスプマルク(Kjell Espmark)氏は地元日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)に対し、「縁故主義や重大な違反の隠ぺい工作、時代遅れの男性的価値観、傲慢ないじめに組織が乗っ取られてしまった」と語った。」

 会員の夫のレイプ疑惑は、会員自身の責任ではないが、受賞者の事前漏洩は、会員資格はく奪にも直結しかねない問題である。
 スキャンダルが報じられた初期の段階で、空気を読んで辞任していればここまで大事にはならなかったのだろうが、フロステンソン氏が辞任を拒んだことが「抗議の辞任」を呼び、結局フロステンソン氏も辞任に追い込まれてしまった。
 「早期辞任」という日本的な手法が適切な場面もあるようだ。
 

避難

2018年07月08日 08時05分26秒 | Weblog
高知県、愛媛県に大雨特別警報 直ちに身の安全を守る行動を
 「高知県や愛媛県では、河川のはん濫や低地の浸水、多発的な土砂災害等に厳重に警戒してください。」

 今回の豪雨の被害をみる限り、避難が唯一の対策だと思うのだが、疑問を感じるのは、なぜ、「河川の近くや低地に住んでいる方は、安全なところに避難して下さい」と言わないのかということである。
 ちなみに、山の上も安全ではなく、かえって土砂崩れの危険があったりする。