木更津あだ波団

碧丸とゆかいな仲間達!

格安航空券を使っての旅とは、はたしていかがなものか?

2014年12月02日 17時10分40秒 | 旅行記
11月最後の週末は会社から余計に1日お休みをもらい、二泊三日の予定で久方ぶりに北へと飛びました。




目的は札幌に住まう両親に会うこと、そして祖母の墓参り。




自分は生まれも育ちも茨城県なのですが、母親が北海道の出身。





その縁があってか今現在は、両親とそして妹までがこの地に移り住暮らしております。





もう少し近いとお互い行き来しやすいのだが、やはり北国は遠くてね・・・一泊二日ではな~んも出来ないし、交通費だってえらいかかるのですよ。





しかし両親たちが移住して今年で12年経つのだったか?






この間に航空及び旅行会社の価格競争が一段と熾烈をきわめ、各社から出されるフリープランという「宿泊先と航空便がセットに」なったものを購入すると、わりに安くあがるようにはなりました。





出発時間も選べるし、自分のように「食事はよそで」という旅行者にとってはまさにうってつけ





今回もそのフリープランを使って札幌まで行こうと思っていたのだけど、連日の忙しさにかまけてずるずると予約入れるのが遅くなり、ハッと気が付いたときには狙った便とれないと言う体たらく。




う~む




これはまずいとママに相談したところ、色々とパソコン使って調べてくれて、なんとか航空券だけは安く手に入ることができました。ホテル込みではないから、両親のマンションに泊めてもらうことになるのだけどね。




格安航空券その夜ママからプリントアウトした券をしげと眺めつつ、彼女に色々と話を聞けば、こたびはいつもの羽田を利用するのではなく、成田経由で飛ばにゃならんとのこと。



成田空港使うのは20数年ぶりじゃ!




う~んそうですか、詳しくは分からねども、そのあたりに安さの秘密があるのかしらね?





我が自宅から車とばせば1時間かからずにこの国際空港へたどりつけます。だけど高速バス使うと、途中に金田と市原のターミナルによるので、かかる片道約1時間30分。それと高速バス代が片道¥1,700円。




凄いな~!



たげど札幌までの往復航空代は何と¥15,060なり。




往復でですよ高速代プラスしてもたしかに激安か




けっきょく何だかんだとその激安航空券使って11/26日のAM8:15分、寒さいや増す北の大地へと飛び立つことになったのでした!




さすが成田空港、英語版の漫画を発見。




自分が乗った航空機は片側3列づつの今まで見たこともない小さなやつ。しかもなぜだか空港の奥の端に止めてあり、そこまではやたら車高の低いバスを数台使って移動です。





乗客も半分以上が異国の人のよう・・・言葉で判断するに、ほぼ中国の方のようでしたな。










自分は後部よりの窓際で同列は日本人の女性ペア。格安とはいえ、まぁ~そんな「不愉快なめ」にあうこともないだろうと思っていたのだけど・・・あまかった





前列には異国のオヤジ連中が3人座っていましたが、これがまた離陸前から「のべつ幕なし」声高にしゃべりまくっていて、驚くなかれこれが千歳に着いてもそのおしゃべりは止まらなんだ。






おまけに首をがくがくと縦に振りつつ、かつ体をゆすりながらしゃべるものだから、いやシートが揺れてこちらまで忙しないったらありゃしない。





うしろの列もこれまた同じ国の人たちで、自分の真後ろは小学校に上がる前と見受けられる、まことにもってちいさな可愛らしい女の子




高度9,500m 会津磐梯山を眼下に望む



しかしこの子は離陸途中からテーブルひきだして(わかる人には分かりますね)その上に足をのせ、この自分が座っているシートを「後ろごし」からガンガンと蹴りまくるのですよ。



のったりと、珍しく凪の津軽海峡です




途中でパイロットから「せまいキャビンにて申し訳ないが、どうか空の旅をお楽しみください」と機内アナウスが流れて





おぉっ「ずいぶんと大胆なことをおっしゃる」とこちら聞き入ったものだが、いかんせん終始この状況であったので「まったくもって楽しくないぞと」心底思った次第





いやはや話には聞いていたが「お隣の国」の傍若無人ぶりを、直接体験することになるとは夢にも思わなんだ




まっしかし我慢の1時間40分ではあったけど、解放されればこっちのものよ。



久方ぶりの札幌駅




東京駅と同じように長らく続いた改修工事も終わったとみえ、すっかり見目良くなった札幌駅に着き、まず私が向かった先は・・・釣り具屋でした、ぶふっ!











駅から歩いて約5分ほどのところにあるのですが、釣具のほかにアウトドアグッズも売っている、鉄筋コンクリート造り6階建てのビルであります。





その名もアメリカ屋






なんぞ米国にちなむ深い意味合いあるのか分かりましねども、まともに釣り道具売ってます。





市内には他にも釣具屋あるけれど駅に近いこともあって、自分は札幌に来るたびにこの「アメリカ屋」に寄るのが常。





そして今回は、いや今回も北海道の釣り新聞と「スカリ」を購入。海で拾ったニシガイやら赤太郎を入れる袋のことですよ。



コレが良いのだよ!




なにもこんな北国で購入しなくたってよいのでは?と思われるがしかし黙れ黙れ。自分のホーム周辺ではなぜか売っていないのだね、こんな糸が太くてゴツいやつ


う~む。



潜りかつ拾いつつ獲物をスカリに入れていくので、どうしても丈夫なモノでないと、テトラや岩に引っかかってワンシーズン持ちません。




スカリのサイズが選べるのもほんと嬉しいです。前回のときは悪造キャップの分まで購入したが・・・はたして今年は使ってくれたのかしら








それ以外はたいして興味ないが、そこはソレ。じっくりと時間かけて色々と物色していきます。




・・・こいつに喰うのか?


しかし毎回来て思うが、なぜに北国ではこのようなハデな仕掛けがまかり通るのであろうか?




カレイにしてもクロソイ仕掛けにしても、百戦錬磨のコスッからい東京湾の魚達から見れば「フン」と鼻を鳴らして、馬鹿にされるようなゴツくて「ケバケバしい」ものばかり。





・・・オモリかしら?




ところ変わればナンとやらか・・・いつか自分もこの北の海で、まともに釣りしてみたいと思います。東京湾仕掛けで、ぶふっ!








その後は父と落ち合い、デパ地下の鮮魚売り場へ夕飯の買い出しに。




八角を食べたかった・・・。




酒やら漬物を選び、また色々と魚を柵で購入して、こんやは久方ぶり家族団らん家飲みパーチーとなったのでありました。



乱切り撫で斬りにしました。



写真のブリ、二か月ほど前に「三孝ラーメン」で北海道産のを食べさせてもらい、その美味さにひっくり返ったのを覚えていたので一柵買ってきたのだが、包丁持って切る段になり、なんとこれが千葉産であることが判明




こんなところまで来て目すりとは・・・ホントバカなんです。





だけどけっこう旨かったぞ、負け惜しみじゃなくてよ





お互い近況報告などしながら、北の肴でお酒をがふがぶマガレイの煮つけもカジカの味噌汁も最高でした。





そうだ書いてて今思い出したが、このとき気分よく酔っていると、なぜだかいきなり両親が二人して「お前のその頭はなんだ」「山男じゃないのだから、きちっとした髪型にしてきなさい」と、なんの脈略も無くかつ唐突にお説教をくらったぞ。





自分は週末になると釣り三昧という生活を送っているので、なかなか髪切りに行くことが難しいです。





釣りから帰ってもまず大人しく家にいると言うことは無く、ママの隙を見ては、すかさず木更津駅西口界隈へと消えちまうからな。




結果、いつもぼさぼさ頭なんだよね。





「いいか俺の通っている床屋は安いぞ、今から行ってさっぱり切っちまえ」・・・あああっ、三つ子の魂百まで






しぶしぶ親父の後をついていき、地下鉄に乗って・・・髪切ってきましたよ!



とんだバカ親子でした



いやはや旅先で床屋に行くことになるとは。






ついでに言うと自分いつもは美容室なので、そう20数年ぶりにカミソリで髭をぞりぞりと剃ってもらいました。うふふ、たまにはいいもんですな。






さっぱりして床屋を出た後は親父と二人、近くの居酒屋を(焼き鳥屋とスナック)はしごして、ぐずぐずになりながらの帰宅。やれやれな男達で、ほんにすまんな母ちゃんよ。




北の杜御廟です





翌日は近くのGSでレンタカーを借り、家族そろって祖母のお墓参り。






ここは全天候型とでも申しましょうか、雨が降ろうが槍が降ろうがいつでも快適に花を手向けることの出来る霊園です。



この風景に、いつも圧倒されます。




わかりやすく言えば、体育館の中にお墓があるという。






その後は札樽自動車道に入り、一路ワインで有名な「余市」を目指しました。





昔この付近で痛ましいトンネル事故があったな。






余市に訪れるのは7年ぶりぐらいか、その時もレンタカーにて訪れたのですが、町並みそれほど変わっておりませなんだの。





とりあえず両親と妹を「ニッカウヰスキーの醸造所」へおろし、自分は目当ての魚屋へ!









そう言えば自分この時まで知らなかったが、NHK朝の連続テレビ小説で、この「ニッカウヰスキー」誕生をモデルにしたドラマが始まっていたのですね。





マッサンと言ったか?今思えばあの「あまちゃん」でさえ一度もみたこと無いのだから、芸能オンチもここに極まれりだな、ぶふっ。



みなトロ箱で購入しています。



さて自分は醸造所から車で3分の、知る人ぞ知る魚屋「新岡鮮魚店」へ







良いですな~この感じ。思えば結婚する以前の妻と、茨城県は那珂湊魚市場へ週末のたんびに通っていましたよ。





デパ地下とは大いに趣が異なる




いやはや、全くもって色気のないデートだったのだね。






午前中早目に訪れ、ブラックタイガー大の鬼殻焼きと、地元で獲れたHガニの味噌汁をすするのが定番でした。う~ん何もかもが新鮮であったあの若し頃に戻りたい。






妻だってそれこそ珠のような肌をした大人しい娘御だったのに、今では海獣トドに「ふてぶてしさ」と憎らしさを足して、あと・・・あっ、まずいまずいこんなこと書いてるのバレタら即「ぶち殺される」わいの。






しかしこういったトロ箱で買っても「おつり」がくるような、安くて新鮮なものを売る元気な魚屋が、もっともっと日本全国にたくさんあればいいのに。今現在ではとんと見かけなくなりましたよね。






私が子供時分には、刺身を味わおうと思えば「近所の魚屋に」前もって予約して造ってもらったものです。




ダイヤモンドヘッドか?



今はよ、地元スーパーの鮮魚コーナーに行っても、食べる前から味が分かるような魚しか置いていないのだものな~、いやはや。




これが小樽運河だよ。




余市を後にして次は小樽にでも、と思ったがそこはスルー。一度帰宅してから今度は地下鉄に乗って札幌の中心部へ散策へと向かいました。



札幌の地下鉄は加速が凄いです。



ちょうど時計台の下で「クリスマス」のためのライトアップが本日から始まるとのことだったけど、暗くなるまではいなかったので、惜しい・・・そのイルミネーションを見物するのはまた今度の機会に。



札幌と異国のミュンヘンとは姉妹都市とのこと。




その後は両親と早い時間から居酒屋へ行き、またまた北の肴で一杯じゃ・・・うふふ、ビールが美味かったの~


ソーセージが美味いです。



翌日は札幌駅AM9:30発の「何とかライナー」という東京で言うところの「特快」みたいな電車に乗って、北の都とはこれにてお別れ。そして札幌から一時間足らずで、千歳空港へと到着。






もうちっと長居してもよいのだが、いかんせん富津の自宅に帰るまでの時間を計算すると、いつもこのくらいの時間帯に移動しなければならないのです。



・・・広いの~。



千歳では40分ほど時間に空きがあるので、ここで「無難な北海道」のお土産を購入。





六花亭のバターサンドとか佐藤水産の缶詰とかの類。そういえば「白い恋人」はどうも完全復活したらしく、たくさんの旅人が群がって購入していましたぞ。






偽装事件も、のど元過ぎればナンとやら。我々はどうも忘れっぽい国民のようですね、それがどうしたと問われれば「俺もそうだ」と答えるが、ぶふっ。




別にほかの銘柄でも問題無し




さて手荷物検査の前にラスト、札幌ビールで〆とします。工場直営だか何だか知らないが、空港内で飲むビールはどれも「きめ細かい」口当たりで、そうハズすことありませぬ。




ホントは2杯ぐらい飲みたいところだけど、トイレが近くなるからね、残念だがいつも一杯で我慢。




自分ふだんビール飲みません。



ビールも飲んだし買い物も済ませたので、これでもう思い残すことは無し。さ~てそれでは帰るとしますかな






出発30分前に出発ロビーへ向かい、行きと同じく異国の方々と飛行機を待つことしばし。ここまではまことにスムーズで、なんの不安もありません。





しかしあと15分で乗り込み開始だなと身構えている私の耳に、女性の声で「到着が大幅におくれます」と、いきなり衝撃的なアナウスが




電光掲示板ではない・・・。




えぇ~、もっと早くに言わんかい





しかも遅れること1時間20分だと。





ちなみに成田までは、飛行機時間約1時間40分で行くことが出来ます。





う~ん・・・到着が遅れるのは仕方なしとしても、成田から木更津間までの高速バスは、それこそ一日数本しかないのだよね。





行先を東京駅に変更したって、そこからまた木更津にターンバックするのは全くもって面倒だし。





まっ泣いてもわめいても仕方ないので、ここはグッと性根を据えて・・・酒でも飲むか、ぶふっ!




タクマシイと言っとくれ。




ワタクシおもむろにバッグから酒を出し、プシッ~ぷはー






祖母の仏壇から下げたワンカップ等の酒を、8本ほど「どうせ自分達は飲まないのだから持って帰れ」と両親より手渡されていたのです。





それにしたって量が(かなり重い)あったので一瞬断ろうと思ったが、いや素直にしたがってほんにえがったわい





ロビーの隅に移動し壁に背をもたせかけて、一人うつうつと酒をあおっていると、目の前でざわつくお隣の国の「傍若無人」な振る舞いなども、まぁ~よいわさと心大らかになる空気頭だったのでした。




そして帰りの飛行機の中は・・・全く記憶にございません、酔ってかなりぐったりしていたもので。いやお粗末





帰宅後ことの次第を(今回の航空機にまつわる話)仲間に話すと「それは仕方ない」「そんなのあたり前」「ご愛嬌」などと、皆々いたって冷静にさとすのね。すでに経験済みとのことです。





自分の感覚からすれば、国内の旅客機が1時間以上も遅れるなんて、悪天候でもない限りありえないと思うのだが。どうなのかしら?





まぁ~みなさん分かってて乗るには納得でしょうけど、これから「格安航空券」を使って旅をするという方は、そこらへんのトコよ~く考えて乗り込むのがよろしいかと





現地で慌てふためくことのないようにね。





それでは今夜はこの辺で、さらばさらば!