2つのバラバラ殺人事件の量刑:7年と15年
バラバラ事件 歌織、勇貴両被告の量刑を分けたものは?(MSN産経ニュース)
歌織被告の場合、のこぎりなど切断に必要な道具を購入して準備を整え、切断した遺体を分散して遺棄している。4月28日の判決で、東京地裁の河本雅也裁判長は、これらの点を「犯行発覚を防ぐため」と認定、目的に合う合理的な行動を取っていると判断した。
この記事は、裁判官の思考を大体言い当てていると思う。犯行の計画性、犯行後の情況が量刑の差となって現れたというわけだ。
だが、こうした思考が世間の納得を得られるかというと、必ずしもそうではない。たとえば、今週の週刊新潮「変見自在」で、高山正之氏は、この2つの判決は、裁判官による女性差別の一例だと指摘する。バーディーも、実はそんな気がする。
三橋歌織被告人は、夫から日常的に暴行を受けており、鼻の骨を折られたこともあった。このような場合、アメリカの判例では、「殴られる妻症候群」として、量刑上、被告人に有利に酌量されることが多いらしい。実際、歌織被告人も、「一時的な心神喪失の状態にあった」との鑑定結果が出ていた。
だが、河本雅裁判長はその鑑定を採用せず、懲役15年の判決を下したのだ。
バラバラ事件 歌織、勇貴両被告の量刑を分けたものは?(MSN産経ニュース)
歌織被告の場合、のこぎりなど切断に必要な道具を購入して準備を整え、切断した遺体を分散して遺棄している。4月28日の判決で、東京地裁の河本雅也裁判長は、これらの点を「犯行発覚を防ぐため」と認定、目的に合う合理的な行動を取っていると判断した。
この記事は、裁判官の思考を大体言い当てていると思う。犯行の計画性、犯行後の情況が量刑の差となって現れたというわけだ。
だが、こうした思考が世間の納得を得られるかというと、必ずしもそうではない。たとえば、今週の週刊新潮「変見自在」で、高山正之氏は、この2つの判決は、裁判官による女性差別の一例だと指摘する。バーディーも、実はそんな気がする。
三橋歌織被告人は、夫から日常的に暴行を受けており、鼻の骨を折られたこともあった。このような場合、アメリカの判例では、「殴られる妻症候群」として、量刑上、被告人に有利に酌量されることが多いらしい。実際、歌織被告人も、「一時的な心神喪失の状態にあった」との鑑定結果が出ていた。
だが、河本雅裁判長はその鑑定を採用せず、懲役15年の判決を下したのだ。