言の葉収集

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再戦

2006-12-21 20:10:54 | 出来事
昨日のプロボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、亀田対ランダエタの再戦をテレビ観戦した。
視聴率も30%を超えたようで、この初防衛戦に対する関心の高さを示した形となった。

まず、弟大毅のド派手な1ラウンドKO勝利を控え室で見届けたチャンピオンは、笑顔で祝福していた。このシーンを見たとき、今回は勝つと予想できた。
前回と違い、かなりリラックスしていたのだ。これは今までの過酷な練習の裏づけでもあり、チームで考えた戦略に余程手応えがあったのだろう。
入場のパフォーマンスも、堂々としており勝利を確信していたかのようだった。

試合は「強さ」というより、「上手さ」を見せつけた。解説の鬼塚、佐藤両元チャンプをも唸らせる見事な内容だった。
わずか4ヶ月でここまでボクシングスタイルを変えてくるとは、さすがの百戦錬磨のランダエタも対応し切れなかったようだ。
個人的にはランダエタを応援していたのだが…。

疑惑の判定、スポーツマンらしからぬ態度、父親の言動、いろんな事由でバッシングを受け続けてきた若きチャンピオンの苦悩は、試合後のインタビューで噴出した。
「護ってくれた親父のお陰」と嗚咽した。何と言ってもまだ20歳の青年なのである。もっともそれだけ父親の存在が大きいことの証でもある。

昨日の戦いを見る限りでは、ビッグマウスを裏づける、相当ハードな練習を積んできたのだろう。今後も有言実行で連勝街道を驀進していく可能性は大いにある。

しかし、「謙虚さ」というベルトを巻いた時、彼は真のカリスマと成り得るのではないだろうか。