創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

生きる力

2015年05月31日 22時28分51秒 | ポエム

呼吸を繰り返すこと

生きること


夢から醒めて

辛酸の現(うつつ)

生きること



生命力の源を招集して

口や鼻や皮膚の孔から

本能的に吸入する



息ることは生きること



辛辣な毎日は

無呼吸で泳ぐ如き


息苦しくなったら

深呼吸すればいい

生きる力を養うのは

呼吸なのだから

2015年05月31日 22時22分38秒 | ポエム


盛夏の蝉の奏でのように

あまりにも短い

つかの間のざわめき



気持ちを手向ける相手を失い

雨露に濡れた蝶のように

羽ばたくことができずに佇む



夢を見ることができる事こそ幸せなんて

夢の中にいるときには思いもしなかった

夢を具現化したいなんて

強欲が我が身を脱け殻にした


風が吹き雨が降りまた風が吹き土に還る

これから先我が身は朽ち果てるのを待つのみ






幸せの正体

2015年05月15日 22時53分47秒 | ポエム

不幸はずっと前から

知っていた

でも幸せの事は言葉しか

知らなかった



幸せというのは

愉しい時間のさなか

幸せというのは

楽しい思い出の数なんだね



幸せになりたいと願うなら

楽しい時間を長く

増やせばいい




負への道先案内

2015年05月14日 07時39分00秒 | ポエム


溺れる魚に

手を差し伸べようとして

水面に這い上がろうとしてたのに

川底に叩きつけてしまうような

我が詩(ことば)




傷ついた翼に

手あてをしようとして

懸命に空を羽ばたこうとしてたのに

跳ね上がる好機(チャンス)を潰し

二度と飛べなくしてしまうような

我が詩(ことば)



落ち込んでる姿が哀しくて

元気を少しでも取り戻して欲しくて

想いを込めた

我が詩(ことば)は

あなたにとって

負への道先案内でしょうか

芸術と自然

2015年05月13日 22時48分28秒 | ポエム


どんな美術も

大自然の造形には敵わない


どんな音楽も

自然界の音色に敵わない



人の手が産みだす

すべてのモノは

必ず元を辿れば自然物



芸術は作者の心の投射

作者から見る人へ宛てた手紙

自然の美へ挑んだ勲章






僅かな勇気

2015年05月10日 19時23分18秒 | ポエム


僅かな勇気が

その後の充実を齎す



躊躇して

勇気を出せなければ

他人が構成した選曲の

BGMのように

つまらない時間が流れる



未来のプラモデルの骨組みは

選択と意思決定と行動



少し高くて

跳躍が必要な

手の届く高さに

必要な気は勇気


手の届かない高さは無謀


勇気と根気を

装備できたならば

スムーズな冒険ができる



勇気に使う気力は

ほんの僅か

僅かな勇気だけで

充足度は勇気の分だけ高まってゆく



朝の光景

2015年05月10日 07時26分52秒 | ポエム


低空を小鳥が旋回して

高い領域は

大きな鳥が伸びやかに飛び交う


明け方の明るい空に

不自然に現れている月


鶯の美声に先導されて

名もわからない小鳥たちが

朝の歌を奏でる


迷い悩んでる私達が

とても小さく思える朝の光景

巣作り

2015年05月06日 20時37分00秒 | ポエム


ダメと言われて

簡単に納得できるくらいなら

想いを伝えようと懸命に

足掻(あが)きはしない



近くにいることができないならば

姿を表に出さないように

元の日陰に帰るだけ



いつかこの些細やかな喜びさへも

かなわぬ日がくるなんて

今は想像に耐えれない

漸(ようや)くの思いで抑えた涙が

爆発してしまいそうだから




無邪気に元気で微笑む姿を

今はただ心に留める

蟻や蜂が巣作りをするように

こつこつと蓄える



私に相応しい愛の形は

孤独なのだ

虚しき口

2015年05月06日 01時48分00秒 | ポエム


嘘の反対は真

真でなければ嘘

嘘でなければ真なのか



嘘と真の間には

天文的なほどの長い距離

けれどいつの間にか

真も嘘もルームシェアをする



嘘は悪意を持たずに

生きてく中の

優しさから

自然と身についていく



嘘つきって聞こえは悪い

でも誰もが嘘つき

正直者の嘘は峰打ち


嘘は本心でないこと

嘘は真実でないこと

嘘はデタラメででまかせで

嘘は人を傷つける


人の普段の会話の大半は嘘

お世辞 

見栄 

自己防衛 


相手に嫌われたくなくて

好かれたくて

叱られたくなくて

褒められたくて

嘘をつく



嘘の範囲はどこまでなのか

飾った言葉

オーバー表現

謙遜

胡麻擂り


嘘は口に虚しきモノ




夜の訪れ

2015年05月06日 01時04分00秒 | ポエム


夜が来訪すると

心にも切なさがやってくる


あの日の君の笑顔に君の声

身体全体に重力が負荷る



夢で君に会えたなら

そのまま夢の中へ

移住したままになるのかもしれないね



繰り返しやって来る

光のない時間帯


運命の輪

2015年05月06日 00時27分00秒 | ポエム



私の行く先々は

愛が交差することの無い

永劫の独り咲き

真冬に咲く紫陽花や

真夏に咲く椿のような孤独



運命の輪は 

私をクロスリングに釘で打つ



現実はあまりにも無情で

私がいま立つこの場所は

砂漠のど真ん中

ずっと蜃気楼を見てた


きっと玉手箱を

開けてしまったのだろうね


私の前に広がる砂漠

禿鷲が天高くで私を睨む



いつまで柱に

逆さにぶら下がる

愚者でい続けねばならないの



ラバーズのカードが

正位置を示すように

運命の輪を太陽に翳(かざ)す

幸運に出逢えるように