仮面としての職業

米民主党、警察改革法案を公表－黒人暴行死への抗議デモ受け
　「ペロシ下院議長は「フロイドさんの苦難で米国民は警察の残虐行為によって殺されたアフリカ系米国人を悼み、国民的苦悩の瞬間を与えられた」と述べ、それが今は「国民的行動の瞬間に変容しつつある」と指摘。変革をもたらす構造的な改革なしでは済まされないと語った。」

　当然のことだが、警察官志望者が「正義感の強い善良な人」ばかりとは限らない。
　「とにかく他人をぶちのめして自分の強さを確かめたい」という欲求を秘めている人もいるだろうし、中には「拳銃を撃ってみたいから警察官になりたい」という人もいるだろう。
　こういう危険な欲求を内に秘めた人というのは、世の中には珍しくない。
　世間一般から尊敬されるような職業であっても、事情は同じである。
　以前もこのブログで取り上げたけれど、某地検では、死刑判決が言い渡されると、担当検事が執務室で「死刑判決ゲット！」と雄たけびをあげ、他の検事たちはこれに「オー！」、「やったー！」などと歓声で応えていたらしい。
　法曹以外の職業で言うと、私が小学生の頃などは、教育現場ではまだ体罰が公然と行われており、宿題を忘れた生徒のお尻をホウキで叩く先生がいた。
　その先生は女性なのだが、生徒を叩いている間中、鬼のような形相になっていたことが今でも忘れられない。
　「生徒に体罰をふるいたいから教師になりたい」という、サディズムを内に秘めた人もいたはずなのである。