西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

第4回審尋

2017-04-24 19:50:29 | 石木ダム
長崎県は昨年10月28日、石木ダムの付替え道路予定地のゲート前で工事再開に抗議して座り込む地権者・支援者19人に対し、「通行妨害」で長崎地裁佐世保支部に仮処分申請をした。



今日は、その裁判の第4回目の審尋が行われる日だった。

いつも朝からゲート前に座り込むのだが、今日は真っ直ぐ裁判所に行くことにして座り込みを休んだのだが、早朝、地権者から電話が掛かって来た。

「県と業者20人ほどがゲート内に入って工事をしている。午前3時30分にトラックで資材が運び込まれた。」というものだった。

県はいつも地権者や支援者が少ないときに、こそこそと仕事をやる。

前も裁判で人が出払っているときに、大きな看板を設置した。いつも人がいないときを見計らってやって来るのだ。

この石木ダム事業に正当性があるのならこそこそせず、正面からやってくればいいのだ。

そうしないのは、県自体がこの事業に自信がなく正当性を見いだせないでいるからだろう。


午後2時、門前集会が行われ弁護団事務局の平山弁護士からこの間の裁判の流れの説明があった。



「今回訴えられた19人に対して、1人1人細かく妨害行為はなかったし、これからもないだろうということを提出したが、県側は、その場所にいるということだけで、すでに妨害であると主張している。」つまり、県は私たちの妨害行為を立証していないとの話をされた。

続いて、地権者のS子さんの挨拶があった。



「今朝3時頃に県職員10人、業者10人が現場に入った。トラックも3台入っている。いま、工事が行われている。県のやり方はいつもこうだ。夜寝ることもままならないような時間帯にやって来る。人権無視も甚だしい。」

穏やかだが凛とした口調で話されたS子さん。「私たちにも住む権利はあるんです。」と言われたのが、ずっしりと重かった。


その後、審尋が行われたが債権者と債務者の代理人同士が裁判官を仲介にやり取りをし、次回審尋の期日を決めて終わった。


午後3時からは報告集会が開かれた。



その中で、高橋弁護士は「自分たちの運動でダムを撤回させる。裁判はその運動を大きくするためのもの」であると言われたことが印象的だった。
また、板井弁護士は「いまが頑張りどころ。ある日突然方針転換もありうる」のだと言われたが、本当にそうなるかもしれない。

アメリカでは、ダムは撤去の時代に入っている。ダムを壊して自然に戻そうという考えが主流なのだ。

何でもアメリカに追随してきた日本ではないか。近い将来、ダムを造らないことが主流になるかもしれない。

それまで頑張るぞ~!




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