創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

一番星

2016年12月31日 23時34分26秒 | ポエム

思い返せば君は

一番星だったね

ひときわ誰よりも輝いて

僕の目には君の輝きだけだった

近くにいるように

錯覚していたけれど

どれだけ君に近づいていこうとも

一向に縮まらない

君と僕の距離

押したり引いたり

駆け引きしても

距離は何も変わらない

それだけ遠く遠くに

君がいた事

懸命に追いかけていた時には

気づかなかったよ




クリスマス

2016年12月24日 12時23分53秒 | ポエム


私は孤独のベテランだ

そうしたくて

そうしている訳ではなく

そうかといって

サディストでもない



孤独を愉しむ者は

きっと孤独を孤独とも思わないだろう



人里離れて暮らす仙人という

わけでもない

実家や職場にも

生活環境にも人は大勢いる

けれど私はやっぱり孤独だ



毎年一度12月のある日が

近くづくと

孤独感は高まりを見せる

今年もその日が来た

心魚

2016年12月23日 23時35分55秒 | ポエム


体内を泳ぐ心魚

憂い苦しみ寂しさ総ての負を

餌にして

暗闇を好み

体中の奥底を

泳ぎまわる



心魚はヌシだ

怒り涙ため息無愛想総ての負を

引き起こす

自我から無数に垂れる釣り糸

肩にある浮きが

浮き沈みするのも

心魚の仕業だ



喜び樂しみ総ての正が

姿を現すのは

心魚が眠る

刹那(わずか)な間


生きているだけ

2016年12月19日 15時28分31秒 | ポエム


生きてるだけ

ただ生きているだけ

それだけでいいんだ

何にも難しい事を考えなくても

生きているだけ

それだけでいい

息をすれば二酸化炭素を出し

消費行動が誰かの資産になり

生態系の維持にもなる

だから生きてるだけで

それだけでいいんだ

その他の事は

生きるための手段

名誉や成功を望むのは

ただの欲

生きているだけでは

物足りないなら

一番近くにいる人の

助けになればいい

命を救うだとか

大きなことじゃなくても

笑わせたり

譲ったり

それだけでいい

ありがとうって

口に出さなくても

感じてもらえたらそれでいい

苦しむことも

悩むこともない

生きているだけで

それだけでいいんだ

滅入る

2016年12月05日 01時35分59秒 | ポエム

滅入る

心が滅入る

何をやっても上手くいかない

手順が正しくないからだろう

やり方が不器用だからであろう

原因がある程度わかっていても

滅入ることは止まらない

重力が何倍にも

増幅しているのであろうか

ひと呼吸したら

また歩こう

幽体離脱

2016年12月03日 01時55分03秒 | ポエム


インターネットのどこかで見た

幽体離脱をする方法

金縛りにあった時に

抜け出せるという内容



浅い眠りにいて

たまたま起きた金縛り

覚醒時の冷静さなどなく

本能的に試みた



魂が肉体から離れた瞬間

まるで海のような

水中に飛びこんだ

水中に潜りながら

肉体から浮上していく



窓から外界へ抜けた瞬間

急に戻れなくなる事が

怖くなって

肉体に戻ろうとした



寝ている私の本体の前で

戻るのを遮るように

アニメや映画に出てくるような

悪魔が高笑いをしている



何がなんだかわからず

南無妙法蓮華経を連呼たり

天使に援けを求めたりして

生還した



夢か現か

奇妙な悪夢



【エッセイ】欲求

2016年12月02日 17時57分26秒 | ポエム

 欲求は読んで文字の如く、求めて欲しがるだ。
 欲した物や事が手に入れば、欲求は成就される。
 何を欲しがり求めるのか、無いものだ。
 持っているものに対して更に欲しがるというのは、あったとしても稀だ。
 ないものねだりや、他人の芝生が良く見えるのは、欲求からしてみれば、謂わば自然だ。
 ただ無いものというよりは、更に言及して、手にいれて満足できるものを欲しがる。
 手に入れた実感がわかなければダメだ。
 人の欲求は枯渇することの無い泉だ。
 

欲求に監禁された想い

2016年12月02日 02時35分59秒 | ポエム

もう会えない

願いが叶うことがない

だから

思いが募るんだ



またどこかで会えるかもしれない

願い続けていれば

いつかいつか

叶うかもしれない

ゼロではない可能性に

大きな期待を

寄せるんだ



頭の中で理解している事でも

気持ちとかけ離れている事なんて

たくさんある



手に入らないから

欲求の袋の中に

思いが閉じ込むんだ



もしも再び出逢ったり

願いが叶ったならば

きっとこんなにも

想わないだろう


右斜め上45度

2016年12月01日 12時23分25秒 | ポエム


ふと気がつけば

右斜め上45度を見上げている

恋煩いしているわけでも

具体的な大きな悩みを

抱えているわけではない

小さな悩みが

積み上がった

悩みの天辺を見ているのであろうか

何かを考えるとき

見ているのは

左斜め上45度

右脳や左脳を

目で捉えようとしているのであろうか

気づけば見ている

右斜め上45度