創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

今どこかで涙を堪えてるあなたに

2015年09月30日 23時09分00秒 | ポエム



流した涙の量が

日本海よりも太平洋よりも多くとも



涙の数が

夜空の星よりも多くても



雨と晴れ間が繰り返すように

涙が零れ落ちることはずっと続く



涙に免疫があれば

強き心で生きられるのにね

涙に回数券があったら

もう泣かなくていいのにね




泣かないって決めたのに

泣かないって決めたのに

留めどなく溢れてくる涙




それでいいんだよ

泣きたいときには耐えることなく

泣いたらいい

我慢ばかりしてたら

いつしか本当に泣きたいときに

涙が出ないようになるよ




雨が生命や大地にとって

必要なものであるように

涙も人が元気に生きる為に

必要なのだから



今は思いっきり泣こうよ










自由の下にある虚しさ

2015年09月28日 23時54分25秒 | ポエム


何をしても

行き着く先は

虚しき色に塗れた硝子



氷山のように雪解けすることもなく

怪我をする覚悟で

割らない限りは

そこから抜け出すことはできない



目的のない日々の生活は

海を泳ぐ魚

空を飛ぶ鳥

風に揺られる草花

自由の広がりの中に

繰り返す連続した毎日



願いが暴発して

足元に散らばるだけなら

願いは爆発させて

宙の彼方へ届けよう

きっと充実した光に包まれるから




苦しみがあるわけ

2015年09月23日 02時19分00秒 | ポエム


人が生きる上で苦しむ理由

それは幸せを望むから



願いや望みや欲求が叶わぬ苦しみ

愛を求めて手に入らぬ苦しみ

自分の力量以上のものを

手に入れたいと感じることが 

苦しみを招く



苦しくても忍耐して

乗り越えた時

初めて満足を得る



苦しみを味わいたくなければ

何も望まなければ良い



幸せになりたいのならば

苦しみに堪えよう


望みは苦しみの山の頂にあるのだから

言の葉

2015年09月23日 01時47分00秒 | ポエム


口から出る言の葉は

いつもつまらないことばかり

頭の中では哲学的に考えたり

詩的な美しき言の葉を探しているのに




咄嗟に出る言の葉は

拙かったり

棘があったり

一筆書きで描けそうなくらい

単純な言の葉はばかり


一人になって

自分が発した言の葉の

残像を掘り起こす



心に響く言の葉を

届(おく)れるように







ここにいるよ

2015年09月12日 00時08分00秒 | ポエム



ここにいるよ

ここにいるよ

ここにいるよって

ずっと叫び続けても

誰ひとりにも見えることなく

誰一人にも聞こえないのかな




ここにいるよ

ここにいるよ

ここにいるよって

どんなに叫んでも

見つけてもらえない

私は透明人間でも

霊魂でもないのにね




ここにいるよ

ここにいるよ

ここにいるよ

かくれんぼしてるわけでも

逃げてるわけでもないのに

ねぇ、どうして?




ここにいるよ

ここにいるよ

ここにいるよ

声なき叫びだけれど

見つけてもらいたくて





ここにいるよ

ここにいるよ

ここにいるよ


螺子

2015年09月09日 00時37分59秒 | ポエム

ずっと探し求めている

心を安定する為の螺子



心が谷底へ落ちないように

とめていたはずなのに

気付いたら

心は谷底に埋もれていた



心に素直で正直に向きあっている

だから這い上がれない

強がりのロープや

偽りの納得で作られた梯子で

よじ登り

落ちないようにとめていたはずなのに



遠い日の記憶のように

見つからなくなった螺子


天地皆虚

2015年09月06日 22時17分45秒 | ポエム


虚しい感情は

空腹のようだ



夢が叶わない衝撃の後の虚しさ



自分が思ってた以上に

身の丈が小さいと

真実が降臨した時の虚しさ




一人暮らしの孤島のような

生活の中の

誰とも共有できない虚しさ




頑張っているのに

ただ手足をバタバタしているだけの

何も生み出さない虚しさ




笑い声が

思い出の中にだけに

反響する虚しさ




私の成分はもしかして

虚しさで出来ているのか





虚しさをひとつひとつ

置き去りにして歩いても

虚しさばかりがただ残る