西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

付け替え道路工事再開11日目

2016-08-08 21:22:24 | 石木ダム
午前9時30分、ダム事務所前の支援者から「本庁からの応援は無し。業者の車が3台来ているが、今日ゲートは前には上らないかもしれない。」との連絡が入る。





先週は月、水、金と一日おきにゲート前にやって来た県職員と業者は、今週になって予定変更をしたのか…?

午前10時30分、支援者から「業者が帰った。」との連絡が入る。

今日も20人ほどがゲート前で座り込みを続けていたが、「これで今日はダム事務所からはやって来ない。」とみんなほっとした様子だ。

普段は気づきもしないが、みんないつ県がやってくるかと身構え緊張して座っているらしい。

「さあ、アイスでも食べようか!」と急に賑やかになった。


県職員がやって来ないとなったので、久しぶりに石木川の上流まで歩いてみた。



山々は青く、いかにも夏山の風情だ。「分け入っても 分け入っても青い山」という山頭火の句が不意に思い出される。



ダム小屋の先まで行くと、県が買収した農地で草刈りが行われている。
7人もの作業員が草刈機で草を払っている。



立ててある看板を見ると[整備工(除草作業)]となっていて[石木ダム貯水地内整備工事]と書かれてある。



県は買収した土地の草刈りを年に3回ほど行っているが、この草刈りもその一環なのだろう。

ダム建設のために買収しなければ、今頃は青々とした稲が伸びていたはずだ。



昨年8月、農地の一部を強制収用されてしまったサカエさんの家の前の栗の木には、もう青いいがぐりがいっぱい付いている。

この暑さを乗り越え、盆が過ぎたら秋がやってくる。この栗も茶色に色づいて、大きな実が収穫できるだろう。




地権者は誰一人、権力の横暴に負けはしないのだから、県も佐世保市もダム建設を早く断念することだ。

工事が中断するまで、ずっと座り込みを続けるつもりだ。6年前は4ヶ月、去年は9ヶ月、みんな止めるまで闘い抜いたのだ。

負けはしない。