馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

2003年8月15日 モンゴル国 ウランバートル ガンダン寺

2018-07-08 13:24:30 | モンゴルの基礎知識
モンゴル国の仏教界の象徴である、ガンダン・テクチェンリン寺。建立は1727年。
ソ連の実効支配の元、1938年に破壊され、約千人の僧侶が粛清された・・・痕跡。

民主化に伴い、1996年頃に、現在の形態になったようだ。モンゴル・チベット様式。
木材・石材・レンガ・陶磁器を素材に用い、1本の釘も使用されていない・・・らしい。

モンゴル国の民主化を、象徴する建造物でもある。最高指導者は、活仏ダライ・ラマ師。


御本尊は、観世音菩薩。当時の王の失明を憂い、建立されたので、開眼菩薩とも呼ばれる。
初代は1938年、ソ連に盗まれ行方不明。1996年に建立された、2代目の菩薩像だ。
草原の大火の際の雨乞い法要で、バトエルデネ師匠も馬頭琴を弾き、鎮火したそうである。

お隣の僧は、バーサンラマ。孤児から学び身を立てた、モンゴル国の5大高僧である。
この後、観光客向けの音楽会に招待され、馬頭琴奏者バツサイハン氏をご紹介頂いた。


むくむくと夏の雲が湧いた晴れ空、風が止まると、強烈に蒸し暑く、気温は24−31℃。
太平洋高気圧と大陸性の冷気帯の、隙間を抜けた台風の、集め損ねた雨雲が、牙を剥いた。
7月の平均雨量の3倍前後の雨が、この数日で西日本を襲い、岐阜・広島・高知が水没した。

駅のファサードの中を、今年誕生したであろう燕の子らが、楽しそうに飛び交う。

(79−126)
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