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Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

インデックス化

2019年12月13日 08時18分02秒 | Weblog
新・センスのよい法律文章の書き方

 著者の木山泰嗣先生は、文章を「インデックス化」すべきことを強調する。
 「インデックス化」というのは、文章を項目ごとに分け、目次や見出しをつけ、内容を一行(又は一語)で理解できるように、分節化・要約するというものである。
 多くの法曹関係者は、司法試験を受験する過程や司法研修所での起案において、こうしたトレーニングを行っている。
 このように、「インデックス化」が必要なのは、木山先生によれば、記録の山を抱えて忙しい裁判官が「斜め読み」しても内容を理解できるようにするためだという。
 「インデックス化」の効用については、認知心理学の観点からは「ワーキングメモリ」の概念によって説明することができるように思う。
 「ワーキングメモリ」というのは、「情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程」と定義されており、「短期記憶」と似たような意味らしい。
 研究によれば、「ワーキングメモリ」ないし「短期記憶」の容量には限界があり、数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個だという。
 そうすると、どんなに長い文章でも、裁判官の脳に貯蔵されるのは、約5個の単語になってしまうのである。