美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

メリーのいた日々

2023-11-25 14:05:49 | 

メリーとは、私が母と暮らすようになっった時に、一緒に暮らすようになりました。2才のミニチュアダックスフントでした。女の子で、とても賢い犬でした。

夫と私には、すぐに慣れましたが、芯から好きという感じではありませんでした。

私は、間違った情報を信じて、女の子は、出産すると癌にならないと思い、メリーはおかげで2回子供を産みました。

そして、2回目に産んだ子犬を1匹一緒に育てることにしました。それがローリーです。ローリーがいるようになって、メリーはちょっと変わりました。

ローリーへ対抗心を持ち、いつも争っています。一度は、ローリーの耳にかみついて、ちょっと出血したりしました。びっくりした私たちは、メリーの心を想像して、元からいたメリーを大切に考えていることを伝えるようにしました。

それからメリーは少しずつ変わって、私たちにも心から懐いてくれました。今も、メリーと呼ぶと、じっと見てから、とんとんと歩いてくる姿が目に浮かぶようです。

メリーは14才まで生きました。最後のころは、私にとても親愛の情を見せて、抱いて抱いてというようにもなりました。

赤ちゃんの時から育てたら、メリーはもっとのんびりと生きられたように思います。途中で飼い主が変わるような経験は、やはり辛いだろうなと思うのです。

この絵は、2003年8月に撮った写真を見て描きました。メリーは14才。この年の12月に亡くなりました。私は、53才。私もメリーもあまり似ていません。メリーはもっとかわいかったです。絵はなかなか思うように描けなくて、情けないと思います。

メリーはこのころは、もうよろよろと歩き、目も耳も不自由でしたが、若いころから、ずっと女の子らしく可愛らしい様子は変わりませんでした。メリーが歩く姿を見て、みんなモンローウオークだねと、笑ったものでした。

私は小さいころから、犬や猫のいる家で育ちましたから、一緒に生きるということを知っています。特にメリーとは、お産も一緒に経験し、初めて老いとも戦った同士のような気がしています。

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