新・センスのよい法律文章の書き方
著者の木山泰嗣先生は、文章を「インデックス化」すべきことを強調する。
「インデックス化」というのは、文章を項目ごとに分け、目次や見出しをつけ、内容を一行(又は一語)で理解できるように、分節化・要約するというものである。
多くの法曹関係者は、司法試験を受験する過程や司法研修所での起案において、こうしたトレーニングを行っている。
このように、「インデックス化」が必要なのは、木山先生によれば、記録の山を抱えて忙しい裁判官が「斜め読み」しても内容を理解できるようにするためだという。
「インデックス化」の効用については、認知心理学の観点からは「ワーキングメモリ」の概念によって説明することができるように思う。
「ワーキングメモリ」というのは、「情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程」と定義されており、「短期記憶」と似たような意味らしい。
研究によれば、「ワーキングメモリ」ないし「短期記憶」の容量には限界があり、数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個だという。
そうすると、どんなに長い文章でも、裁判官の脳に貯蔵されるのは、約5個の単語になってしまうのである。
著者の木山泰嗣先生は、文章を「インデックス化」すべきことを強調する。
「インデックス化」というのは、文章を項目ごとに分け、目次や見出しをつけ、内容を一行(又は一語)で理解できるように、分節化・要約するというものである。
多くの法曹関係者は、司法試験を受験する過程や司法研修所での起案において、こうしたトレーニングを行っている。
このように、「インデックス化」が必要なのは、木山先生によれば、記録の山を抱えて忙しい裁判官が「斜め読み」しても内容を理解できるようにするためだという。
「インデックス化」の効用については、認知心理学の観点からは「ワーキングメモリ」の概念によって説明することができるように思う。
「ワーキングメモリ」というのは、「情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程」と定義されており、「短期記憶」と似たような意味らしい。
研究によれば、「ワーキングメモリ」ないし「短期記憶」の容量には限界があり、数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個だという。
そうすると、どんなに長い文章でも、裁判官の脳に貯蔵されるのは、約5個の単語になってしまうのである。