創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

【エッセイ】無駄

2016年08月24日 13時37分31秒 | エッセイ

 無駄の駄は荷物を積んだ馬だ。無駄は荷物を積んでいない馬。
 手ぶらで馬を歩かせることが勿体無いといった発想だろうか。

 無駄を多用する人、無駄なものなどないと主張する人、様々だ。
 私は無駄を無駄にするかは本人次第であると思う。
 結果的に無駄になったものも、ただ本人が使わなかったなどして無駄にしただけ。
 初めから無駄なものなどはない。手にした人が無駄にしただけ。

 無駄=必要の無いものという考え方が強い。だがそれでは説明不足だ。
 無駄=今は必要無いものがシックリくる。

 

灰色の絵の具

2016年08月23日 20時56分00秒 | ポエム


いつもと同じ日々


哀しみに取り憑かれるくらいならば

歓びなんていらないって

哀しみの最中には

ぼやくクセして



ナニモナイ日常は

白紙の画用紙を

額に入れて壁に飾り

眺めるようにつまらない



身勝手で我儘

トキメキを索(もと)め

また灰色の絵の具に

赤や青を混ぜてるけれど

グロテスクな色合いに



渾身の気合いをこめて

キャンパスに

ありったけの色を重ね塗る

いつか鮮やかな色に染まれ


愉しさの発掘

2016年08月18日 02時03分38秒 | ポエム


人生は「愉しい」を見つける

アドベンチャー

愉しいと感じる事だとか

愉しい感じている内は

それを継続する事は

苦痛もなく容易い



隣の人に何か愉しいことあると

問うても

自分にあてはまるとは

限らない

何を愉しいと感じられるかは

個性だ



一つ自分が大きくなりたければ

愉しいと感じられることを探せば良い



嫌なことも

どうしたら愉しくなるか

ツボのようなポイントがある

それをセンサーで探しだせたら

きっとひとつ羽ばたけるだろう


自戒

2016年08月16日 01時32分26秒 | ポエム


呆然と無為な時を過ごし

遊興に耽る中に自戒は無い

肉体的強化や脳強化の

自己鍛練に時を費やせばいいのに

白紙の時を暇と呼称して

無為な時を過ごす

自戒する事は

マスクを口にあてるように

少し息苦しくて

自分を甘やかしてしまう



自戒が足りないから

不満だらけの現状と

腑甲斐無い自己

スプーン一杯分だけでも

毎日自戒していこう




心なき言動の返し

2016年08月03日 17時57分00秒 | ポエム

巨躯の熊や背丈の高い人に

威圧感を覚え

畏怖するように

自分より大きいモノに

己の弱さを知っている者は

本能的に戦く



小さいモノは実寸よりも

大きく見せようとする

弱いモノは

毅くみせようとする

本能的に見栄をはる



車のハンドルを握って

気持ちが大きくなる

人間の限界を超えた速さで駆け

自分強くなったように

錯覚して



強くて長いモノの

威を借りて

自分も同じく

強くて長くなったように

錯覚して


実寸以上の力は

ドーピングのように

一時的に能力を高めるけれど

自尊心は潰される



態度の大きなモノや

何かと威張るモノは

小さきモノが本能的に

自分を大きく見せようと

誇張しているだけ




すぐに怒りを露わにするモノや

人の陰口を告ぐモノは

藁で編んだ楯で自分を護ろうと

虚勢を張っていだけ



心ないヒトの言葉や行動に

真正面からぶつからないように

テニスのスマッシュも

後ろへ下がったら返せるように

一歩下がって返したらいい





悠久の小競合い

2016年08月01日 23時39分00秒 | ポエム


何気なく上辺で過す

沖融たる時から

突如として心に意識が

集合(つどいあ)う時

六合(りくごう)に心が

忙(せわ)しく揺蕩(たゆた)う



諦観と野心の小競合い

夢に遁(のが)れるように

意識を眠りへ誘(いざな)う

風と風が衝突したかの如く

幻へ融け合ってゆく




小さな小さな心の乱れ

小さな小さな波濤

小さな小さな小さい私




寛大な大地

2016年08月01日 23時07分00秒 | ポエム


大地は何もかも

受け止めてくれる



ひと仕事終えた落ち葉も

風に運ばれた種や

靴に頑固に付いていた泥や

ひと粒の涙さえも



ひとりのニンゲンに

抱えきれない

悩みも

大地に映る影は

いつも変わらない姿



悩んでる実体を

不思議がるかのように


無の中に有るただひとつ

2016年08月01日 21時19分00秒 | ポエム


幼い頃ずっと夢に抱いてたこと

ふと想い出した

今私はそれを手に入れている



それは自由



財産、資産がないから

土地に縛られない

役職もないから

仕事に縛られない



配偶者や恋人もいない

そして友達もいないから

自由な時間がたくさんある



自由以外は何もない

ただひとつあるのは自由



自分の思うがままに

日々行動できる自由



小さき頃 

切に願った自由だけど

何か一つでもこの先手にしたら

消えてしまうだろう




もしもあなたが自由を願うならば

今手にしているものをすべて

捨てれば良い




だけど

こんな自由なんて消えてくれ








真実とは何か

2016年08月01日 20時28分00秒 | ポエム


真実って何だろう

目に見えるものだけが

真実なのだろうか



抑(そもそも)人間の目は

精度が高いのだろうか

精霊や魑魅魍魎に幽霊なども

人間の目に映らないだけ

なのかもしれない

騙し絵に引っ掛かってしまうように

人の眼の精度は高いとは言えない



もしかしたら人間の実体は

どこか別の異次元にあって

ただ具現化された

映像なのかもしれない




恋した相手を美化したり

マジックのトリックに嵌ったり

人間の目は不確かなのに

目に見たものは全て

真実と思い込む

そして実際に見えないモノは

信じようとはしない



自分にとって都合のいいモノ

それを人は真実と呼ぶのだろうか






風の音

2016年08月01日 00時39分00秒 | ポエム


目のすぐ前の新聞や

テレビを画面の間近で見ても

近すぎて

見えないように

近すぎると

見えないこともある



少し距離をあけて見れば

見えるようになる




自分の価値観で

他人の心情を決めつけて

しまうことがある



相手の性格だったら

異なる考え方をする

かもしれない

自分の物差しで測って

よかれと思った善意も

相手の事をよく知らないならば

おせっかいや妨げになることもある



微かに吹く風

強く吹く風

柔らかな風

硬い風

色々な風がある



聴いてみて風の音を

触れてみて風の心を