Jii-Jiiの日記

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「七つの会議」池井戸潤 著を読んで

2017-09-05 09:11:54 | 書籍
村西東京建電副社長の実家は金属加工業従業員30名程度会社で、常にオヤジから「仕事っちゅうのは、金儲けじゃない。人の助けになる事じゃ。人が喜ぶ顔見るのは楽しいもんじゃけ。そうすりゃあ、金は後からついてくる。客を大事にせん商売は滅びる。」と言い聞かされていました。

私は、本書391ページの村西副社長のつぶやき・独り言が印象に残りました。 即ち「世の中っちゅうのは、まったく理不尽なもんじゃのう、オヤジ」でした。

約20数年前から規定外のネジを下請けから仕入れてコストダウンを図り同業他社と競合に打ち勝ちソニックの子会社として急成長しましたが、「八角万年係長」が以前から気づき内部告発しますが、その隠蔽が続き最終的に外部に漏らしてその隠蔽が新聞記事として公表されます。

不良ネジのため「新幹線等の鉄道」や「航空機」のイスに使われ大事故の原因となることが明白なのに子会社で隠蔽し、親会社の「御前会議(社長・常務等要職出席)」でさえ隠蔽することとなりました。

「お客様を危険にさらすこと」よりも「リコール」による数1,000億円のリコール経費支出と信用失墜のため親会社社長が「御前会議で隠ぺいを決断する。

会社の組織人として、決断しなければならないとき、保身に走って「隠蔽」の方へ多分なるでしょう。 お客様第一と表面ではいうけれど本書のごとく「お客様の命」とひっかえに「会社の安泰」を選ぶでしょう。それがサリーマンのサガ?なのでしょうか?





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