言葉の真意 2015年03月24日 23時42分29秒 | ポエム 愛=合い 根拠はないけれど 愛は相性が合うこと 気持ちが合うこと 別々のものがひとつになること 汗=焦り 根拠はないけれど 焦りを感じると汗が湧出する 冷や汗が出たり 手が汗ばんだり 息=生きる 根拠はないけれど 生きてることは息をすること 叫び=裂ける 嘆き=泣く=無く 怒る=起こる 枚挙にいとまない 言葉は歴史とともに増えてきた ダジャレに思える言葉も もともとは同じだった 根拠はないけれど 古(いにしえ)に溯(さかのぼ)れば 言葉はひとつから始まっているのだから
涙を流せたならば 2015年03月21日 12時33分50秒 | ポエム 噫(ああ)涙を流せたならば どんなに良いのであろうか 私の背負っている重荷も 少しは軽くなるであろうに 噫(ああ)涙を流せたならば どんなに良いのであろうか 目頭に集まる涙が解放されんとすれば クールな私が嘲り嗤(わら)う 噫(ああ)涙を流せたならば どんなに良いのであろうか 倏忽(しゅこつ)に悲運でなく 積もるだけで減る事のない涙の素 ※ 倏忽(しゅこつ)短時間で、急激に
灰被り少女(シンデレラ) 2015年03月18日 21時45分00秒 | ポエム カボチャの馬車に揺られ 硝子の靴を履いて舞踏会 12時までの儚(はかな)い 夢のはずだった 少女にしあわせはやってくる 人生最後まで諦めないで 耐え忍ぶ事は無駄にならない まだ明日も明後日も道は続いてる 希みを自ら放棄(すて)ないで 持ち続けていたならば いつか魔女が魔法をかけてくれる 例え最後までシンデレラに なれなくたって くよくよして時を 過ごすよりもずっと 夢見る少女でいる方が 素敵な時が過ごせるから
春の囁き 2015年03月18日 14時00分00秒 | ポエム 春の幽かな足音 生命の始まり 陽射しの温もり 鳥達の唄 もう側まで来ているよって 耳許へ私語(ささや)きが 忍び足で近付いてきている 春の囀りを聞き漏らさないように 耳を傾け神経を研ぎ澄ます 春の始まりを逃さないように
敗(ま)け狗(いぬ)の運命の翳 2015年03月17日 22時27分37秒 | ポエム 臆病者が畏(おそ)る畏る 迪(みち)なき山を 果敢に挑む グラグラ不安定な足許(あしもと)に 蹌踉(よろ)めいて 時折り践(ふ)み外す 力無き者が運命に忤(さから)っても 運命の前に跪(ひざまず)き 一廉(ひとかど)に 啼(な)き喚くだけ 臆病者は晨(あした)の翳(かげ)に ただ怯(おび)えて 無意味な時を終熄まで 這い蹲(つくば)る
跼天蹐地 2015年03月16日 00時46分47秒 | ポエム 月を背に己を嘆く 私はいったいこれまで 何をしてきたのだろうか この先何を求め どうしていけばいいのだろうか 左手に辞書を 右手は胸に手を当て 深呼吸ひとつ 目を閉じ思考回路の血液を循環させて 未来を想像のタイムトリップする 天が我が身を蓋(おお)う まるで私ひとりの肩に 延々と果てしない天が 覆い尽くすかのように どうしたらいいのか 答えなどきっとないのだろう ただ迷わない為の道しるべに 明日は月を仰ぎ見ようか
アリス 2015年03月12日 02時57分14秒 | ポエム 大きな穴に導かれるように 中へ入ると そこから始まる ファンタジーな世界のように すべての人に一縷の希みあれ 不思議な世界観の 入り口に誘われ イリュージョンのような 冒険が始まるように すべての人にひとすじの希みあれ 小さな希みひとつを 胸の中で自在に膨らませ どんな険しい人の世も 乗り越えていけるから
落月屋梁 2015年03月11日 21時35分00秒 | ポエム 出逢ったその日から 意気投合したよね まるで生まれる前から 知り合いであったかのように 顔も声も知らないけれど 言葉遣いや気遣いはよく知ってる 趣味や暮らし向き 心を傾倒するものは少し知ってる たったそれだけなのかもしれない けれどそれだけで充分 心は通い縻(きずな)はできるんだね いつかまた話ができるって 希望があれば 希望を胸に待ち続けれる もう会えなくなるなんて嫌だよ この先心の中の思い出に 語りかけ続けることだけしかできない 想像しただけで切ないよ だからまたいつか会えるからって そう言い残してね
無理なこと 2015年03月09日 23時43分00秒 | ポエム 無理なことに 多くの時間を費やしていれば 浦島太郎の玉手箱のように 知らず知らずのうちに いつの間にか老翁になる 他人の性格や素行を 強引に変えようとしたり 過去の過ちを 跡形なく消し去ろうとしたり 高過ぎる理想を 即座に叶えようとしたり ただ望むだけで 何も行動しないでいたり 自分の力量以上の 相手に素手で戦い挑んだり 全て無理なこと 自分にできることを すればいいんだ できないことに時を消費するより できることをたくさん 積み重ねていけば 道は拓く
背後の慟哭 2015年03月07日 20時02分00秒 | ポエム 背中の後ろ向こう側は 天体の星のように無数(あまた)の嘆き 歓びさえも哀しみに包まれて 都合よく辛い記憶だけを置き去りに できたならどんなによいのだろうか 噫(ああ)この世に愛なんて なければいいのに 真空になった心が いつまでも満たされないまま 時は逗(とど)まることなく流れ 心はいつまでも空(くう)を遊泳するだけ だからやめたんだ 後ろを振り向くことを 大地に映った影法師のように 表だけになって
秒針の音 2015年03月07日 03時11分03秒 | ポエム 単調なリズムを重ねる秒針の音 四六時中の時を刻んでいる筈なのに 喧騒の中にいつも消されてしまう まるで私の悲鳴のようだ 薄暗闇の中に唯ひとつ秒針の音 音の聞こえる場所には時計はない筈なのに 的外れな場所から聞こえる刻の声 まるで私の過去の足跡や存在のようだ どうにかなるさで誤魔化して 自己解決から逃避してきた 過ちが今の私 まるで電池が僅かな時計のようだ