独り善がり 2014年02月25日 21時33分42秒 | ポエム 愛を口にする事に困憊す 振り向かぬ君の視線を 我が瞳に誘い導く 切なる祈りに心血雪ぐ事さえも 疲弊して今や溜息の吹き溜まりが 眼前に漂うばかり 一心不乱に風車へ突き進む ドン・キホーテのように 驀地(まっしぐら)にぶつけた 愛は君の心情を察する余力が無くて 独り善がりの片想い 君の幸福を願う事それが 絶望に淀む風に敗けぬ 心の拠り所なのだから
凄凄切切(せいせいせつせつ) 2014年02月18日 17時56分19秒 | ポエム 君が変わらず素敵すぎて 諦めようと忘れようと 頑張っているのに 諦められずにいるよ 天使や女神の存在を 信じきれずにいたけれど 君に出逢って確信したよ 女神はいるんだね もしかしたら断られる前より 君の嬋(うつく)しい煌きを 好きになっているのかもしれないね 呼吸や鼓動の回数と同じくらい 心の中で好きと叫んだ 愛しくて堪えきれない気持ちが 寂しさに変わる 凄凄切切 心悶えるほどに まだ君を愛してるんだ
引き摺り 2014年02月15日 21時28分11秒 | ポエム 耳に優しき君の声 笑い声も上機嫌に弾む声も クラシックやヒーリングソングよりも 耳に安らぎを齎してくれる 幻聴や幻覚でもいい ずっと君を感じることができるのならば 恋の呪縛が解けたならば この未練を忘れることができようか
通過 2014年02月12日 21時06分00秒 | ポエム ふぅーと吐いた息が どす黒い朱色に染まるぐらいの 慟哭の想いが目の前を過(よ)ぎり漂う 嘆きに泉も干し上がり 涙腺に罅が刻まれるぐらいに 枯れ乾き拭えば落ち葉のように 粉ゝになるだろう 今やもう統べてが通り過ぎ 恋の始まりが尋ねてくる前の心となる
得恋のち失恋のち未恋(みれん) 2014年02月02日 22時57分23秒 | ポエム いつの間にか 君の声に君への想いで 頭がいっぱいだった 初めて会ったその日には まさかこんなにも思いを寄せるなんて 思いもしなかった 愛を告げる事は この恋の終焉になるのかも しれない気がしたけれど 君と一緒にいられるひとときの 終わりが見えてきたから この儘命の最期の一瞬まで 一緒にいられるように 切に願って伝えた気持ちだったけれど 思いのほかあっさりと両断された 君を思うからこそ 踏み込めない一歩が距離を広げてる 始まりも終わりもひとりよがり 新たな恋はまだ しばらくは君の幻影を秘めているから