Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

この3冊

2008年10月29日 08時02分41秒 | Weblog
 「日本文学文庫本ベスト3を挙げよ」と問われれば、(もちろん順位などなく)
いずれも講談社文芸文庫で、
「金色の死」(谷崎潤一郎)
「水晶幻想/禽獣」(川端康成)
「中世/剣」(三島由紀夫)
を選ぶ。
 「金色の死」は、谷崎自身が全集に入れるのを拒んだこともあり、入手が容易なのは文庫版だし、オカルト的短編(どれも傑作)が入っている。「水晶幻想/禽獣」は、「抒情歌」と「禽獣」という川端の短編2大傑作が入っているのが大きい。特に、「抒情歌」には、日本的死生観の祖型を見る思いがする。「中世/剣」は、初期の失敗作「中世」より、「剣」の1つだけで選んだ。もう10回近く読んだのではないだろうか。
 「高い」という批判もある講談社文芸文庫だが、この3冊は決して高くないと思う。

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