大相撲、大変なことに…。
結局露鵬、白露山は、検査で基準値を大きく超える数値を示し、事態を重く見た相撲協会は二人を解雇処分とした。
白露山の師匠でもある北の湖理事長も引責辞任し、秋場所を前に相撲協会が大きく揺れ動き始めた。
個人的には前にも書いたように、ここに来て彼らが大麻を吸うことはありえないと思っていた。
でも、数値から見ると直近での吸引を疑わざるを得ないようである。
文化の違いといってしまえばそれまでだが、これまでの相撲協会の外人力士に対する取り組みの甘さが浮き彫りになった格好だ。
彼らは右も左も分からない外国に来て、まったく異質な文化や伝統に戸惑いながら、存在感を示すには「強くなる」ことが最大の近道だと感じるのではないだろうか。
番付が上がれば給金が上がる。関取になれば付き人も付き自由が手に入る。ハングリー精神を前面に出してがむしゃらに稽古をし、次々と頭角を現した。
以前朝青龍が同じ部屋の若い力士をこんな風に言っていた。
「日本の若者はどうしてすぐに音を上げるんだ。強くなって上に上がりたいと思わないのか。努力をしない日本の人たちが不思議でならない」
稽古で負けて涙を流す朝青龍にまず親方が驚いたそうだ。こんな力士が強くならないわけが無い。
しかし、相撲は強さだけを競うスポーツではない。いや、そもそもスポーツという枠に入らないのかもしれない。
武道に通じる日本の伝統を教えるには時間が必要であり、親方にも厳しい指導が求められる。
相撲の技や所作、稽古の大切さはもちろんのこと、異国から来た若者に時間をかけて教えるべきものが沢山あるように思えてならない。
明日対戦する相手や、昨日負けた悔しい相手にでさえ「力水」(ちからみず)をつける行為には勝負の「美」があるように思える。
稽古をつけてもらった先輩力士に本場所で勝つことを「恩返し」と呼ぶ相撲の世界は、独特の美しい「勝負の世界」なのだ。上手く言えないけれど…。
ハワイから来た若者を横綱にまで昇進させ、指導力には定評のある新理事長、武蔵川親方の手腕に期待したい。
「両国に、吹く風寒し、秋の空」
あのふたり、やってないと思うんだけどなあ…。
結局露鵬、白露山は、検査で基準値を大きく超える数値を示し、事態を重く見た相撲協会は二人を解雇処分とした。
白露山の師匠でもある北の湖理事長も引責辞任し、秋場所を前に相撲協会が大きく揺れ動き始めた。
個人的には前にも書いたように、ここに来て彼らが大麻を吸うことはありえないと思っていた。
でも、数値から見ると直近での吸引を疑わざるを得ないようである。
文化の違いといってしまえばそれまでだが、これまでの相撲協会の外人力士に対する取り組みの甘さが浮き彫りになった格好だ。
彼らは右も左も分からない外国に来て、まったく異質な文化や伝統に戸惑いながら、存在感を示すには「強くなる」ことが最大の近道だと感じるのではないだろうか。
番付が上がれば給金が上がる。関取になれば付き人も付き自由が手に入る。ハングリー精神を前面に出してがむしゃらに稽古をし、次々と頭角を現した。
以前朝青龍が同じ部屋の若い力士をこんな風に言っていた。
「日本の若者はどうしてすぐに音を上げるんだ。強くなって上に上がりたいと思わないのか。努力をしない日本の人たちが不思議でならない」
稽古で負けて涙を流す朝青龍にまず親方が驚いたそうだ。こんな力士が強くならないわけが無い。
しかし、相撲は強さだけを競うスポーツではない。いや、そもそもスポーツという枠に入らないのかもしれない。
武道に通じる日本の伝統を教えるには時間が必要であり、親方にも厳しい指導が求められる。
相撲の技や所作、稽古の大切さはもちろんのこと、異国から来た若者に時間をかけて教えるべきものが沢山あるように思えてならない。
明日対戦する相手や、昨日負けた悔しい相手にでさえ「力水」(ちからみず)をつける行為には勝負の「美」があるように思える。
稽古をつけてもらった先輩力士に本場所で勝つことを「恩返し」と呼ぶ相撲の世界は、独特の美しい「勝負の世界」なのだ。上手く言えないけれど…。
ハワイから来た若者を横綱にまで昇進させ、指導力には定評のある新理事長、武蔵川親方の手腕に期待したい。
「両国に、吹く風寒し、秋の空」
あのふたり、やってないと思うんだけどなあ…。